あなたは誰かを好きになったとき、その想いをなかなか口に出せないタイプでしょうか?
あるいは積極的にアプローチを開始できるタイプでしょうか?
あなたが積極的にアプローチするタイプだった場合、どのようなことに気を付けているのでしょうか?
ここでは、消極的な人にも積極的な人にも参考になる「私はどう見られているの?」という悩みを解決するための戦略について記載しています。
恋愛での「印象操作」には戦略が不可欠
「印象操作」という言葉を聞くと良くないイメージを持つ人もいるでしょう。
ここでは、印象操作という言葉を心理学の表現として「自己呈示」という言葉に置き換えて考えてみたいと思います。
「どう見られてるか?」ではなく「どう見せるか?」
誰かを好きになったとき、多くの人は「私はどう見られてるの?」と考えます。
たしかに気になりますよね。
でも、大切にしなければならないことは「どう見られているか?」ではなく「どう見せるか?」です。
もっと言えば「どう魅せるか?」です。
よほど印象的な出会い方などをしていない限りは、なかなか「人」の印象に「人」は残らないモノです。
見せたい自分像をイメージする
印象を操作する上で、つまり自己呈示を行う上で大切になることは、「どのような自分を見せたいのか?」です。
そのイメージした人物像が相手が「気になる」人物像である必要があります。
そして、その「見せたい自分」をどのように評価させていくのかが大切になります。
見せたい自分を演出する
印象操作、つまり自己呈示は戦術・戦略的なモノになります。
戦術や戦略を持たずに「恋」を続けるよりも、戦略・戦術を持って「恋」を続けることで、相手の人と結ばれる確率は高くなるでしょう。
自己呈示:印象を操作したコミュニケーション
自己開示:ありのままの自分をさらけ出したコミュニケーション
これをきちんと使い分けることが出来れば、印象操作で優位に立つことが可能になります。
「虚像」を相手にぶつけることで柔軟に対応できる
まずは、この自己開示と自己呈示を理解しましょう。
そして、自己開示と自己呈示の使い分けが可能になれば、創られた自分を積極的にぶつけていきましょう。
「人」は本当の気持ちをぶつけると傷つくという恐怖からなかなか積極的にはなれません。
でも、ぶつける自分が偽りの自分だとすると意外に簡単に相手にぶつかっていくことができます。
つまり、恋愛で積極的な人は「虚像」をぶつけることが得意な人が多いです。
一方で、恋愛で消極的な人は「本当の自分」で勝負することが多い人となります。
印象操作で勝つためには
印象操作で勝つためには、積極的に相手に印象を与えることが大切になります。
①見せたい自分をきちんとイメージする
相手の人は、
- どんな性格の人が好きなのか?
- どんな服装が好きなのか?
- どんな話し方をする人が好きなのか?
- どんなことに興味があるのか?
など。
相手が好意を持つだろうことをきちんと意識することが大切になります。
相手の好意を持つ人物像をきちんとイメージすることから印象操作はスタートします。
②積極的アタックできる「虚像」を創り上げる
人は本当の自分をぶつけようとすると不安や恐怖に駆り立てられるものです。
でも、虚像すなわち創られた自分であれば簡単にぶつけることが出来るようになります。
イメージした人物像に近い「虚像」を創り上げてみましょう。
③「虚像」を柔軟に変化させる
そして、積極的に相手に良い印象を与えるために「虚像」をぶつけては、何度も柔軟に変化させることです。
本当の自分を一度ぶつけて失敗すると、どうすることもできなくなってしまうことがあります。
でも、「虚像」をぶつけることで傷つくことは最小限に抑えられ、トライ&エラーを繰り返すことができます。
何度でもアプローチを行うことで、より相手のことが知れるようになるでしょう。
[注意]策に溺れないことも大切
一方で、策士のなかには策に溺れる人も少なくありません。
策士策に溺れる
という言葉が存在するように策略ばかりを気にすると気づけば自分自身が策に溺れてしまうこともあります。
印象を操作する「自己呈示」とありのままの自分を出す「自己開示」のバランスを取ることを忘れないようにしましょう。
恋愛は化かし合い?
