恋愛では、
- 心から楽しんでいる男性
- ゲーム感覚で楽しんでいる男性
- ハラハラ・ドキドキしている男性
- 深く悩んでいる男性
などなど。恋愛に対しての捉え方や感じるモノ・コトも様々です。
そして、
- 恋愛は「コスパ悪い」と考えてしまっている男性
も、もちろん存在しています。
ここでは、恋愛はコスパ悪いと考える男性が「なぜ、コスパ悪いと思うのか?」という本質を紹介した上で、恋愛を楽める男性が少しでも増えるような内容を紹介します。
そもそも、恋愛は「コスパ悪い」のコスパとは?
恋愛は本当にコスパ悪いのでしょうか?ここでは「コストパフォーマンス」という定義そのものや「恋愛をコスパで捉えること自体への疑問」について見ていきましょう。
そもそも「コストパフォーマンス」とは?
コストパフォーマンスとは…広義には、投じた費用あるいは労力をかけた作業に対して、返ってくる成果、見返りのこと
これがコストパフォーマンスとなります。
つまり、お金や時間をかけても自分が求めている期待通りの未来を手に出来なかったり、自分が求めている成果を手に出来なかったときに、人は「コスパが悪い」と考えるようになります。
例えば、好きな人にプレゼントを上げたり、デートをしてカフェやランチ、あるいは少し高級感のあるレストランなどで食事をして費用を支払ったのに、結局、最後はフラれたとします。
そんなときにお金と時間を費やした男性は「やっぱり恋愛がコスパ悪い!」って思ってしまうのでしょう。
恋愛をコスパで捉えているとどんどん追い込まれる?
多くの時間やお金をかけても自分が求める成果を手に出来ていない
この状態を単純に捉えれば、「恋愛がコスパ悪い」という定義に合致しているように思います。確かに表面上は費やしたお金・時間に対して成果が返ってきていないとも判断できます。
でも、カフェで楽しい時間を過ごせたり、デートをしているときに感じたドキドキやワクワクという過程がそこには必ず存在していたはずです。
恋愛には多くの感情の起伏があり、そんな“普段は感じることができない”感情の起伏こそが恋愛の醍醐味とも言えます。
そして恋愛は決してビジネスではありません。
恋愛においては成果を求めて動いた結果、費やしたお金も時間も無駄になったという感覚は実は“錯覚”です。あなたは彼女とデートに行く場所や食事の場所を選ぶ時でさえも、きっとドキドキ・ワクワクしていたことでしょう。
そんな「感情面」でのドキドキやワクワクといった感情を届けてくれている相手に対して、ココロの底から感謝の気持ちを持てていたらな、コスパは決して悪くありません。感謝への対価としてデートの費用を支払えていたとしたら、支払いの意味は大きく変わってきます。
例えば片思いの段階で、成果=付き合うと捉えた場合、
①「成果」を求めてアクションを起こす
↓
② 求めていて「成果」を得られない
↓
③ 費やしたお金や時間を無駄に感じる
↓
結論:コスパ悪い
という総合的な判断に至ってしまうのでしょう。
このような思考の流れを止めるためにすべきことは「①=成果」の前提条件を変えることです。
当たり前すぎて忘れがちなことですが、世の中のすべての人たちに共通していること、それは時間が無限に与えられている人は誰もいない、ということです。すべての人にとって「時間は有限」です。つまり時間は何よりも貴重なモノです。
「①」はあくまでもビジネス的発想であり、恋愛は決してビジネスではありません。あなたに高揚感であるドキドキやワクワクを届けてくれて、あなたのために時間を取ってくれている女性に対して「感謝の気持ち」の表れとして時間やお金を使っていると考えることができれば、恋愛をコスパでは捉えなくなるでしょう。
恋愛をコスパで捉えてしまっている、つまり自分自身の軸を中心に、自分が求める成果がゴールにある段階で、既にあなたは追い込まれる可能性を自らで作ってしまっているのです。
恋愛を「コスパ悪い」と考える男性は実は勘違いしている?
