うつ病とはどんな病気なの?どんな症状があるの?なぜうつ病になるの?など、さまざまな疑問があり実際にどんな種類があるかを知っている人も少ないでしょう。
実際に、うつ病になる原因については、ストレスが原因であることは多いですが、はっきりとしたメカニズムは分かっていません。
そして、一つの原因のみで発症するものではなく、身体や心に関する負担(ストレスなども含める)がかかることによって発症するともいわれています。
こちらでは、うつ病の種類について解説していきたいと思います。
うつ病って何?
うつ病とは気分障害の一種でありますが、一般的に「気分障害」よりも「うつ病」の方が認知されていると思います。
うつ病とは気分障害
気分障害の一種であるように、うつ病とは気分的な障害が出ることをいいます。
しかし、実際にうつ病の種類を知っている人は少ないです。うつ病には大きく分けて3つの種類がありますが、それぞれの特徴や要因について解説をさせて頂きます。
もしかして私はうつ病じゃないかな?といま心配している人もいるでしょう。
「不安」が「不安」を増幅させる
自分自身がうつではないか?と考えている人の中には、うつ病のことを理解できてなくて不安が不安を呼び込んでしまっている人もいるでしょう。
うつ病のことを知り、きちんと理解をしていくことでうつ病の不安を軽減することは可能でしょう。
うつ病は気分障害の一つですが、一般的に認知されている「うつ病」の種類を紹介していきます。
うつ病はその症状から2種類に分けられる
うつ病の特徴としては、気分的にのらないという日が続くことがあり、精神的・身体的なストレスが重なることなど、いろんな理由から脳の機能障害が起きている状態のことをいいます。
いままでは、日々の生活の中で考えることや感じたことは脳で判断して、いろんな思考が生まれていたと思います。しかし、うつ病になることによって、脳の機能に障害が生じますので今までとは違う思考になったりします。
うつ病は、一つの原因で発症するのではなく、さまざまな理由が重なり合って発症すると考えられています。
うつ病の種類、単極性うつ病
単極性うつ病では、気分が落ち込んだ(うつ状態)状態を指します。
うつ病の種類、双極性うつ病
双極性うつは、気分が高揚したり(そう状態)落ち込んだり(うつ状態)を繰り返す障害のことをいいます。
- 気分が高揚している「躁状態」がある
- 気分が落ち込んだりしている「うつ状態」がある
この「1」と「2」を繰り返すことを双極性障害といいます。
双極性障害は、遺伝の影響が強いといわれています。
もちろん遺伝だけではなく同じ家庭で暮らすことで、考え方や性格も似ることも繋がっていると考えていることもあるでしょう。
双極性障害になる理由としては、遺伝のほかに日々の生活でのストレスに加え、生活習慣の乱れも関係します。
規則正しい生活さえしていれば良いという簡単なものではありませんが、規則正しい生活を行うことで改善につながることもあります。
うつ病の種類、気分変調障害について
気分変調障害においても、さまざまな理由によって発症するものであると考えられています。
しかし、双極性障害と同じく、遺伝による要因があるとも考えられていて、日々のストレスや社会的な孤立、社会的支援の欠如などによって気分変調証が起こると考えられています。
特徴としては、うつ病と同じような症状であるものの、軽度であることや、その経過が長くなること特徴をがあります。
うつ病の種類ごとの症状について
うつ病の症状については種類ごとに様々です。
上記の解説どおり、うつ病は日々の生活で感じるストレスや生活習慣のほか、発症には遺伝も関係あると考えられています。
一人ひとりの環境が違えば状況も違うと思います。これから説明する症状をお持ちの方は、まずは考える環境を変えてみて下さい。
考える環境を変えることで必ず改善するとは言いませんが、うつ病かな?と感じる方の中には考える環境を帰ることで気分が楽になることもあります。もっと言えば、心の中で感じる事や考えていることを整理することによって気分が楽になることもあります。
うつ病の種類ごとの症状について解説していきますので、是非参考にしてください。
うつ病の種類とうつ病の症状について
うつ病の症状については様々な症状があります。症状は人それぞれ異なりますが、よくある症状についてご説明させて頂きます。
- 急に気分が落ち込むときがある
- 眠れない日が続いている
- なんとなく食欲がない
- 楽しいと思えなくなった
この様な場合は、うつ病の可能性があると考えられます。
上記の症状の中でも詳細を説明すると長くなりますので、こちらではシンプルに(一般的に分かりやすく)説明すると、重要なのは特に理由もなく、そのような症状が出たとき、と考えていただくのが良いかもしれません。いわゆる、何らかの理由があって落ち込むことがあったり、眠れない日があったりする事は、うつ病の症状とはいえません。
