恋愛はいつからが始まりなのでしょうか?
おそらくあなたが、
と考えたときから恋愛はスタートしているのではないでしょうか?
では、その恋愛、「恋愛」とは一体何者なのでしょう?
心理学辞典によると恋愛は、
「相互のロマンティックな愛情を主な基盤として成立している“対人関係”を恋愛関係と言う。
恋愛は結婚の前段階として、すなわち配偶者選択の重要な過程として存在し、じっさいの恋愛から結婚へ発展することも多い。
ただし、現代では、結婚とは無関係に、恋愛それ自身を目的とする交際も多い。
恋愛中のカップルは、デートと呼ばれる恋愛行動の中で、身体的接触、排他性、熱中などの特徴的な行動パターンを示すことが多い。
このような恋愛の成立には、年齢、パーソナリティや対人的環境のほか、近接、類似性、身体的魅力など対人魅力を規定する要因が大きな影響を与えていると考えることができる。
恋愛は、社会的に制約されたり禁止されることも多い。
特に恋愛中のカップルは、親から反対・妨害されることも多いこと、ただし、妨害を経験したカップルほど、相互の愛情が高まることが見出され、この現象は“ロメオとジュリエット効果”と呼ばれている。」
引用:有斐閣『心理学辞典』より
と定義されています。
つまり、「恋愛」を心理学的にかみ砕くと、対人関係のなかでロマンティックな愛情を基盤にしているものということになります。
ここでは、そんな恋愛で悩みやストレスを抱える人の特徴とその解決策をまとめています。
恋愛でのお悩み、ストレスのタイプとは?
恋愛で悩みを抱える、恋愛にストレスを感じるタイプとは、
- 「自分へのストレス型」=自分自身の考えがストレスを増幅させるタイプ
- 「相手へのストレス型」相手の考え方を類推し過ぎてストレスを感じるタイプ
- 「環境型」環境的な問題による物理的なストレスを感じているタイプ
この3つに分けることができます。
自分のココロの変化、相手のココロの変化、環境に伴うココロの変化が必ず存在するため恋愛にはストレスや悩みがつきまとってしまいます。
一方で、恋愛では「付き合うまでが一番楽しい」というデータがあるようです。
恋愛に対する価値観はそれぞれ異なりますが、少なくとも「片思いの時期」の方がストレスを感じることは少ないようです。
また、恋愛では、
- 恋愛を人生におけるパートナー選びだという考え方を持っている
- 恋愛それ自身を楽しみたいという考え方を持っている
- 「肉食男子」あるいは「肉食女子」という言葉が表しているように恋愛をゲームのように楽しみたいという考え方を持っている
など。
それぞれの恋愛に対する価値観が異なるため悩みやストレスの感じ方は異なります。
あなたがどのタイプでストレスを感じているかを分析した上で、解決策を見ていきましょう。
1, 「自分(へのストレス)型」自分自身の考え方
自分自身が一人で考え過ぎてしまう
これはどのような問題にも当てはまりますが、やはり考えすぎる性格の人はストレスがストレスを増幅させやすい傾向にあります。
「人」は答えのない、答えの出ない問題ほどよく悩む
恋愛は一人では成立しません。
必ず恋愛には好きな相手という対象が存在しています。
そして、恋愛ではその好きな相手に対するココロが敏感になりやすいものです。
- 自分の発言が“相手”に嫌な思いをさせていないか?
- 自分の起こしたアクションが相手の感情にネガティブな気持ちを生じさせていないか?
