最近、仕事で疲れが溜まってるなぁ~と感じているあなたは「疲れを取ってくれる」ストレス解消の食べ物があることを知っていますか?
疲れている時に取る食べ物と言えば元気の出る食べ物(例えば、辛いものや焼肉など)を連想する人もいるでしょう。
こちらの記事では、疲労からの回復(ビタミンなど)について、栄養素の観点から効果的な食べ物をまとめています。
ストレス社会を生きているあなたがストレスを溜めない(ストレスフリー)ようにすることは簡単ではありません。
ストレスを溜めない方法を考えることも大切ですが、食べ物でストレスをコントロールすることも大切になります。
ストレス解消に効果的な食べ物を積極的に摂るように心掛けましょう。
ストレス解消に必要な栄養素5選
こちらでは、ストレス解消に必要な栄養素5選を紹介しています。
ストレス解消のための栄養素が分かっていれば食事の工夫ができるでしょう。是非、参考にしてください。
ストレス解消に効果的な栄養素その1:ビタミン
ビタミンのなかでも特にメジャーなものがビタミンCです。
イライラしている職場の同僚や友達を見て「ビタミンC足りてないのでは!?」と声をかけたことはないでしょうか?
このビタミンCはストレスに大きな効果を持っています。
人間はイライラすると、そのイライラに抵抗するため、副腎皮質ホルモンを分泌します。
その副腎皮質ホルモンの原料としてビタミンCが使われるため、ストレスの多い環境下ではビタミンCが多く消費されてしまうことになってしまいます。
つまり、ストレスを感じている時はこのビタミンCを積極的に摂取する必要があります。
ビタミンCを含む代表的な食べ物としてはレモンが有名ですが、それ以外にもグレープフルーツやオレンジ、野菜であればブロッコリーやほうれん草にも多く含まれています。
ストレス解消に効果的な栄養素その2:カカオマスポリフェノール
おやつを食べることは、良くない面を指摘されることも多いですが、子供のころから「おやつの時間」と聞いたらそれだでけもワクワクします。
おやつに対するポジティブな情動の誘発はそれだけでもストレスに対して十分な価値を持っています。
そしてそのおやつのなかでもチョコレートはストレスに対して非常に効果的です。特にダークチョコレートがいいとされています。
ダークチョコレートのなかでも特にカカオマスポリフェノールを多く含んだチョコレートが良いとされています。
カカオポリフェノールには、
- 血圧低下
- 動脈硬化
- 美容効果
- アレルギーの改善
- 脳の活性化
などの効果があります。
実際にカカオマスポリフェノールには「抗ストレス作用がある」と記載された論文も出ています。
ストレス解消に効果的な栄養素その3:トリプトファン
トリプトファンは抗ストレス作用が高く、
- 精神安定
- 良質な睡眠作用
があります。
トリプトファンは神経伝達物質であるセロトニンの原料となる必須アミノ酸であり、牛乳から発見されたとされています。
脳に運ばれたトリプトファンは、ビタミンB6やマグネシウムと一緒にセロトニンを作るとされます。
つまり、トリプトファンは、体内で脳内物質「セロトニン」の材料になるわけです。
そのセロトニンは別名、「幸せホルモン」とも呼ばれる物質であり、「精神安定」に密接な関係があります。
転じて言えばこの脳内物質のセロトニンが不足すると「うつ」などにも繋がりかねないとされる重要な脳内物質です。
また、トリプトファンは「良質な睡眠」と密接に関連しています。
睡眠のリズムを整えるには、「メラトニン」が重要になりますが、そのメラトニンは日中分泌されるセロトニンを材料に生成されます。
そのセロトニンの材料になるのがトリプトファンなので、このトリプトファンをきちんと摂取することで、良質な睡眠を確保することができます。
睡眠の質はストレスとも大きく関わるため、積極的に摂取することでストレスへの効果は絶大です。
代表的な食べ物としては、牛乳やバナナ、アーモンドに多く含まれます。また、トリプトファンは、「必須アミノ酸」と呼ばれていますが、体内で生成することができません。
ストレス解消に効果的な栄養素その4:カルシウム
このカルシウムもストレスには大きな効果を持っています。
カルシウムで最もメジャーな効果は骨(歯)を作る栄養素だという認識でしょう。
ただ、このカルシウムには興奮を抑える働きがあります。
そのため、カルシウムが不足するとイライラしがちになってしまいます。
カルシウムを多く含む代表的な食べ物は、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品の他、魚類全般とされています。
また、カルシウムの吸収を高める働きを持っている栄養素としてビタミンDがあるので、同時に取ると効果が倍増するとされています。
ストレス解消に効果的な栄養素その5:タンパク質
人はストレスを感じた時に、体内にある物質を消費しますが、このたんぱく質も消費されます。
ストレスを感じた時は、体内のタンパク質を大量に消費することから、良質なタンパク質を摂取することはもちろん大切だと言えます。
人間は、ストレスに直面することで血圧や体温、血糖値を上昇させてストレスに抵抗します。その際に多くのタンパク質を放出します。
特に外傷などのストレスでは「15~25g」ものタンパク質が失われるとされています。
過労などのストレスや心労などを長期にわたり経験すると、風邪を引きやすくなることは知っていますか?
これは強いストレスにさらされたことによって免疫が低下し、ウイルスと戦うことができなくなったため感染症などににかかりやすくなると考えられています。
強いストレスにさらされると免疫力が低下してしまいます。
食生活(習慣)を見直そう
生活習慣とストレスには特に注目をしましょう。
生活習慣と言えばもちろん「食事」と「睡眠」です。
食事にはストレスを解消するための栄養やストレスに強くなるための栄養があります。
また、きちんと栄養を摂取することで良質の睡眠を確保することにもなります。
「好きなものを好きなだけ食べる」
「好きなものを好きな時に食べる」
これももちろん、ストレスに対応するための手段です。
でも、いつもこのような対応を取っていると、気づけば体は異変を生じることになります。
まとめ
こちらの記事では、ストレス解消のための食事・栄養素について専門的な観点からも解説をしました。
うつ病などの精神疾患となると、カウンセリングを受けたりメンタルクリニック(心療内科や精神科)に行く人も多いです。
でも、カウンセリングやメンタルクリニックに行くことに抵抗を感じる人も多いでしょう。
ストレス解消の食事(食生活)でうつなどを事前に予防することは可能でしょう。
また、食生活の見直しは心のケアだけでなく身体のケアにも直結します。
身体も心も健康であり続けるよう、食事に対する知識を身に付けて少しずつ意識するように心掛けましょう。