好意的な感情を持ち始めたばかりのあなたが、今後の進展で恋愛での悩みを起こさないためのマニュアルも記載しておきます。
片思いの時期
どちらかが好意を抱き、好意を抱かれた側が好意を抱いた側の想いに少しずつ答えるようになります。
その過程を繰り返し、お互いが関係を構築する作業を進めながらやがて成立するのが恋愛関係です。
でも、この片思いの時期にこそ「印象操作=自己呈示」というキーワードが付きまといます。
印象操作はほどほどに
この印象操作とは、恋愛では当たり前に行られるモノですが、人は人に良く見られるための行動や言動を行います。
特に恋愛では、好意を抱いた人が相手に好意を抱いてもらうために、「自分自身を良く見せるよう」努力をするのです。
もちろんこの努力は好意を持ってもらう初期の段階では必要になります。
でも、行き過ぎた印象操作は、相手の懐疑心を煽ってしまう結果になります。
付き合う前までは優しかった人が付き合った途端に冷たくなる、というケースは珍しくありません。
これは、印象操作が必要な時期を超えて、印象操作が必要ではなくなったと判断したどちらかが「ありのままの自分」を出すようになるからです。
自己呈示から自己開示へのシフトを
「印象操作=自己呈示」、相手に対して自分をよく見せようとするときは、自己呈示となります。
これは誰もが持っている相手に自分を良く見せるために行うコミュニケーションです。
どのコミュニケーションが印象操作なのか、どの言葉が本当のコミュニケーションなのか。
そのコミュニケーションを自分自身できちんと理解できていないと本当の自分を見失ってしまうでしょう。
関係性の進展とともに変化する必要性
つまり関係性が進むに伴って、きちんと「虚像」と「実像」を変化させなければなりません。
この関係性の進展に伴う変化ができないと、恋愛そのもので追い込まれてしまうことにもなり兼ねません。
恋愛では常に状況を見定める力が必要になるでしょう。
恋愛では理不尽がつきまとう?
恋愛は化かし合い!?であり、騙し合い!?なのかも知れません。
でも、恋愛で本当に多い悩みは、互いの関係が成立しており人間関係が進展している時期です。
自らの意思決定で苦しみが生じる
恋愛には不思議なことが多くあります。
職場での人間関係、働きたくない人と働いていることによるストレスがあるとします。
これは、予期せぬ出会いによって、しかも外部要因で働きたくない人と働くことになったために蓄積される悩みや不満ですね。
でも、恋愛は自らが選択した意志があったにもかかわらず結果的に悩みに発展しまうものです。
そして、その悩みや心配はやがて最も大きな問題へと発展していってしまうのです。
恋愛では「何が」理不尽なのか?
理不尽を紐解くキーワードは「返報性の規範」という言葉にあります。
この「返報性の規範」とは、
社会的なルールのようなもので、誰かに何かをしたら、それと同等のモノを返すといった人が持っている「常識」
のようなモノです。
例えば、あなたは友達から3,000円程度の誕生日プレゼントをもらったとします。
するとあなたは、そのプレゼントをくれた友達にも3,000円程度のプレゼントを返すことにしようと思うのです。
そこで間違っても、100円のジュースをプレゼントしたり、10,000円のプレゼントを贈ったりはしないと思います。
社会的なルールと大きく矛盾するのが恋愛
つまり、人は自分が与えたモノとおよそ同等のモノを返してもらえる、あるいは与えられたら与えられたモノとおよそ同等のモノを返すというような社会的ルールのなかで生きています。
でも恋愛では「返報性の規範」という社会的ルールが機能しないことで理不尽さを感じ苦しむことになります。
例えば、好意を抱いている側が一方的にプレゼントを贈るけど、相手からは何も返ってこないというケースは珍しくありません。
恋愛関係のなかで成立しいていくルールはその恋愛ごとに「独自のルール」を持っていることになるのです。
独自ルールにすぐに順応できるか?
いま彼氏・彼女との関係でお悩みのあなたは、この「返報性の規範」という基本的なルールが機能していないことで悩んでいたりはしませんか?
でも、すべての家庭にルールがあるように恋愛にも目に見えないお互いのルールが多く存在します。
いま、恋愛で悩んでいる人は、それぞれ具体的な悩みを抱えていることでしょう。
まとめ
こちらの記事では、恋愛の人間関係についてまとめてみました。
どのように人は恋をしていくのか、それがどのように恋愛関係となっていくのかといった自分自身のココロの変化を理解することで悩みが解決することもあります。