すごく悲しいことがあったのに、楽しいことをやっても楽しくない、これは普通ですよね。上記の症状があるからといって、うつ病というわけではありません。うつ病の症状としては、特に大きな理由がないときや、急にその様なことになる事、と考えていただくと分かりやすいかもしれません。
うつ病の種類、双極性障害の症状について
双極性障害の症状は、うつ病の症状に加えて気分が高揚するときがあるというものです。
尚、この双極性障害の状態には、気分が高揚していて遊びや仕事が楽しくなったり、はかどったりすることもあります。こういった症状を「軽躁状態」といいます。
双極性障害の症状次第では、うつ状態と気分の高揚する状態がひどい場合、入院が必要なケースがあります。こういった症状を「躁状態」といいます。
ただし、嬉しいことがあったりすると人は誰もが気分が高揚しますよね。嫌な事があったりすると人は誰もが落ち込みますよね。この様な場合は双極性障害の症状ではありません。特に大きなことが無いのに、何故か気分が高揚したり落ち込んだり、この状態を繰り返すことが双極性障害の可能性があるといえます。
よくある症状についてご説明させて頂きます。
- 気分が高揚する
- いろんな事に敏感になったり、喜怒哀楽が激しくなる
- 何でもできる!と過度な自信が出る
- なぜか落ち着きがなくなる
- お金をたくさん使ってしまう
- 眠れない。寝なくても良いと思う
ただし、双極性障害の症状としては、うつ状態になる時間が長い特徴があります。
うつ病の種類、気分変調障害の症状について
気分変調障害の症状は、ほぼ1日中うつ状態が続き長期化する特徴があります。うつ病と比較すると、症状は軽いものの長期化します。
よくある症状についてご説明させて頂きます。
- 人間関係において人を信じられなくなる
- 人を許せなくなる
- ひきこもりをするようになる
- とくに興味を示すものがなくなる
最初は、うつ病と診断されていたが、症状が軽度であることや長期化していることなどで気分変調障害であると言われる事もあります。
うつ病の種類についてQ&A(体験談)
これまで、うつ病の種類について解説してきましたが、さまざまな種類がある上に、実際に自分自身に当てはめられるのか?と不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実際に、私たちにご相談にこられた方のQ&A体験談をご紹介させて頂きます。同じような疑問をお持ちの方もおられると思います。ご心配な方は是非参考にして頂きたいと思います。
うつ病ってどんな病気ですか?
私ってうつ病なのでしょうか?
最近寝れないことが多いです。寝れないときにネガティブな考え事をしてしまって寝れません。日々の生活の中では、職場でもプライベートでも確かに嫌な事はありますし、しんどいこともありますけど、その時は別に「まぁ、こんなこともあるよね」という感じで、特に深く考えることはないんです。
でも、さぁ寝ようか、と思って布団に入ったときに、妙にイライラしたり深く考えて急に落ち込んだりしてしまうことがあります。ネガティブな事を考えていると寝れなくて、最近はすごく寝不足が続いています。うつ状態であれば、治療をしないといけないと聞いたことがあります。私はうつ状態にあるのかが分からないので、まずはうつ状態なのか教えて欲しいです。もし、うつ状態ならば、その治療方法について教えてもらえると助かります。
うつ病は一言では表せない
厚生労働省でも公表されているように、うつ病の分類には下記の3つに分類されます。
- 身体因性
- 内因性
- 心因性あるいは性格環境因性
1の身体因性は脳などの病気やステロイドなどの投薬が招くうつ状態のことをいいます。3の心因性とは、性格や環境がうつ状態に関係しており抑うつ神経症とも言われます。これは、環境的な影響が強い反応性うつ病とも言われます。そして、2の内因性うつ病とは、典型的なうつ病であり、一定期間内に良くなるといわれています。また、躁状態も出ている場合は、双極性障害とも言われます。この様に、うつ状態といってもそれぞれの方の状態によって、細かく分類されることから、まずはお近くの医療機関の受診をおすすめします。
うつ病の種類に関する記事のまとめ
こちらの記事では、うつ病の種類について解説をしてきました。
主に、うつ病の種類別要因やその症状について説明しましたが、分かりやすかったでしょうか?最後の「うつ病の種類についてQ&A(体験談)」でも書かせていただきましたが、うつ状態というのは症状が出ていても、その症状がでる理由が明確に分かっている場合等は、うつ状態といわないことが多く、うつ状態になる原因についても実際は解明されていないことがほとんどです。
うつ病はこころの病という方もいれば、投薬治療が必要という方もおられ、世界でも考え方は様々です。
考え方の環境を変えることによって、少しでも気分が楽になることもあります。何か、ご不安な事があれば一人で抱え込まずに私たちウェルビー無料相談をご利用下さい。