ストレス基礎知識

仕事ではストレスをコントロールする力を身に付けよう!

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あなたも仕事をしていて一度は強いストレスにさらされたことがありますか?

そのとき、あなたはストレスとどう向き合ったでしょうか?

ストレスに直面したとき、

  • ストレスにひたすら耐えた
  • ストレスを回避した
  • 時が経つのを待った

という人は多いでしょう。

でもそのストレスがもしあなた自身の失敗が原因で招いたストレスだったとしたら耐えたり回避するのではなくストレスをコントロールする力を身に付けるチャンスです。たとえストレスを感じていたとしてもそのストレスときちんと向き合うことであなた自身が成長することが可能です。

ストレスの根本と向かい合うことでストレスをコントロールできるようになればあなたの社会人としての力はきっと高まるでしょう。

「ストレスコントロール力」は経済産業省の社会人基礎力

経済産業省は、

「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。

引用:経済産業省:「社会人基礎力」より

このなかのチームで働く力のなかにストレスをコントロールする力、すなわち「ストレスコントロール力」があります。

経済産業省の定義では「ストレスコントロール力」とは、

ストレスの発生源に対応する力

という定義がされています。

仕事上での過度なストレスが原因で精神的に病んでしまったり、ストレスが限界で仕事を辞めてしまう人もいるでしょう。

でも、ココロとカラダを壊すほどにストレスと向き合う必要性はありません。ストレスのコントロールを考える上で大切になることはあなたが直面しているストレスがコントロールすべきストレスなのか回避すべきストレスなのかをきちんと見極めることです。

その見極め方、判断の仕方をきちんと理解してストレスをコントロールしましょう。

コントロールすべきストレスか回避すべきストレスか見極めも重要

ストレスに直面することで、あるいはストレスをコントロールしようとすることであなた自身の考え方がブラッシュアップされたり、仕事への向き合い方が変化したり、仕事への姿勢・考え方が変わることがあります。

でも、全てのストレスと真っ向勝負していてはあなたのココロもカラダもボロボロになってしまいます。

あなたが直面しているストレスは社会人として「向き合うべきストレス」なのか「回避すべきストレス」なのか、その線引きは重要です。

耐えるのではなく、コントロールすべきストレスとは?

大切なことはストレッサー(ストレスの根源)が外部にあるのか内部にあるのかです。

ストレッサーが内部にある場合、そのストレスはコントロールすべきストレスだと言えます。

例えば、あなたが仕事でミスをしてしまったことで感じているストレスは「二度と失敗しないためにも」向き合うべきストレスであり、向き合う価値のあるストレスと言えます。具体的には「なぜミスが起きたのか?」「どこで失敗してしまったのか?」など、あなた自身に対して「なぜ」という疑問をぶつけることで仕事に対する考え方や態度を変化させることができるでしょう。

あるいは仕事上で出会った人のなかで「なんとなく」苦手意識を感じる人もストレスになります。でも、なんとなく苦手意識を持つような相手と出会った場合、そのストレスはあなたの考え方を「ネガティブ」から「ポジティブ」に変換するチャンスです。嫌だ嫌だという考え方をやめ、どうすれば嫌だと思わなくなるかを考えることであなたは人に対するストレスをコントロールすることができるようになります。

また、難しい業務に直面したときもそれはコントロールすべきストレスと言えます。難しい業務だからこそ、やり遂げることで自信や仕事に対する考え方やモチベーションが向上します。大変なことをどう乗り越えれたかであなたはストレスをコントロールする力を身に付けることができるようになります。

耐えるのではなく、回避すべきストレスとは?

ストレスの根本があなたのミスや考え方以外にある場合、そのストレスは回避すべきストレスです。

例えば、理不尽な上司に業務時間内に終わるはずのない業務を押し付けられたり、同僚に仕事を任せっぱなしにさせられたり、あなたが真面目に取り組んでいても一向に減らないストレス、つまりストレッサーが間違いなく外部にある場合、そのストレスは回避すべきストレスと言えます。

あなたがどれだけそのストレスをコントロールしようとストレスと向き合っても一向に改善されないでしょう。改善されないどころか理不尽な要求エスカレートすることもあるでしょう。

そんなときは、そのストレスをどれだけコントロールしようとしても仕事に対する考え方や姿勢は変わらず、むしろ「頑張ること」へのモチベーションも消失しかねません。

仕事をする上では必要になるあるいは「効用」のあるストレスもあります。一方で仕事をする上では必要ではない「弊害」になるストレスもあります。

少なくもとあなたに何の落ち度もないのに降りかかってきているストレスはあなたにとって弊害になるストレスです。そんなストレスは回避するように試みましょう。コントロールできるストレスときちんと向き合い、コントロールできないストレスは回避するという気持ちも重要です。

