恋愛には必ずと言って良いほどに、相手の心理が働いています。つまり、恋愛の駆け引きとは、あなたの好きな相手に「あなたを好きだ」と思わせる心理を生じさせることを目的としたアプローチの方法です。
相手の心理を理解しながら恋を進めることができたとしたら?そう、その恋愛は成就すること間違いなしです。
心理学や押し引きのテクニックを活用することで、好きな人のココロを揺さぶり、あなたの恋を大きく前進させてみませんか?
ここでは厳選した恋愛の駆け引きテクニック5選を紹介します。心理学に基づいた恋愛テクニックであなたの恋は大きく前進し、気づけばあなたはただただ相手の告白を待つだけに!そんな恋愛上級者のような恋愛があなたを待っていることを願います。
恋愛では”意識・無意識”を問わずに駆け引きが行われている
気合を入れたあなた。あるいは恋愛の駆け引きをしたことがない、あるいは苦手だから失敗しそうと考えたあなた。ちょっと待ってください。
それは間違いです!
恋愛の駆け引きが得意な方だと考えたあなたも苦手だと考えたあなたも、初対面の時、いや会う前から駆け引きは始まっているんです。
あなたは出会いの場に行くときに、スウェットで行ったり、ノーメイクで行ったりはしないですよね。
- いつもと違うおしゃれな服を着てみる
- いつもと違うメイクをしてみる
- 普段は履かないヒールを履いてみる
- 普段はつけないピアスを選ぶ
など、普段とは違う自分を演出しようと「当たり前」のように行動していませんか?
あなたのその行動はすでに恋の「駆け引き」そのものです。なぜなら、未だ出会わぬ相手に自分を「より良く魅せるため」の「印象操作」がスタートしているからです。心理学的には「自己呈示」と言われるものです。
自己呈示とは…現実のあるいは想像された社会的相互作用に反映されるイメージを統制しようとする意識的・無意識的な取り組み。・・・(中略)・・・達成しようとする目標によって違いはあるものの、人は一般に他者に望ましい印象を抱かせるような自己呈示を行う。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
恋の駆け引きが苦手だと考えているあなたも強い苦手意識を持つ必要はありません。苦手意識、ネガティブな想いはあなたを失敗の方向に誘ってしまいます。
もし、あなたが出会いの場に行く前に普段とは違う行動を心掛けることができていれば駆け引きは決して苦手ではないので安心してください。
ただ、一点だけ注意が必要になります。自分自身が恋愛の駆け引きが上手くないと認識してしまっているあなたは出会いの「場」にあなたが気に入りそうな人がいた場合、きっと焦ってしまうことでしょう。
恋愛の駆け引きでは、その焦りは禁物です。これは恋愛に限りませんが、「感情的」になって動かした物事は大抵の場合、失敗に終わります。
恋愛の「駆け引き」上手は告白しない!つまり、恋愛の駆け引きで達成しようとする目標は相手に「告白させること」です。
まずは目標設定、ゴール設定を明確にしましょう。そして、感情的になりやすいと感じている人は積極的に“ゲーム感覚”を持つように心掛けましょう。
過去に恋愛で傷ついた人も、恋愛にトラウマを抱えている人も、恋愛が苦手だと考えている人も、大丈夫です。なぜなら、次に恋するあなたの相手は見た目はもちろん中身も昔の人とは違うからです。たとえ同じような人であっても「似て非なる存在」です。つまり全くの別人だからです。
ここで、恋愛の駆け引きを習得して目標を達成しましょう。
目標達成に向けた恋愛の駆け引きテクニック5選
自己呈示は前段階にあって根底を成す恋愛の基本です。この自己呈示をしっかりと理解できていますか?恋愛の駆け引きでは非常に重要な考え方です。
自己呈示とは?自分自身をよく魅せるための印象操作だと覚えておいてください。この自己呈示をもとに、恋愛の駆け引きテクニック5選を、ステップ1から順番に見ていきましょう。
ステップ1:「素の自分」は決して出さない!
ステップ1では、まずは「素の自分」を出さないことに注意を払いましょう。このステップで大切になる心理学的キーワードは「自己開示」です。
自己開示とは?
