カウンセリング基礎知識

カウンセリングを受けて確実に感じる2つの効果とは?

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あなたは強いストレスにさらされ続けることによって、

Aさん
カウンセリングを受けてみようかな~

そう思ったことはありませんか?

おそらくあなただけではなく、誰もがストレスから解放されて気持ち良く毎日を送りたいと思っています。

そんな日常のストレスからの解放にカウンセリングは効果を持っています。

カウンセリングでは、トラウマやうつなどの治療目的である人もいます。

ただ、カウンセリングは治療目的だけではありません。

厚生労働省によると、カウンセリングの効果には、

話をしっかり聞いてもらえる

自分の考え方のくせや意外な長所に気づくことができる

今抱えている問題を整理できる

考え方をポジティブに切り換えられる

人とうまく付き合うための自分なりの方法を見つけられる

人として成長できる

厚生労働省:こころもメンテしようより

これらが挙げられます。

あなたがカウンセリングを受けるにあたって、カウンセリングに期待する効果とはどのようなモノでしょうか?

ここではカウンセリングにあまり馴染みのない人が、カウンセリングを受けることで確実に感じることができる代表的な効果について解説をしています。

カウンセリングに期待できる効果とは

心理カウンセリングには、あなたがイメージしているような治療という専門的な側面があります。

一方で、ストレスの解消や気分を落ち着かせるといった比較的簡易な悩みや不安の解消といった一般的な効果もあります。

カウンセリングの効果は治療だけではない

専門的な心理カウンセリングには、様々な心理療法と言われる治療が存在しています。

ただ、心理療法という言葉が先走ってしまうと「患者が病気を治す」という印象が強まってしまいます。

カウンセリングは専門的になるほどに治療的な面が強まることがありますが、何かを治療するということがカウンセリングの効果ではありません。

カウンセリングの効果にも即時効果がある?

カウンセリングにおける効果では、治療という面から見ると「時間をかけて治す」ことが多く、即時効果は期待できないことも多いでしょう。

でも、治療という側面ではなくストレスの発散や悩みの相談というカウンセリングでは即時効果を持つことがあります。

ウェルビー先生
カウンセリングは心の病気の人のためだけではないんです!

1, ストレスの発散(=ココロを浄化する効果)

人は誰かに話しをすることでココロを浄化するという作用を持っています。

これは厚生労働省のカウンセリングの効果、

話をしっかり聞いてもらえる

ことで生じる効果です。

このカタルシス機能の働きをカウンセリングで実感することが出来ればカウンセリングの効果を感じることが出来ます。

カウンセリングの効果「カタルシス」とは?

カタルシスとは?

このカタルシスというココロの浄化作用はあなたもきっと経験したことがあるでしょうか。

あなたが女性であれば、まさに「女子会」という集まりでカタルシスの効果を感じたことがあるかもしれません。

「誰か」や「何か」に対する否定的な感情を友人・知人と共有しながら、話しをすることでネガティブな感情が和らぐ

といったココロが浄化していくことをカタルシスと言います。

ストレスは話すことで軽減する

ストレスにさらされている時は、

Aさん
ちょっと聞いてよ~

という話し始めから一気にネガティブな感情を話しはじめる人も珍しくありません。

これは、話しをすることで気持ちが楽になるため、誰かに話しをしたくなるわけです。

もちろん男性にもカタルシスという話しをすることでココロを浄化する作用は備わっています。

男女に分け隔てなく、人はカタルシスという浄化作用を備えているわけです。

カウンセリングの効果、傾聴がもたらす安心

「聞く」と「聴く」の違いとは?

カウンセリングの場面で、このカタルシスが上手く機能すればカウンセリングの効果を感じることできます。

カウンセリングではカウンセラーは話しを“きく”のですが、「聞く」と「聴く」には大きな違いがあります。

  • 聞く→ただ「きく」こと
  • 聴く→「耳」「+」「目」を使って「心」で「きく」こと

カウンセラーはカウンセリングであなたの話しを「聴く」ことになります。

「聴いて」もらうとストレスは確実に軽減する

あなたが心理カウンセリングで「ストレスが和らいだ」といった効果を感じるときは、話しを「聴いてもらえた」ときです。

そして、この「聴く」作業こそ、心理カウンセラーが得意としていることであり、カタルシスを最大限に引き出してくれる要因となります。

ウェルビー先生
話すことで生じるココロの浄化はカウンセリングの効果になります!

