男女の恋愛脳、恋愛心理に違いがあることは多々あります。
例えば、男性は過去の恋愛と現在の恋愛でそれぞれ「名前をつけて保存する」のに対して女性は「上書き保存」をするとよく言われます。
つまり、過去の捉え方一つについても男女に違いがあります。
そんな男女の違いを示す恋愛の仕方がこの記事で紹介する、
男性に多いとされる減点方式
女性に多いとされる加点方式
となります。
やはり男性には減点方式の人が多いと言えるでしょう。では、実際に、
減点方式の恋愛・加点方式の恋愛とは?
男性に多い減点方式で恋愛をする人の特徴とメリットやデメリット
女性に多い加点方式で恋愛をする人の特徴とメリットやデメリット
恋愛を長続きさせるにはどっちの方式がよいの?
について、見ていきましょう。
減点方式の恋愛・加点方式の恋愛とは?
恋愛では「減点方式の恋愛」と「加点方式の恋愛」があります。それぞれの恋愛についてまずは簡単にご説明します。
減点方式の恋愛とは?
付き合ったときが100点満点となり、ここから相手の印象が落ちる言動や行動が生じるたびに相手の印象を落としていってしまう方式となります。
つまり、付き合いだした時がピークの点数となり、そこからどんどんと点数が落ちていくわけです。このような減点方式の恋愛スタイルの人の象徴的な点は、
見た目に恋に落ちる≒ロマンチスト
が多いと言えるでしょう。世間でロマンチストは男性に多いと称される理由は恋愛スタイルにあるのかもしれません。
加点方式の恋愛とは?
付き合い始めた頃は「何となく好き(≒50点)」だったはずが、気が付くととても好き(100点満点)になっていくタイプの恋愛方式となります。つまり、日を追う毎に相手の良さに気づき始め、相手の印象=点数がアップしていくタイプの恋愛スタイルになります。
このような加点方式の恋愛スタイルを象徴するカップルが、
美女と野獣
と呼ばれるカップルです。
女性が見た目に捉われることなく「加点方式」で恋愛をしているからこそ、成立したカップルとなります。
この「美女と野獣」カップルこそが、女性に「加点方式で恋愛をしている」人が多いことを示す象徴的なカップルだと言えるでしょう。
男性に多い減点方式で恋愛をする人の特徴とメリットやデメリット
ここでは男性に多いとされる減点方式での恋愛をする人の特徴、減点方式の恋愛でのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
減点方式の恋愛をする人の特徴
減点方式の恋愛をする人の特徴としては、
見た目へのこだわりが強い
外見重視
ロマンチックな恋愛がしたい
恋に恋するタイプ
一目ぼれしやすい
などです。
基本的には「見た目」から恋に落ちるタイプだと思って良いでしょう。ただ、少し言い換えれば「ロマンチックな人」とも言えます。
減点方式での恋愛のメリット
減点方式でのメリットは「異性への恋愛アプローチが上手くなる」ことと「人を好きになるハードルが
低い」ことがあがられます。
異性へのアプローチが上手くなる
減点方式の恋愛スタイルの人は、異性を恋愛対象として評価する傾向が強いため、出会いの場でも無意識に異性を評価にかけているものです。
そして、高評価だった人へ自然と近づいていくものです。常に評価をすること=異性を常に異性としてみていることで異性へのアプローチは積極的になるものです。つまり、恋愛対象としての評価基準があるからこそ、積極的にアプローチする傾向が強まります。
人を好きになるハードルが低い
「なかなか人を好きになれない」人の気持ちはあまり理解できないほどに、人を好きになるスピードが速いと言えます。出会いの場から「異性を恋愛対象として評価している」ことはふるいにかけているとも言えます。
じっくり見定めるというよりは直感的に「好みだ!」と感じたときから、比較的早い段階で相手を「好きかも?」と思うようになるでしょう。
減点方式での恋愛のデメリット
減点方式での最大のデメリットは「相手を中身で選べない」ことになります。他にも「恋が冷めやすい」ことも、減点方式のデメリットとしてあげられます。
相手を中身で選べない
減点方式の人は好きなる段階で大きなふるいにかけているため、実は性格が良いなどの異性と付き合うには至りません。ふるいにかける段階では外見重視となっているため、相手の中身までしっかりと見ることができません。
