あなたは不安や悩みを抱えたときにカウンセリングを受けたいと感じたことはありませんか?
ここでは、実際にうつ病の治療として心理カウンセリングを受けた人の声を記載しています。
現在、うつ病等で心理カウンセリングを受けようかと迷われている人の不安の解消や参考になればと思います。
仕事が原因でうつになりカウンセリングへ
ここでは男性会社員の方のカウンセリングを受けてみての振り返りを記載しています。
28歳の男性 / 新卒で就職した会社 / 6年目
①異変にすぐ対応すること
気付けば気力がゼロになっていました。
現職の会社は希望の会社だったこともあり、また先輩や同期にも恵まれて日々、仕事に追われながらも充実した日を過ごしていました。
ただ、部署移動によって大きな転機を迎えることとなったのです。業務の内容が営業から内勤の仕事に変化したことがきっかけでした。
部署移動当初は新しい仕事を頑張ろうという印象だったのですが、1~2週間が経ったころから仕事に行くことがしんどくなりはじめました。
そこから1ヵ月もしないうちに、会社に行く前に吐き気を感じるようになり、電車に乗って通勤することも嫌になり、気付けば欠勤するようになってました。
②客観的な意見をもらえること
根本的な原因は自分でも分かりませんでした。
いま思い出しても、なぜ欠勤までしないといけない状況だったのかはよく分かりませんが、とにかく仕事に行けなくなってました。
ただ、幸いなことに欠勤するようになって間もなく、身近にカウンセリングをしていた先生の知り合いがいることを思い出し、カウンセリングを受診することにしました。
③カウンセリングで「気づき」を得れること
カウンセリングでは自分では気づけていないことに気づけました。
カウンセリングでは、生育歴から学生時代の話し、そして仕事の話しをしました。
話しをしているうちに、なぜ自分自身が吐き気を感じるようになったのかを気づかせてもらい、自分自身で理解することができたため、約3ヵ月ほどの期間で回復できました。
④カウンセリングは楽しいモノに変わっていく
カウンセリングはセッションを重ねるうちに楽しいと感じるようになりました。
カウンセリングでは、仕事の話しや嫌悪感を抱いた理由ばかりを話ししなければいけないものだとばかり思っていました。
ただ、実際には仕事の話しをしたような記憶はあまりありません。当時、感情の起伏が激しかったことは覚えていますが、それでもカウンセリングに行くことは楽しいものに変わっていました。
私は早い段階で、私にとっていい先生に出会えたことを感謝しています。
⑤受けてみて感じる価値
本当はカウンセリングは受けたくなかったが、受ける価値はあると感じるようになりました。
うつ病は、他の病気と同じように、早期発見・早期治療がとても大切だと思います。
もし私が仕事を欠勤するようになって、外に出ていなかったとしたら、外部の人間との接触も嫌になり社会復帰はますますしんどいものになっていただろうなと思います。
⑥身近にカウンセラーがいてよかった
私は幸いなことに身近に知り合いのカウンセラーがいたことで、カウンセリングに足を運ぶことができました。
ただ、もし知り合いのカウンセラーでなければ、わざわざ自分で調べて治療を受けに行こうとは思ってなかったと思います。
そういった意味で私が早く復帰することができた理由の一つは早くに専門家の先生と話しができたことにあると思っています。
⑦ネットで探す難しさ
気力がなくなっているなかで、カウンセラーをネットなどで探すことは難しいと思います。
もし、自分でネット検索して行こうと思える状態だったら、おそらく会社も欠勤しないといけないレベルではなかったと思います。
自分の気持ちが落ちきった段階では、自分で調べてカウンセリングに行くことはしんどいんだろうと思います。そういう意味でも、もっと日本でのカウンセリングは身近なものになればいいなと思いました。
自分自身がうつ病になったことで、今回色々とネット上で調べましたが、日本もストレスが多い社会だと思います。
日本でも、もっとカウンセリングが身近になればいいなと思っています。
⑧相談することの大切さ
何より大切なことは、不調を感じたら直ぐにカウンセリングを受けることが大切だと思います。
でもそれ以上に大切だと感じたことは、カウンセリングじゃなくてもとにかく人と関係を持ち、誰かに悩みや不安をこまめに相談することだと思いました。
自分自身では当たり前だと思っていることも、人と同じではないんですよね。
⑨人との違いを理解すること
自分と他人が同じではないということを理解することが大切だと思います。
あの人〇〇だなぁ~と思う前にまず、自分自身があの人を思う気持ちは〇〇なところからきている。
そして、その考え方は他のみんなとも揃っているのかなという確認などを頻繁にするようになりました。
とにかく一人で考え込まないことが大切だということに気付きました。
⑩メンテナンスのためのカウンセリングに行くこと
カウンセリングには、こころのメンテナンスのために定期的に通っています。
うつの症状が改善してからもカウンセリングに行っています。
「右利きの人は右手を使うのが得意だし、左利きの人は左手を使うのが得意というのは癖のようなもので、認知に歪みが生まれてしまう人は直ぐに認知を歪めてしまうものです。」
カウンセリングで伝えられた言葉ですが、
- どうしても人を認識する際には癖が出てしまう
- 二度とうつ状態に戻りたくない
という気持ちもあって、頻度は減っていますが、定期的にカウンセリングに通っています。
まとめ
「人はみな体型が違うように考え方も違います。もちろん性格も違います。でも、考え方や性格は目に見えないので、ついつい自分が基準になって考えてしまいます。
でも体型であれば、あの人は私より細いとか太ってるとか思いますよね。性格や考え方も同じようにとらえてください。
つまり、自分が標準とは絶対に思わないこと。目に見えない分、直ぐに自分を基準に考えてしまうけれども、少数派の思考に当てはまる内容もあれば多数派に当てはまる内容もある。
少なくとも自分が平均ではないです。」
人は直ぐに自分自身の尺度で人の考え方や言動を判断してしまうモノです。
でもあなた自身が常に正しいとは限りません。
あなた自身が正しいと考えることで悩みや不安、イライラが募ることもあります。
心理カウンセリングではなくても、うつ病になる前に誰かに相談する癖を持つようにしましょう。