あなたは就活で強いストレスを感じていませんか?
就活とは「就職活動」の略称で仕事を探す為の活動をいいますが、「仕事」を探すというよりは「就社活動」になってしまっている人がほとんどでしょう。
あなたが就活という大切な時期を乗り越えて立派な社会人になれるよう、ここでは就活のストレスの原因を中心に、就活がストレス、つらいと感じる5つの理由、
- 社会(キャリア教育・新卒一括採用)そのものにストレスの原因がある
- 世代間の違いにストレスの原因がある
- 「自己分析」という言葉がストレスを増幅させている
- 就活生全体が相対的な視点を失ってしまっている
- どんな理由があっても就活を辞めれない
についての解説を記載しています。
就活のストレスの原因は実はあなた個人の問題だけではありません。
就活で生じるストレスの理由を環境面からもきちんと理解して、ストレスを乗り越えましょう。
就活がストレス、つらいと感じる5つの理由
あなた自身が就活にストレスを感じるということはそれだけ就活が自分自身の人生を左右することを理解している証です。
何としてでも「内定をとらないといけない」や「希望の会社に内定をもらいたい」という強い気持ちを抱いていることでしょう。そういった強い想いを抱くことは間違いではありません。
でも、その想いと現実との差がストレスになってしまうこともあります。
また、就活ではストレスがつきものだとされますが、それは一体なぜなのでしょうか?
誰もが一度は感じたことがある「就活=ストレス」の理由を解説しています。
1, 社会(キャリア教育・新卒一括採用)そのものにストレスの原因がある
「日本のキャリア教育の遅れ」
「自分は○○な性格だから、○○のようなキャリアを歩んでいきたい。」
この一文だけを作れたら、自分自身のキャリアを自分自身の望むモノにするために就活の方向性も明確になります。
でも先進諸外国に比べると、日本ではキャリアに関する教育はほとんど行われていない現状があります。
また、教育では「お金」や「仕事」の大切さや教えることはほとんどありません。むしろ日本の教育では「お金」に関わることを敬遠することさえあるでしょう。
それにも関わらず、就活になると突然、「お金」や「仕事」という社会の現実に直面するわけです。
教わってきていないことに直面するわけですから、当然就活にストレスを感じてしまうでしょう。
「新卒一括システムに難あり」
大学生が一斉に就活を始める日本特有のこの就活システムには無理があります。
少なくとも一生の仕事を選ぶ年齢が大学卒業時点しかないような社会システムは限界がありますね。22歳で一生の仕事は選べないでしょう。
あなたは生まれてから22年が経ち、いままで小学校、中学校、高等学校の「生徒」として、そして大学生になり「学生」として生きてきました。
つまり「社会人」としての経験がないままに、突然自分の一生を左右する「仕事(=会社)」を決めなければいけないのです。
この新卒一括採用のシステムには相当な無理があると言えるでしょう。このシステムが機能している以上、就活にストレスを感じてしまうでしょう。
2, 世代間の違いにストレスの原因がある
いま就活をしている人たちが知らない「バブル期」はまさに青田買いの時代でした。
そして、青田買いの時代ゆえにバブル世代の社会人たちも、
- 「自分はこのままでいいのだろうか?」
- 「自分にはもっと才能を活かせる場所があるのではないだろうか?」
と思いながらいまも仕事をしている人は無数にいるでしょう。
バブル時代は企業の採用担当者が大学に集まり、学生獲得に躍起になっていました。
インターネットもスマホもない時代に就活をした世代がいまあなたの前に人事採用担当者として存在しています。
システムが全く異なった時代を勝ち抜いた人たちに裁量権を握られることにストレスを感じることも多いでしょう。
3, 「自己分析」という言葉がストレスを増幅させている
あなたは就活をする際に必ず「自己分析」という言葉を聞くことになります。
そして「自己分析」をしたシートをもとに様々な人からアドバイスを受けます。
アドバイスの中には、
- 自己分析が足りない
- もっと深く掘り下げてみないとダメだ
- 最初からやり直した方がいいのでは?
などというものがあるでしょう。
そんなとき、あなたの就活ストレスが大きくなることでしょう。
自己分析は30代・40代の社会人でも簡単ではありません。「自己分析」という言葉に踊らされ過ぎないようにしましょう。
4, 就活生全体が相対的な視点を失ってしまっている
「ライバルの数」
あなたは、あなたと同じように就活をしている学生さんがどのくらいいるかを考えたことはあるでしょうか?
そして、どれだけの大学生が企業の数少ない採用の枠にエントリーしているのかを知っていますか?
新卒の就活で動き出す同性代の学生数はとんでもない数です。多くの人たちと戦っているということは忘れないようにしましょう。
「企業の採用人数」
就活生の数と同じように、あなたは日本にどれだけの企業があるか知っていますか?
そして、全体の企業のうち、どのくらいの企業があなたの目に触れているのかを知っていますか?
その数を把握している学生はきわめて少ないでしょう。
大学の入試の時は、何人の枠に何人が応募しているかという倍率、相対的な数を考えていたのに就活になると途端に絶対的な数値で考えてしまう
これは非常に大きな問題です。採用人数には必ず制限があります。制限があることを忘れないようにしましょう。
5, どんな理由があっても就活を辞めれない
新卒で会社を選ぶチャンスはたった一度きりです。
そして、そのチャンスを逃すと少なくとも日本での就職活動は不利な事の方が圧倒的に多くなってしまいます。
そのことを十分に分かっている就活生は「新卒の就活」に強くこだわるでしょう。その就活に向かう姿勢や気持ちは非常に大切です。
ただ、「一度きり」だという想いが強くなると視野が狭くなることもあります。新卒での就活はとても大切ですが、ここで失敗したからといってキャリアの選択肢が全くなくなるわけではありません。
どうしてもしんどくなったら少し立ち止まって見てもいいでしょう。
「就活にストレスを感じる5つの理由」のまとめ
確かに「就活=就職」は人生のなかで非常に重要なライフイベントです。
そして、この就活というライフイベントがあなたの人生を大きく左右すると言っても過言ではないです。
ただし、
- 就活で行きたい会社に内定をもらうこと
- 家族やまわりに羨ましがられる様な会社から内定をもらうこと
が就活においての成功ではありません。
就活が成功だったと言えるのは、
- あなたがやりたいことに挑戦できる会社に入ること
- 良い上司に恵まれること
- 良い同僚に恵まれること
- あなたの人生が豊かになるような要素が揃っていること
です。
これらを感じれた時に就活が成功だったのか、失敗だったのかが分かります。
「内定ばかりにこだわらずに、きちんとしたキャリアについて考えた就活」をしましょう。
そして、内定が就活のゴールであったとしてあなたのキャリアのゴールではありません。