多くの人の人生において、ほとんどの時間が取られるモノ。それは何か分かりますか?
そうです、それは仕事です。
例えば、9時~19時まで働くと仮定すると、その通勤時間も含めると1日の大半は仕事に取られているわけです。1日は24時間、これは全員共通です。
ただ、睡眠が7時間で通勤に往復2時間、仕事での拘束時間10時間の人だとしたら、あなたの自身の時間は1日でわずか5時間程度になってしまいます。
1日5時間だけがあなたに与えられた時間とも考えれてしまうのです。
- 「自分の時間が5時間しかない!」
- 「これは地獄だ!」
とネガティブなスイッチが入った人も多いでしょう。
ただ、一部の人は何とも思わなかったはずです。その一部の人とは「好きなことを仕事にしている人」や「あるいは仕事が好きな人」でしょう。
ロシアの作家であるマキシム・ゴーリキーは次のように言っています。
「仕事が楽しければ人生は楽園だ。仕事が義務ならば人生は地獄だ。」
“いい”仕事を見つけることは、“いい”人生を送る上で、不可欠なのかもしれません。
ここではあなたが「人生が楽園だ」と思えるよう、
- あなたの楽な仕事の定義とは?
- ストレスのない、いい仕事の定義とは?
- ストレスのない仕事を見つけには?
について、解説しています。
この記事を読んであなたがストレスを感じない楽だと思える仕事につければ何よりです。
あなたの楽な仕事の「定義」とは?
あなたが楽だと感じる仕事とはどのような仕事でしょうか?
肉体的にしんどくない
誰もが仕事を楽だと感じるためには肉体的に楽であることは大前提です。具体的には肉体労働の逆です。
☑座り仕事である
☑危険が伴わない
☑夜勤がない
☑朝が早すぎない
☑移動がない
☑クーラー・暖房のなかでの仕事
などです。
工事現場などの現場作業では重いモノを運んだり身の危険があることから肉体的なストレスはかなりかかります。また、医療・介護では深夜や早朝、夜勤の労働があるため肉体的にストレスを感じやすいものです。
精神的にしんどくない
次に精神的にストレスを感じないことも楽な仕事では大切です。
☑ノルマがない
☑人とのかかわりが基本的にない
☑マイペースで仕事ができる
☑責任がない
☑忙しくない
☑頭を使わない
☑マニュアルがあれば仕事ができる
☑納期がない
などです。
精神的に追い込まれない仕事ではのんびりと過ごすことができるでしょう。
労働の条件が良い
肉体的にも精神的にも楽であったとしても労働条件が著しく悪い場合はストレスになることがあります。
☑残業が無い
☑定時で帰ることができる
☑土日出勤が無い
☑有休休暇が取りやすい
などです。
「年収」や「福利厚生」などの具体的な条件を求めると肉体的あるいは精神的ストレスがつきまとうため、あくまでも労働の条件に制限したものになります。
ストレスのない、いい仕事(会社)の定義とは?
肉体的にも精神的にもストレスが極力ない会社がいい会社だと思う人がいます。
一方で、そうではない「いい」仕事(会社)の定義を持っている人もいます。
就活をしている学生さんの会話でよく耳にする会話に、次のようなやり取りがあります。
Aくん:どこの内定もらった?
Bくん:〇〇に内定もらった(〇〇=大手の商社だとします)
Aくん:すごい!
Bくん:でも、仕事は忙しいと思うから。
Aくん:忙しくても、“いい”会社だよ!
この会話でのポイントはAくんが最後に口にした「いい」会社という言葉です。少なくともAくんの思考では「いい会社=大手企業」ということになります。
でも実は、この「いい」会社という言葉の定義をきっちりと持っていることがストレスのない仕事を選ぶ上での絶対条件になります。
あなたにとって「いい」仕事や「いい」会社とはどのようなモノですか?ほとんどの人が持っている「いい」仕事(会社)の定義は、
- 大手であること
- 福利厚生がしっかりしていること
- 給料がいいこと
- 土日がしっかり休めること
- 残業がないこと
などになります。
でも、この列挙した回答が本当にいい会社の定義ですか?
ストレスのない、いい仕事(会社)の定義は人それぞれです。いいの定義は、人それぞれ異なります。
例えば、とにかくお金を稼ぎたい人にとっては残業が多くても給料が高い仕事はいい仕事です。
一方で、プライベートな時間を大切にしたいと思っている人からすると給料が高い仕事は決していい仕事とは言えません。
つまり“いい”の定義はそれぞれバラバラだということです。
“いい”仕事とは一体何だろうと考えた時に、その定義はそれぞれバラバラであるということになります。
ただ、「ストレスのない仕事」は、大抵の人にとっては“いい”仕事ということになります。
では、ストレスのない仕事を見つけるために大切なこととは何でしょうか?ここではストレスのない仕事見つける上で大切になる2つのポイントを紹介します。
ストレスのない仕事を見つけるには?