価値観や考え方が、実はあなたにピッタリな相手だったとしても気づかずにスルーしてしまうこともしばしばです。これは性格のマッチングまでに至らないことは減点方式の恋愛での大きなデメリットと言えるでしょう。
恋が冷めやすい
減点方式の恋愛をする人は外見重視と同時に、ロマンチストでもあります。そのため、
- この人は〇〇な人だろうな~
- きっとこんな〇〇な面を持っているんだろうな~
と勝手に理想を描きます。でも、見た目のイメージと中身が違うことはよくあります。そのため、理想と現実のギャップを感じてしまい、相手に減点されることに恋がすぐに冷めてしまいやすいです。
つまり、減点方式の人は外見にも中身にも理想を掲げるロマンチストであることから、たとえ外見の理想をクリアしても中身の理想に至らないとすぐに点数を失ってしまいます。
女性に多い加点方式で恋愛をする人の特徴とメリットやデメリット
ここでは女性に多いとされる加点方式での恋愛をする人の特徴、加点方式の恋愛でのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
加点方式の恋愛をする人の特徴
女性に多い加点方式の恋愛をする人が女性に多いのは、女性に現実主義者が多いからだと言えるでしょう。男性は精神年齢が女性よりも幼いといわれます。
つまり、精神年齢が成熟しているため、現実主義的傾向が強いからこそ、現実的に異性を見定める傾向が強いと言えます。
男性=精神年齢が低い人が多い=ロマンチックな恋愛に憧れている=減点方式の恋愛になる
一方で、
女性=精神年齢が高い人が多い=恋愛を現実的に捉えている=加点方式の恋愛になる
という公式が成立します。
つまり、加点方式で恋愛をする人の特徴は、
恋に、恋焦がれていない現実主義者
だと言えます。
恋の先に結婚を見据えていることもあり、より現実的な思考になっています。現実主義的考え方は、「理想は理想」、「現実は現実」です。
恋愛では理想を掲げず、最低限の外見でも中身がよければそれが自分にとって幸せだという考え方が根底にあるでしょう。
加点方式での恋愛のメリット
加点式での恋愛のメリットは「恋愛対象が幅広い」ことと「中身が良い人を好きになる」ことです。
恋愛対象が広い
外見で相手を判断をしないことから、色々な人を好きなることがあります。それは恋愛における可能性を広げていることと同義です。つまり、幅広い異性の中から恋愛ができることは大きなメリットといえるでしょう。
中身が良い人を好きなる
中身が良い人を好きなれることも大きなメリットです。中身で人を選ぶことで選んだ自分自身が幸せを感じることができます。
すなわち、付き合い出してから多くの幸せを感じることができる点もメリットだと言えます。少しずつ相手の良い部分が見えてくると同時に、自然と相手の良い部分を探す傾向を備えていることもメリットだと言えるでしょう。
加点方式での恋愛のデメリット
加点式での恋愛のメリットは「好きという感情が鈍りやすい」ことと「“おし”に弱くなってしまう」ことです。
好きという感情が鈍りやすい
ロマンチックな恋愛を求める減点方式の人の特徴とは決定的に異なる点が現実主義であることです。そのため恋する気持ちもそこまで強くないため、ひと目惚れなどは生じにくいです。
そのため「好き」という感情も生じにくくなり、結果的に「好きかも?」と思う程度になってしまうでしょう。現実的であることで相手の中身はよく見えますが、現実的ゆえに恋する感情が鈍感になってしまうことは大きなデメリットと言えます。
特に出会いの場などでは、せっかく出会いの場に足を運んでも、周囲には「出会いに興味がない」ようにうつってしまうこともあるので注意が必要です。
“おし”に弱くなってしまう
「好き」という感情が自分から生じにくいことは自分でも理解しているため、誰かからの「好き」には「好きになってくれているならいいっか!」と思いやすい傾向があります。つまり、誰かからの“おし”には弱い傾向があります。
そのため「とりあえず付き合う」こともあり、情け付き合うことさえもあるでしょう。付き合うことで相手の本質は見えてくるため、完全に悪いこととは言えませんが、一度付き合ってしまうとある程度の労力は必要になります。
相手が好きになってくれてるならと、告白に簡単に「OKの返事」を出す前に、少しだけ立ち止まって考えてみても良いでしょう。
恋愛を「長続き」させるにはどっちの方式がよいの?
