カウンセリングって無意味じゃないの?
本当に意味があるの?
そんな疑問を持っている人も存在します。
また、実際にカウンセリングを受けてみて、効果があったと感じた人がいる一方で効果を全く感じなかった人もいるでしょう。
なぜ、人によってカウンセリングの効果が異なるのでしょうか。
ここでは、カウンセリングが無意味だった人の特徴と、逆に効果があったと感じた人の特徴をまとめています。
カウンセリングが無意味だと思う人の3つの特徴
心理カウンセリングを受けても無意味だと思う人の特徴、それは一体どういう特徴でしょうか?
ここでは、カウンセリングが無意味な方の特徴を3つに分けてまとめてみました。
1, 心理カウンセリングに必要性を感じていない人は無意味だと感じる
この特徴を持つ人は、そもそもカウンセリングに懐疑的な人たちです。
「疑いの目を持っている」という表現が正しいでしょうか。
事実、心理カウンセリングに対して「意味あるの?」と思う人たちは一定数は存在します。
このような人たちが会社などで無理矢理にカウンセリングに行かされた場合などは、カウンセリングの効果は極めて乏しいと感じます。
2, 過去に心理カウンセリングを受けて効果がなかった人は当然、無意味だと感じる
これはカウンセリングだけではなく、どのような職種でも共通しますが、過去に失敗経験があるとその印象が頭に強く残ってしまいます。
- カウンセラーとの相性が最悪だった
- カウンセラーの言葉遣いが嫌だった
- 自分自身をさげすんで見られた
- 誹謗中傷されたような表現を受けた
- ひたすら正論をぶつけられた
など。
否定的な感情が先行してしまうと、先ずはその否定的な情報の削除から始めなくてはなりません。
そして、このカウンセリングに対する否定的な感情が消えない限りは、カウンセリングは無意味なモノになってしまいます。
3, カウンセリングに期待しているものが症状の完治だという人は無意味だと感じる
このケースは少数ではないでしょう。
カウンセリングは「即時効果」が出にくいという要素が強いです。
病院などでも同じですが、2,3日様子を見てそれでも改善しないようなら再度お越しください、というような文言は良く聞きます。
カウンセリングもまた大きな即時効果を持っているわけではないので、即時効果をイメージしていると「無意味だった」と感じるでしょう。
カウンセリングに意味を感じた(感じる)人の3つの特徴
カウンセリングが無意味だと思う人に特徴があるように、カウンセリングを受けて良かったと思う人にも特徴があります。
ここでは補足として、カウンセリングに意味を感じる人の特徴について記載しています。
1, カウンセラーとの信頼関係が気づけたと感じれたら無意味ではなくなる
あなたははラ・ポールという言葉を知っていますか?
これは心理学では「信頼」を指しますが、カウンセリングを受けてよかったと感じる人の多くはこのラ・ポールという信頼関係が心理カウンセラーと築けた感じている人でしょう。
「人」は「人」に、自分の内面を見せすぎることは決してありません。
まさか、電車で隣に座った人に自分の仕事や年収、住所などをいきなり暴露したりする人はいないですよね。
それは職場や学校でも同じように、相手のことを分からないのに自分のすべてをどんどん伝えるということはないでしょう。
カウンセリングでは普段、人に言うこともなく、話しをすることもない内容を話すことになります。
特に、日本人は自分の内面を見せすぎない性質を持っているなか、普段言えないことを言えた時に、ある程度の満足が伴うモノです。
つまり、信頼関係が構築されていることによって普段言えないような話しができるようになります。
普段言えない話しを出来てはじめて、カウンセリングを受けてよかったとなる人は多いでしょう。
2, 自分では気づけていなかった(性格や思考の)癖を理解できたら無意味ではなくなる
例えば、「職場での人間関係」で悩んでいる時、おそらく多くのカウンセラーはただただ職場での人間関係の悩みを聴くだけに留まることはないでしょう。