自己開示とは…他者に対して、言語を介して伝達される自分自身に関する情報、およびその伝達行為をいう。狭義には、聞き手に対して何ら意図をもたず、誠実に自分自身に関する情報を伝えること、およびその内容をさす。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
恋愛の駆け引きテクニックとして実践
このありのままの自分をさらけ出す自己開示は大切そうに感じますよね。実際に、恋愛以外での人間関係をしっかりと構築していく、特に「信頼し合える関係性を築く」場面では非常に大切なことです。
例えば、あなたが恋愛から結婚の段階に移ろうとしている場合、「ありのままの自分を相手に理解しておいてもらう」ことも「相手のありのままをあなたが理解しておくこと」も大切になります。
でも、恋愛のスタート段階、駆け引きが必要な場面では「自己開示」は封印しましょう。
恋愛のスタートでは印象操作がとても重要になります。会話の過程でありのままの自分を知ってもらいたいという気持ちになったとしても恋愛の駆け引き上手になるためには、自己開示(ありのままの自分を見てもらう)ではなく、自己呈示(魅せたい自分の印象操作)に注力しましょう。
あなたのありのままの自分が相手にとって思わぬネガティブな情報に変換されることもあります。まずは、あなた自身を好印象にする印象操作に努めましょう。最初に好印象を勝ち取れるかどうかは今後の恋愛の発展において、大きなポイントになります。
ステップ2:会話では「相手軸」を貫こう!!
引き続き、自分の印象を操作しながら恋愛の駆け引きステップを踏んでいきましょう!恋愛において、会話をする上でのポイントは、その会話が「相手軸」か「自分軸」か、しっかりと判断することです。
印象操作ももちろん「相手軸」の考え方が基本にあります。相手に「どうみられたいか?」、相手に「どう思われたいか?」と、相手を軸にしながら印象を考えています。
そして、恋愛「駆け引き」上手の会話ももちろん「相手軸」です。会話は必ず「相手軸」でいきましょう。
「相手軸」とは?
「相手軸」とは…読んで字のごく!相手を軸にして、相手の目線で、相手の視点に立ってコミュニケーションをとること。
恋愛の駆け引きテクニックとして実践
「相手軸」の会話を積極的に行い、相手の行動や言動、考え方を聞いて、とにかく相手の、
- 行動の癖
- 言動の癖
- 思考の癖
- 考え方の基本
など、様々な相手の情報を収集することに注力しましょう。
恋愛の「駆け引き」上手になるためには、相手の情報、相手のことをどれだけ分かっているかはとても重要です。
ステップ3:LINEやメールはドライ(素っ気ない)な感じでOK!
LINEなどのやり取りでは「何を聞けばいいか?」「相手の負担にならないか?」など、思わず悩んでしまうものです。そんなLINEのやり取りのなかで大切になる心理学的キーワードは「ツァイガルニク効果」です。
ツァイガルニク効果とは?
ツァイガルニク効果とは…人が欲求によって目標指向的行動をする場合には緊張が生じ持続するが、目標が達成されるとか緊張は解消するという考え方に基づいて、目標が達成されない未完了課題の再生の方が完了課題の再生よりもよいことを示している。
引用、参考:有斐閣『心理学辞典』
恋愛の駆け引きテクニックとして実践
きっちりと、誠実に、マメに連絡を返したりやり取りをする段階は付き合ってで大丈夫です。恋愛の駆け引き段階では「中途半端さ」が実は相手を魅了することになります。
素っ気ないLINEややり取りは一見するとマイナスの効果を起こしそうですが、不完全なやり取りは相手の興味・関心をくすぐることにつながります。
ステップ1およびステップ2をしっかりと踏むことができていれば、LINEややり取りは不定期に思い立ったときに送る程度でも問題ありません。
また、恋愛ではよく出てくる連絡を「どちらで終わるか」問題ですが、ツァイガルニク効果に沿えば当然返事は相手で終わりにすることが基本になります。
これを返しておいた方がいいのかな?と思わず返事をしてしまうあなたは恋愛の駆け引き上手にはなれなくなってしまいます。返事をしなかったら相手に「どう思われるんだろう?」と考えるよりも返事をしないことで「相手はどう思うんだろう?」と考えるところでストップしましょう。
ステップ4:会えば優しさ全開!悩みを聞いて、相談を受けよう!
ステップ1、ステップ2、ステップ3と順調に進んできたあなたの「恋愛駆け引き上手」作戦は終盤に差し掛かります。
ここで大切になる心理学的キーワードは「強化刺激(強化子)」です。
強化刺激とは?
強化刺激とは…強化子とも呼ばれる。環境の変化と個体の行動の変容との機能的関係によって定義された刺激の類(クラス)の一つ。王道に後続して起こる環境変化のうち、その後の行動の出現頻度を増加させるものを強化子または強化刺激と呼ぶ。
引用:有斐閣『心理学辞典』
恋愛の駆け引きテクニックとして実践
LINEでのやり取りではどこか「素っ気ない」態度にも感じるあなたの対応でしたが、会えば優しく、悩み事までに聞いてくれる。そんなあなたに相手は自然に「また会いたい!」と思うようになります。
また会いたいと思わせる強化子になる行動や言動、
- 全開の優しさ
- 悩み相談
- 一緒にいて落ち着く
- かっこいい!素敵だ!と褒め尽くす
などです。
これらを一緒にいる時間に相手に与えることができればあなたの恋愛駆け引きはほぼ目標達成の直前まできています。
目標をしっかりと覚えていますか?それは、「相手に告白させる」ことです!