加点方式は中身を見る、つまり良い点を付き合う中で探すことになります。つまり、よほどのことが無い限りは一般に点数は増えていきます。
一方で、減点方式はその名の通り、減点です。出会った頃は100点満点だった特典も付き合うなかで減点が続き、少しずつ0点に近づいていきます。
つまり、恋愛を長続きさせたいのであれば、加点方式が正解になります。
恋愛での減点方式・加点方式のまとめ・【番外編】
大切なことは、
- 「減点方式」と「加点方式」どちらにもメリットとデメリットがある
- 恋愛のスタイルでは「減点方式」「加点方式」どちらに正解があるわけではない
ということを、しっかりと理解しましょう。
減点方式には「ワクワク」や「ドキドキ」、「ハラハラ」といったロマンという恋の魅力を満喫する要素があります。
加点方式には現実主義ゆえに、付き合ってから感じる多幸感や恋愛の充実感があります。
つまり、どちらが正解でどちらが不正解ではありません。むしろ、最高の理想はどちらもしっかりと併せ持ち、使い分けることでしょう。
減点方式の恋愛でも加点方式の恋愛でも、幸せをつかむためには、
「常に自分自身に立ち返って、しっかりと判断を行う」
ことがとても大切です。
そんな自分自身に立ち返る恋愛の新たな方式、それが「原点方式」です。そんな新たな恋愛スタイルを今の恋愛スタイルに加えてみませんか?
人の心理、特にマーケティングの心理に「精緻化見込みモデル」という考え方があります。
精緻化見込みモデルとは…態度変化が生起する過程と、変化後の態度の性質を、話題についての熟考が生じるかどうかによって説明する理論。説得と態度変化に関する一般理論の一つ。態度変化には精緻化の結果として中心ルートにより生じるものと、精緻化を伴わず、周辺ルートにより生じるものがある。精緻化とは話題に関して主張された論拠・議論について、受け手が能動的に考え、情報処理をする程度をさす。・・・(中略)・・・周辺ルートによって変化した態度は一時的で変わりやすく、行動の予測にも役立たない。・・・(中略)・・・中心ルートによって変化した態度は、持続的で、説得への抵抗が大きく、行動の予測にも役立つ。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
マーケティング心理に興味がある方はぜひ調べてみてください。でも「そこに興味はない!恋愛の心理について知りたいんだ!」と思う人は、以下を覚えておきましょう。
減点方式≒周辺ルート=一時的で変わりやすい
加点方式≒中心ルート=持続的で変わりにくい
ということです。
出会いの場面では一時的で変わりやすくてOKです。でも、付き合い出してからは持続的で変わりにくいことが大切です。
減点方式の人は、好きになったときの気持ちを忘れずに、常に「自分自身に立ち返ってしっかりと判断する」ことで長く続く恋愛が成立します。
加点方式の人は相手の「“おし”」に負けてに何となく付き合うのではなく、自分自身が本当に相手のことが好きなのか、常に「自分自身に立ち返ってしっかりと判断する」ことができれば恋愛する気持ちを持てるようになるでしょう。