恋愛は「コスパ悪い」と思う男性の勘違い1:恋愛も「普段の人間関係」と同じと考えている
恋愛の人間関係はとても難しいものです。
恋愛を「コスパ悪い」と捉えている人の多くは、恋愛を一般的な「人間関係」に当てはめているのでしょう。実際にコスパ悪いというビジネス的な視点が入っていることを考えれば社会生活一般の人間関係に捉えているのでしょう。
でも、恋愛の人間関係は一般的な人間関係とは一線を画しています。つまり明らかな別物です。恋愛は確かに恐ろしいほど気持ちを崩壊させる“破壊的な”人間関係と言っても過言ではありません。
相手に好きという感情も含めて、どれだけあなたが好意を抱いても、その好意に対して「何も返って来ない」、あるいは「あなたの好意とは対極の気持ち」が返ってくることも珍しくない。
社会生活一般の人間関係には「社会的モラル」が存在している以上、好意にはある程度の好意が返ってくるものです。また、好意がほとんど返ってこなくても対極の心理が返ってくることは滅多にありません。一方で恋愛では50%前後の確率で好意に何も返ってこない事態が発生するものです。それが、告白の段階から存在しているのです。
自分の想い(大切に気持ちや大切な存在である気持ちなど)を心底伝える
↓
「ごめんなさい」と、ただただ、フラれる
つまり、
恋愛の人間関係には、社会的モラルが存在しているようで実は社会的モラルが存在していない
これが普段の人間関係と恋愛での人間関係が一線を画す理由です。そんな極めて独特な人間関係である恋愛に対して、社会的モラルを基盤に成り立つビジネスの世界で頻出する「コスパ」的な考え方がマッチするはずがないと捉えることができます。
恋愛は「コスパ悪い」と思う男性の勘違い2:恋愛での成果は「好きな人を彼女にする」ことだと考えている
例えば、あなたが英会話のスキルを上げようと考えたとき、選択肢の一つとして「英会話教室に通う」ことを当然、考えるでしょう。
つまり、自分自身の成長には時間と費用が必要であることをあなたは知っているのです。
恋愛も同じように捉えましょう。恋愛では人と人の感情がぶつかり合います。感情がぶつかるかこそ、磨ける気持ちのスキルがあります。
そして、そんな「気持ちのスキル」では、恋愛でしか成長促進を促せない独特の感情が多々あります。恋愛を通じて成長する人は数多く存在しています。
それほどに恋愛はあなたの成長を促進してくれるイベントだと捉えるようにしましょう。あなたが費やしたお金や時間はあなたのスキル上達のための“授業料”でもあり、決してコスパは悪くありません。
つまり、恋愛で本当に手にすることができるものは、他でもないあなた自身の成長です。
恋愛は「コスパ悪い」と思う男性の勘違い3:恋愛の先にある結婚にお金がかかると考えている
恋愛の先には結婚があります。この結婚にかかる費用から逆算して、恋愛は「コスパ悪い」と捉えている人もいるでしょう。
では実際に結婚となれば費用はどの程度かかるのか?結婚で圧倒的な費用が発生するのは、やはり結婚式となります。事実、結婚式の費用の平均相場はズバリ
2,923,000円
(経済産業省「ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析 報告書」より)
です。さらに細かく見ていけば、
- 両家の顔合わせ
- 結納
- 婚約指輪
- 婚約記念の返礼品
- 新婚旅行
などがさらに追加の費用でかかることになります。
コスト面で見れば、恋愛、やがてその先にある結婚は「コスパ悪い」と考える男性も多いのではないでしょうか?
でも、これらの費用は決して「コスパ」では考えてはいけない費用です。コストパフォーマンスとは、
投じた費用あるいは労力をかけた作業に対して、返ってくる成果、見返りのこと
です。この考え方から逆算しても、そもそも結婚にかかる費用は「かけた費用に対する成果を求める」モノとは違うということです。
特に結婚式に関しては、女性とその女性の両親のための式と言っても過言ではありません。また、仲間や友人、親族や会社の同僚など、周囲の人たちに「自分たちの結婚を報告する場」でもあります。
つまり、実際に結婚式にかかる費用は決して安くありませんが、何かの成果を求めて催すものではありません。あくまでも、普段お世話になっている人たちへの「結婚の報告の場」であり、女性の、あるいは女性の両親のための場となります。
根本的な考え方として、
結婚(式)は「費やした費用に対する成果を求める」モノではない
ということ、つまりコスパの概念には当てはまらないという風に解釈しておきましょう。
結婚式については、特に男性目線では「コスパ悪い」という考え方を持つ人たちは数多く存在しています。でも、結婚式はそもそもコスパの概念で捉えるモノではないということを覚えておきましょう。
恋愛をする本当のメリットを知って、恋愛をもっと楽しもう!