ステップ5:焦燥感を引き出す!
いよいよ目標達成目前!でも、相手は簡単に告白してくれるのでしょうか?確かに告白を引き出すことは簡単ではありません。でも目標達成直前に諦めるわけにはいきませんよね!
ステップ4までを確実に遂行できたあなたは、心理学的キーワードである「(心理的)リアクタンス」を理解すれば、相手の告白を引き出すことができます!
心理的リアクタンスとは?
心理的リアクタンスとは…態度や行動の自由が脅かされた時に喚起される、自由の回復をめざす動機づけの状態。説得への抵抗をもたらす要因の一つ。押しつけがましい説得は、反発を招く。自由とは、ある行動を自分がとりうるという信念であり、脅威とは、ある事象によってその行動をとることが困難になったという認知をさす。自由が確信されているほど、自由が重要であるほど、また自由への脅威が大きいほど、喚起されるリアクタンスも大きい。リアクタンスが喚起されると、自由回復行動が志向され、禁止された行動が遂行される。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
恋愛の駆け引きテクニックとして実践
ステップ1,ステップ2、ステップ3、ステップ4、と確実にステップを踏んできたあなたであれば何をすればよいのか?なんとなく理解できるのではないでしょうか?
告白という大きな行動を相手から引き出すためには最も効果的な手段となります。もしあなたのことを狙っている第三者の存在に相手が気づけば、「第三者に取られたくない」という焦りを抱くようになります。
取られないために相手はどういった行動に出るでしょうか?それが「告白」です。
あなたを第三者に取られることがその人にとって脅威だと感じてもらうことができれば、告白への動機づけとしては十分になります。
「いつまでもフリー」というわけではないアピールが結果的に相手の告白を引き出すことにつながります!
恋愛の「駆け引き」で気をつけるポイント
ここでは恋愛の「駆け引き」上手は告白しない!と題して、告白を引き出すためのテクニックを紹介しましたが、注意しておくべきポイントもおさえておきましょう!
テクニックにとらわれ過ぎない!
恋愛に絶対はありません。あなたのことをずっと好きでいてくれていると思った人から突然別れを告げられるなんてことは珍しくありません。
恋愛は、お互いの微妙なニュアンスの蓄積が二人の関係に大きな影響を与える「繊細さ」を兼ね備えています。
策士策に溺れる…策略に執着し、策に富んでいる人間は、その策に溺れてしまう。つまり、策に頼りすぎるあまり失敗してしまう。
“ゲーム感覚”をおススメする本当の意味は?
それはなぜでしょうか?
それはゲーム感覚ではなく、自分自身の感情を剝き出しにして、実るか実らないのか分からない恋愛に没頭してしまうと、結果が上手くいかなったときに身も心もボロボロになってしまうからです。
恋愛でゲーム感覚を忘れてもらいたくない理由は、あなたが「あなたのココロを守る防衛策」でもあるからです。ゲーム感覚はあなたを守ってくれると覚えておいてください。
ゲーム感覚を忘れなければ失敗してもすぐにリセット、リスタートが可能です!一つの恋愛に強く執着するよりも多くの恋愛に出会えれば、それは恋愛上手への近道と言えます!
恋愛を楽しもう
本来は楽しいはずの恋愛ですが、この恋愛で苦しんでいる人はたくさんいます。
恋愛がきっかけで体調を崩したり、職場を変えたり、恋愛が原因で人生が悪い方向に転じた人を多くみています。
恋愛は本来、楽しい気持ちやワクワクした気持ちを味わえるものです。ときに感情的になってしまうこともあるでしょうが、そんなときでも「楽しむ」ことを意識し続けましょう!
恋愛「駆け引き」テクニックのまとめ
どのような恋愛にでも「意識的」あるいは「無意識的」に駆け引きが行われています。
でも、あなたがいま抱いている恋を本気で成就させたいなら、心理学的な視点に立ったテクニックを駆使してみてはいかがでしょうか?
テクニックを闇雲に、誰に対しても使うことはおススメしません。恋愛はつねに相手ありきです。あなたの行動が誰かを傷つけてしまうのであればテクニックは封印しましょう。でも、あなたがどうしても実らせたい恋なら積極的にテクニックを活用しましょう。
ポイント、すなわち目標は「告白“する”」ではなく「告白“させる”」です。相手の心理を上手く読み取り、タイミングを間違えなければ、あなたの恋は成就するでしょう。