いい会社、いい仕事の定義は人それぞれです。つまり、あなたがストレスを感じなければそれは少なくともあなたにとってはいい仕事になります。
ではストレスのない仕事を選ぶにはどのようにすればいいのでしょうか?ここでは、
- 自分自身のストレスになるものを知ること
- 仕事に求めているモノを知ること
の2つポイントについて解説しています。
1, 自分自身のストレスになるものを知る
ストレスのない仕事を見つけるには、これまでに何にあなたがストレスを感じたのかを知ることです。大きなストレスを避けるためにも、自分自身のストレス耐性について考えることはとても重要になります。
これまでにどのようなことに大きなストレスを感じたのかを思い出してみましょう。そのときにどのようなことにストレスを感じましたか?
仕事を選ぶ上では、そのストレッサーになった要因がない仕事を選ぶようにしましょう。
「〇〇」という事態が起きた時に大きなストレスを感じる人もいれば全くストレスを感じない人もいます。ストレッサーは人それぞれ異なることを忘れずに、自分の判断基準を持つように心掛けましょう。これはストレスのない仕事を選ぶ上では絶対条件になります。誰かがいい仕事だと言ってたからといって、あなたにとっても同じようにいい仕事だということはないのです。
また、大きなストレスを感じたときに、なぜストレスを感じたのかをしっかり理解できていたでしょうか?自分自身がどのようなことに大きなストレスを感じたのかという原因を見つ直すことも「ストレスのない仕事」仕事を選ぶ上では絶対条件になります。
- 「対人関係が苦手な人」が人を相手にする仕事を選べばストレス
- 「事務作業が苦手な人」が事務員の仕事を選べばストレス
一方で、
- 「対人関係が得意な人」が人を相手にする仕事を選べば楽しい
- 「事務作業が得意な人」が事務員の仕事を選べば楽
このように、自分自身がどのようなことにストレスを感じ、そのストレスがどのような原因にあったのかをしっかり理解することができていれば、「ストレスのない仕事」に近づくことができるようになるでしょう。ストレスはその人が感じるネガティブな情動であり、その感じ方は人それぞれです。
2, 仕事に対して求めるモノを知る
ストレスのない仕事を選ぶ上で大切なことは「自分自身がストレスを感じない」仕事を選ぶことです。さらに大切なことは自分自身が価値を置いていることを明確に理解することです。
あなたが仕事に求めているモノは何ですか?あなたが仕事に求めているモノは、
- やりがいでしょうか?
- 楽しさでしょうか?
- とにかく作業を行うことでしょうか?
- 仕事の内容ではなく、出勤する時間帯の自由でしょうか?
- 自由な服装でしょうか?
- 「ありがとう」という感謝をもらえることでしょうか?
ストレスを感じる事物・事象にも個人差があるように仕事に求めるモノにも個人差があります。自分自身が求めているモノを理解できていたら、その仕事を選ぶことです。少なくともそれがあなたにとって「ストレスのない仕事」になります。
ただ、仕事の対価として得たいモノ、その回答のほとんどはお金になるでしょう。
では、お金の次に得たい仕事の対価は何ですか?
1位:お金
2位:やりがい
3位:キャリアアップ
そんな回答をした人はやりがいのない仕事にはストレスを感じるでしょう。一方で、
1位:お金
2位:楽さ
3位:残業なし
そんな回答をした人はやりがいのある仕事はストレスになるでしょう。
つまり、このお金を除いた「2位」と「3位」こそがあなた自身が仕事に求めているモノになります。「仕事に何を求めている」かによってそれぞれにとってのストレスのない仕事は異なります。
仕事から得れるモノを明確にして、それを手にすることが出来るのであれば、その仕事はあなたにとって「ストレスのない仕事」だと言えます。
「ストレスのない仕事を見つける」のまとめ
「ストレスのない仕事」を見つけるためのポイントは、自分自身の内面を見つめなおすことです。ストレスとは、個人が感じるネガティブな情動です。
つまり、ネガティブな情動を引き起こさない環境に身を置くことやネガティブな情動を引き起こさない仕事に就くことこそがあなたにとってストレスのない仕事であるというわけです。
職業の適性や業務の中身を考える前に、
- 自分自身のストレスになるものを知ること
- 仕事に求めているモノを知ること
この2つの明確な答えを持つようにしましょう。
そうすることでストレスのない仕事に就くことができるようになります。