ストレスをコントロールする力の鍛え方オススメ5選

いまはストレスに対応できなくても、徐々にストレスをコントールする力は鍛えることができる能力です。

ここではすぐに実践できるストレスをコントロールする力を身に付けることができる方法を紹介します。

ストレスコントロール力の鍛え方1, 軽いストレスに自ら身を置く

習うより慣れる:誰かに聞いたり教えてもらうよりも体験が一番である

という考え方です。比較的責任のない、あるいは責任を持たなくてよい程度のストレスに自発的に身を置くことで、ストレスを経験することが可能です。

自らストレスを経験することでストレスがかかったときのあなた自身の考え方のクセや特徴をあなた自身で理解することが可能になります。考え方や癖を理解しておくことでストレスをコントロールする力は着実に身に付けることが可能となります。

ストレスコントロール力の鍛え方2, ポジティブに捉える癖を持つ

人間万事塞翁が馬:未来の吉凶はそのときどきで判断がつくものではない

という考え方です。何か悪いことが起きたときにそのことは良いことにつながるかも知れないと切り替える力を持つことです。仕事で失敗をしてしまうとほとんどの人は落ち込むものです。でもその先に、この経験があったから今の自分があるんだと思える日がくるかもしれません。

ネガティブな気持ちが先行してしまう人は、

  • クヨクヨ考えても仕方がない
  • 過ぎたことは悩んでも仕方がない

と切り替える思考を持つようにしましょう。

ストレスコントロール力の鍛え方3,ストレスをエネルギーに変える

ZONE状態:スポーツ心理学の用語でパフォーマンスを発揮するための最適な心理状態

という考え方です。ZONE状態とはまさに最適なパフォーマンスをするための最適な心理状態のことを言います。人はリラックスし過ぎていても緊張し過ぎていても良いパフォーマンスは出せないとされています。

つまり最適なパフォーマンスを発揮するためにはある程度のストレスは必要になるということです。つまりストレスはエネルギーに変えることができます。ストレスは弊害ばかりだと思い込んでしまうとしんどい気持ちになってしまいますが、ストレスがあるからこそ、発揮できる力があるということを覚えておきましょう。

ストレスコントロール力の鍛え方4, 呼吸で感情をコントロール

ストレスをコントロールする力を身に付けるためには、能動的に呼吸(深呼吸)を行い、感情をコントロールすることも重要です。

ストレスにさらされてしまうと、たとえそのストレスが向き合うべきストレスだと分かっていても、イライラしてしまったり感情的になってしまうものです。そんなときに感情そのものをコンコントロール必要が出てきます。そして感情をコントロールするための重要な要素が呼吸です。

呼吸を通じて感情をコントロールすることは可能です。ストレスによって起伏の激しくなった感情ををコントロールすることはストレスをコントロールすることと同じです。ストレスと向き合う、ストレスをコントロールする前に感情的になってしまう人は深呼吸をして、感情を落ち着かせるセルフマネージメントを試みてみましょう。

ストレスコントロール力の鍛え方5, ストレッサーを紙に書き出す

紙にストレスを書こうとすると、何がストレッサーなのかを視認することが可能になります。また、紙にストレスを書き出すことで頭に蓄積していたストレスを整理することが可能です。

頭のなかで考え続けてしまうと同じ事ばかりを考えてしまったり、ネガティブな気持ちばかりが先行してしまうものです。

一度あなたのストレスを紙に買いだすことで、どんなことにストレスを感じやすくストレスをどうとらえているのかを理解できるようになります。ストレスをどのように捉えているのかを理解することでストレスをコントロールする力を少しずつ身に付けることができます。

キラーストレスには必ず注意をはらう

ストレスをコントロールする力を身に付けることで仕事での力が認められたり仕事への姿勢・考え方が成長することはあります。でもどんなストレスでも大丈夫ではありません。

ストレスによってうつ病を発症して自殺する例はあります。またストレスが原因で心臓発作や脳卒中になることもあるでしょう。このように死にいたるようなストレスをキラーストレスと言います。

ストレスにさらされることであなたは成長する機会を得たと考えることもできますが、死に至るような極度なストレスは絶対に避けなければなりません。ココロもカラダもぼろぼろになってしまっているとあなたがいま感じているような「休む」勇気は必要です。

ゆっくりと休み、睡眠をとることでストレスから身を守ることはできます。そして、キラーストレスからはあなたがあなた自身の身を守らなければなりません。極度なストレスにさらされてストレスが限界にきてしまっているときはしっかりと休養をとるように心掛けましょう。

「ストレスをコントロールする力」のまとめ

人は決してストレスに強い人ばかりではありません。おそらくいまストレスをコントロールする力を持っている人も最初はストレスに弱かったことでしょう。

でも少しずつストレスと向き合いながらストレスコントロール力は身に付いていくもです。

ストレスは仕事に対する考え方やパフォーマンスを向上させるための要素にもなります。ストレスに耐えたり、ストレスをなくそうとしたりするのではなくをきちんとストレスをコントロールすることができるようになれば、仕事へのモチベーションは確実に上がるでしょう。

仕事には多くのストレスが潜んでいるからこそ、ストレスと上手く付き合うこと、ストレスをコントロール力を身に付けることは仕事を続けていく上ではとても大切なスキルと言えます。

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