恋愛に限らず、心理学には「サンクコスト効果」という現象があります。
サンクコスト効果とは…行動経済学でしばしば活用される心理的な現象。回収が不能となった費用(コスト)を取り戻そうと躍起になるあまり、合理的な判断ができなくなる心理的な現象。
恋愛を「コスパ悪い」と言い放つ男性は、きっと過去の恋愛で「回収不能な費用をかけてしまい、その費用の回収に躍起になり、ブラックホールに落ちた」経験のある人たちでしょう。
これはまさに典型的な例と言えます。たとえば、少し奮発して高級なプレゼントを渡したにも関わらず、その後すぐにフラれた場合、そのプレゼントは完全にサンクコスト(過去に投資した回収不能な費用)になります。でも、当然、相手にそのプレゼントを返せとも言えず、一方で、自分自身のなかで「もったいない」という感情も消せなくなってしまいます。
そんなブラックホールに落ちた状態、
「行き場のない感情の整理方法」として、「コスパ悪い」という表現を用いて、自分自身の“迷子になった感情”を無理矢理にでも整理している
人たちこそ、恋愛は「コスパ悪い」の思想を持つ人たちなのかもしれません。
でも、きっとこのような人たちは恋愛が持つ「成果」を勘違いしているのです。あなたに及ぼす成果、つまりメリットを今一度整理することができればあなたの恋愛観は大きく変わることでしょう。
素直な感情をぶつける難しさを知れる
相手のことを本気で好きになってしまったとき、その「好き」というわずか2文字の言葉を伝えるために多くの人は苦労しています。
そんな「好き」というストレートな表現で、自分自身の感情を相手に伝えることの難しさを知れただけでもあなたには恋愛をした価値が存在しています。
好きだということを伝えるために、「あの手この手」で策を講じ、必死になれただけでもあなたが恋愛をしたメリットはあります。
初対面に強くなる
恋愛をしようとすることだけでもメリットがあります。恋愛をするためにはまずは「誰かと出会う」ことが必要となります。
そんな人との出会いの場にあなたが何度も足を運んだのであれば、それも恋愛があなたにもたらしたくれた自己成長の場です。
合コンであってもお見合いパーティーであっても、マッチングアプリであっても。すべて初対面の場になります。そんな初対面の場に足を運んで初対面の場を経験できただけでもあなたが恋愛に向き合ったメリットが既に生じています。
自己PRとは何か?を理解できる
自分自身にはどのようなアピールポイントがあり、それを「“どのように”伝えれば相手に伝わるのか?」と、
- 自らの良さを理解する
- 自らの良さを伝える手段を考える
- 自らの良さを伝える
といった過程を経ただけでも恋愛のメリットを享受しています。このような一連のPRはきっとビジネスの場にも移転な可能なスキルとなっているはずです。
コミュニケーションスキルが磨かれる
- 素直な感情を伝える難しさを知る
- 初対面に強くなる
- 自己PRについて考える
これらの行動や認識によって、あなたのコミュニケーションスキルは間違いなく磨かれていることでしょう。
コミュニケーションスキルこそ、最大にして最強の移転可能なスキルです。恋愛で磨かれたコミュニケーションスキルはビジネスはもちろん、家族や仲間とのコミュニケーションにおいても活用できるスキルです。
そんなコミュニケーションスキルを向上させれただけでもあなたのなかに恋愛のメリットは生じています。
自分と向き合うことで新たな自分に出会える
普段は冷静な判断ができる人でも、恋愛では感情的な側面が多く生じる男性も多いはずです。そのような人たちは、自分自身が何に感情的になったのか?もう少し深く掘り下げると、
- どのようなことに喜びを感じたのか?
- どのようなことに怒りを感じたのか?
- 何を悲しいと感じたのか?
- 何をしているときに楽しいと感じたのか?
など。恋愛を通じて、感情のままに行動できる面があるからこそ、普段の生活では出会えない自分と出会うことも珍しくありません。
そんな新たな自分との出会いがあっただけでも恋愛をしたメリットは存在しています。
人の内面と向き合うことで自分の価値観が抽出される
また、相手のことを考えて発言や行動することも恋愛では求められます。そのため、気づけば一般的な人間関係以上に相手の内面と向き合うことになります。
そんな相手の内面と向き合うなかで、自分自身の「価値観」に明確に気づくことができます。相手の内面を考えるからこそ、「自分は〇〇だ」、「自分なら△△する」など、より明確な形で価値観が表に出てくるでしょう。
このように相手の内面と向き合うからこそ明確化した自分の価値観は、恋愛から享受したメリットとも言えます。
何となくの将来像をイメージできる機会になる
恋愛の先には結婚があるとすれば、当然将来像を何となくでもイメージすることになるでしょう。
ふとした会話のなかで、
- どこに住みたい
- どんな家族構成がいい
- どんな風に年を取っていきたい
などなど。恋愛をする相手と未来を少しでも共有することで将来へのイメージをより強く具体化することができます。
また相手の将来像を聞くことで「この人は〇〇と考える人なんだ」、「この人は△△を大事にして生きているんだ」など、相手の意見があってはじめてあなたの将来像がはっきり見えることもあるでしょう。
そんな将来に対して自分が持っているイメージを少しでも深堀できれば、そこに恋愛のメリットは存在しています。
まとめ:コスパ悪いは勘違い!恋愛のメリットを理解して、恋愛を楽しもう!
恋愛の最大のメリットは、高揚感とそれに伴って感じる幸せな気持ちでしょう。「人と一緒に居れることで感じることができる幸せ」こそが恋愛のメリットかもしれません。
でも、それがメリットだと思いきれない場合は、
恋愛の成果=自己の内面的な成長
だと捉えるようにしましょう。この捉え方ができれば、恋愛は「コスパ悪い」といった表現は当てはまらなくなるでしょう。
恋愛は自己の内面的な成長を促進してくれるイベントであり、あなたが好きになった人はその指導者とも言えます。好きになれた相手がいたからこそ、あなたは様々なことを考え、時間やお金を費やしたのです。
そんな好きな人と共有した時間を「コスパ悪い」という表現にまとめることなく、恋愛の節目だからこそ、
- 相手への感謝の気持ちを持つ
- 自己の内面の成長を見返す
ことに注力しましょう。
そうすればあなたの次の恋愛はもっとあなたを成長させてくれる「コスパの良い」恋愛になるでしょう。