その職場での人間関係が出来上がるまでの過程はもちろんのこと、職場以外での人間関係の作り方、あるいは学生時代の人間関係の作り方など。
これまでに所属した集団における立ち位置などを聴くことになるでしょう。
過去の経験等の様々な話しをするなかに現在抱えている問題のヒントがあることもあり、その職場の人間関係に悩むに至った、その人がもつ思考や性格の癖にカウンセラーと一緒にお客様が気づけた時に、カウンセリングを受けてよかったと感じるでしょう。
このように自分一人では気づけなかったことを気づかせてもらえたと感じる人はカウンセリングを受けて良かったと思うでしょう。
3, 感性が理論に変わったと感じることができたら無意味ではなくなる
カウンセリングを受けて良かったと思う人の特徴として、「感性」で感じていたことが「理論」になって自分のなかに落ちた瞬間だと思う人もいるでしょう。
「感性」を「理論」に変換すること、つまりあなた自身が何となく感じていた感性が理論化された時に「スッキリ」するというような感覚を持つことになります。
カウンセリングでは体のシルエットを整えるのと同じようにココロのシルエットを整える作業をしていると仮定できます。シルエットが明確になることはもやもやの解消にもつながり、カウンセリングを受けて良かったと思う感情が出てくるのでしょう。
カウンセリングを受けてみようと思う人へアドバイス
カウンセリングを受けようと考えているあなたにカウンセリングを受ける上でのアドバイスを記載しています。
とくに「ワクワク」を感じれなくなったときはカウンセリングをやめる気持ちでカウンセリングを受けて見てもよいでしょう。
カウンセリングに行くことに少しでも「ワクワク」できるか?
もちろん心理カウンセリングは学術的にも多くの論文が執筆されており、理論として存在していますが、あなたがワクワクしているかは大きなポイントです。
「心理カウンセリングを占いと一緒にしないで欲しい」という心理カウンセラーの先生は多くいることでしょう。
ただ、人生に迷ったときに「占いでも行こうかな」という声は良く耳にしますし、その声は「活路を見出してもらえるのでは⁉」というどこか楽しみに感じている印象を受けます。
ココロの問題はどこか特別なものだという印象よりは「占いのようなライトな入り口」もあっていいのではないでしょうか。
これからカウンセリングを受けようと思っているあなたは「ワクワクした気持ちを持ってカウンセリングを受けるようにしましょう。
ココロの成長は観葉直物の成長と同じようなモノだと解釈しよう!
ココロの状態の変化は「観葉植物の成長」のようなものです。
観葉植物の成長は、毎日見ていてもなかなか気づくことが出来ません。でも、ふとした瞬間に見てみると「あっ。育っている!」あるいは「あっ。枯れている。」となります。
人のココロの変化は観葉植物の成長以上に、目には見づらいモノです。
目に見えないココロに目に見えないココロの栄養を注入するわけです。
そうすると、なかなか即時効果は期待できないと考えれます。
必ずしもすぐに成果につながるという「即効性」は持っていないことを理解してカウンセリングにのぞむ必要もあるでしょう。
まとめ
過去に何らかのネガティブな情動が伴う強いストレスを経験をしたことがある人は、「心理学」に一度は興味を持ったことがあるでしょう。
そういった人は心理カウンセリングの意味を理解しているではないかと思います。
転じて、過去に強いネガティブな情動を伴う経験をしたことがある人でも、それを自分自身の力が考え方で乗り越えた方は、「心理カウンセリングって必要?」と思うかもしれません。
カウンセリングには向き不向きがあるのは事実です。それでも「人」はみな話すことで精神を浄化することができます。
カウンセリングを無意味だと感じている人は身近な人に話す癖をつけるようにしましょう。
そして、カウンセリングを無意味に感じている一方で身近な相談相手がいない場合は、まずゆっくりと休むだけでも良いでしょう。