2, ココロ(脳)を整理する

カタルシスに並行して、人に話しをすることで、悩んでいる物事や出来事をその人自身が自然と整理していくことが可能になります。

これは厚生労働省のカウンセリングの効果、

自分の考え方のくせや意外な長所に気づくことができる

に該当します。

カウンセリングの効果として「ココロを整理すること」で新たな発見に出会うことが可能になります。

カウンセリングの効果、客観的意見をもらえること

悩みには客観的視点が大切

人は一人で考え込んでしまうと、なかなか答えにたどり着けないものです。

あるいは一度答えにたどり着いていても再び考えがループしてしまうことがよくあります。

でもカウンセリングで話しをしているうちに、ふとした瞬間にそのループから脱却することができます。

話すことであなた自身も落ち着く

また、何度も話しをすることで、あなた自身も客観的な発想に行き着くことがあります。そして、悩みや不安のループから脱却することができます。

迷路はその内部に入り込んでしまうと、出口に辿り着くまでにとてつもなく時間がかかってしまいます。

でも、その迷路を「上から」見ることができた途端に、ゴールへの道順は簡単に理解できるものです。

カウンセリングの効果、悩みや不安の解消

ココロの整理は不安や悩みの解決につながる

悩みや考えを誰かに話すことは迷路の構造を自分自身が解釈することにもなり、結果的に不安や悩みが解消します。

ココロが整理されることで確実にゆとりを持つことができます。

そして、その心のゆとりこそが新たな発見への入り口になるわけです。

ココロの整理は向き合い方を変えてくれる

心理カウンセリングでいう悩みや不安の解消というのは物事の根本的な解決を意味するわけではありません。

カウンセリングでの解決とはあくまでもあなたの悩みや不安に対する考え方・向き合い方の変化が生じたときを指します。

「効果」として目に見えるものではなくとも、あなたのマインドの変化こそが心理カウンセリングにおける効果ということになります。

ウェルビー先生
ゆとりは確実にあなたの視野を広げてくれます!それがカウンセリングの効果です!

効果的なカウンセリングにする為に

カウンセリングをより効果的なモノにするためには、カウンセラーの先生との間に「信頼関係=ラ・ポール」が成立していることが何より大切になります。

ラ・ポールとは、

臨床心理学の用語で、セラピストとクライエントとの間の心的状態を表す。

セラピストとクライエントの間に、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が成立している状態を表す語

ウィキペディアより

信頼関係を意味する言葉です。

カウンセラーを信頼できるかがカギになる

すべてのカウンセラーに対して全幅の信頼を寄せるということ難しいでしょう。

効果的なカウンセリングにするためにも、まずはあなた自身で心理カウンセラーを信頼できるのかを確認する必要があります。

そして、もし信頼できると感じたときは、カウンセリングをより効果的なモノにするためにも、悩みや不安をきちんと自己開示するようにしましょう。

自己開示とは、

あなたの「ありのまま」をきちんとさらけ出すこと

です。

カウンセリングの効果を引き出すために自己開示をしよう

自己開示とは、自分のココロをさらけ出すことです。

友人・知人に話しをするときは、

  • 「こんな風には思われたくない」
  • 「こんな風に思われたい」

などの想いが生じます。

コミュニケーションで「自分自身の印象」を優先してしまうと、話す内容や感情の差し引きをしてしまうものです。

でも心理カウンセラーはあなたにとってある意味「無関係」であることが強みになります。

印象を気にしなくて良いことがカウンセラーの良さ

カウンセリングでは、「こんな風に見られるのは嫌だ」といった印象を気にすることなく、自分自身のココロをさらけ出す自己開示を意識しましょう。

それがカウンセリングの効果を高める大きなポイントになります。

ウェルビー先生
包み隠さずに伝えることが確実にカウンセリングに効果を生じさせます!

カウンセリングの効果を引き出すためのカウンセラー選びとは?

カウンセラーにも特色がある

あなたが自分自身のココロを包み隠さずに話しをする上で、大切になることはカウンセラーの選び方になります。

心理カウンセラーもまた一人の人間です。もちろんトレーニングを受けたり資格取得のための勉強をしていたりなど、心理学の一定の知識は持っているでしょう。

でも、

ウェルビー先生
次の2人のカウンセラーがいた場合、あなたはどちらの先生を選びますか?
  • 「A」延べ3000名のセッションをしているが、あなたとは会話がかみ合わない花子先生
  • 「B」カウンセリング経験はまだ数十名だが、あなたが信頼をおける太郎先生
ウェルビー先生
おそらくあなたは「B」の太郎先生を選ぶのではないでしょうか?

カウンセラー選びのカギは「相性」

カウンセラー選びには相性が大切になります。

もちろんあるあらゆるサービスにおいても相性の重要性は必要です。

それでも無形性であり会話そのものがサービスの本質になる心理カウンセリングおいては、カウンセラーの経験やキャリアよりも「相性」を重要視して、カウンセラーを選択することが何より大切になることは間違いありません。

まとめ

カウンセリングには、

  • ストレスの発散
  • ココロ(脳)の整理

という効果があります。

そして、その効果を引き出すためにはあなた自身が信頼できると感じるカウンセラーの存在が必要になります。

信頼できるカウンセラーに出会うことによって、あなたの悩みや不安はきっと解消されるでしょう。

半信半疑でカウンセリングを受けても効果は出にくいものです。

あなたが相性の良いカウンセラーと出会うことで「ストレスの発散」や「ココロの整理」などの代表的な効果を確実に感じることができるでしょう。

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