など。
恋愛では、相手との関係性を進展させるために何らかのアクションを起こします。
でも、そのアクションが良かったのか、悪かったのかとフィードバックする場合、ほとんどが悪いことを考えてしまう人です。
親睦を深めるためにどん欲になる
どの人間関係に共通しますが、恋愛では特に相手との距離を近づける速度を上げることを強く望むものです。
例えば、新しい職場などでは「人」はゆっくりと人間関係を育めばいいと考えますが、恋愛ではスピードを重視しなければならない考える人も多いでしょう。
そのため恋愛では「印象がプラスになることを意識したアクション」を頻繁に生じさせては、考え込んでしまうものです。
あるいはアクションを起こす勇気がなく、落ち込んでしまう人もいます。
と。
「人」は「人」の行動・言動にそこまで敏感ではない
でも、人は人の行動や言動に対して、実はそこまで過敏ではないです。
恋愛では、自分自身が相手の行動や言動に対して過敏になっているからこそ、相手も過敏になっているのでは?と感じているでしょう。
もしあなたの行動や言動に相手が敏感になっているようならあなたの存在はもう相手にとっても特別な存在に変化しています。
そうなれば恋愛関係の成立に近づいているといえます。
タイミングさせ間違えなければ、その恋愛は成就する可能性が高いと類推できるできるでしょう。
いずれにせよ、あなたが考えすぎてしまうタイプだとしたら、そこまで考えなくても大丈夫だということを覚えておきましょう。
2, 「相手(へのストレス)型」相手の考え方
相手の感情(想いや考え方)を類推し過ぎてしまう
このタイプの人は類推や憶測を「事実」であるかのような気持ちの処理をしてしまいがちです。
「好き」の定義は難しい
と聞いた場合にすぐに答えれる人は多くはいません。
恋愛における「好き」という感情そのものの定義は極めて難しいものです。
そう考えると「相手も私のことが好きなのだろうか?」と考えることは得策ではありません。
「相手も私のことが好きなのだろうか?」という問いを考え始めると、その気持ちは深まるばかりです。
自分の「好き」という感情を整理してみよう
相手のことを考えるよりも、「好き」という自分自身の感情をかみ砕いてみましょう。
あなた自身の「好き」という感情をきちんと整理してみましょう。
そして、あなた自身の性格や魅力などもきちんと整理してみましょう。
- 「○○という魅力があるから、その○○な部分に好意を抱いて欲しい」
- 「○○な部分に自身がないけれども、そこを努力するので、やがては好意を持って欲しい」
などです。
答えの分からない「相手の気持ち」を考えるより「自分自身の気持ち」を整理することでストレスは低減するはずです。
自分の気持ちをきちんと整理すること
相手の感情は整理できませんが、あなた自身の感情は整理することが可能です。
自分が相手のことを「好き」になった場合、多くの人は同等あるいはそれ以上の「好き」という感情を求めます。
ただ、求めてしまうからこそ、相手の感情に敏感になってしまい、悩みが深くなってしまいます。
あなた自身の「好き」という感情をきちんと整理してみましょう。
「好き」という感情を求め過ぎずに、あなた自身の感情を整理することで悩みは少し軽減されるでしょう。
3, 「環境型」環境的な問題
環境的な悩みが生じる
内面の問題とは異なる
これは、
- 自分自身が一人で考えすぎてしまう
- 相手の感情を類推し過ぎてしまう
といった内面での悩みとは異なり、物理的な悩みですね。
例えば、
- 親あるいは親しい友人からの反対というまわりからの否定的な感情。
- 遠距離恋愛にあるような物理的な距離の問題。
などです。
この環境的な悩みはそのケースごとによって悩みの度合いや大きさは異なるでしょう。
距離の問題は解決が可能と考えよう
遠距離などの物理的環境による悩みについては、物理的な問題である以上どうにもならない反面、物理的な解決ができることもあります。
例えば、地方の都市から東京に好きな人が引っ越すことになったとしたら遠いことに間違いはありません。
でも、究極は飛行機に乗れば数時間で会いに行けます。
「どうしよう」と悩みを深めることはないです。
最悪、直ぐに会いに行けるという強気な気持ちを持つようにしましょう。
親しい人の反対には素直な気持ちを持つようにしよう
親の反対や友人の反対などについては、「聞く耳を持たない」人も多く存在します。
でも「反対を受ける」ことには必ず原因や理由が存在しているはずです。
なぜ、反対なのか?をきちんと受け止め、客観的な意見に耳を傾ける癖を必ず持つようにしましょう。
恋愛には「熱中」という人の特異な一面が出やすい傾向があります。
熱中するからこそ、見えない側面は多いモノです。
そのため、自分自身が相手に熱中したときこそ「他者の意見が大事だ」という想いを持ち続けるようにしましょう。
まとめ
「3」を除いた場合、あなたは「1」「2」どちらで悩むタイプでしょうか?
「1」で悩みを深める人も「2」で悩みを深める人も、どちらのタイプであったとしても「考え過ぎる」ことがストレスの共通項になります。
考えることによって、結果を変えることが出来る場合はどんどん考えて良いでしょう。
でも、例えば過去の失態を考えるなどの、考えてもどうしようもないことを考えているのではあれば、いますぐにその思考は停止させましょう。
人は考えてもどうしようもないことを考え込みやすいものです。
そして、その考えのなかで悩みは「生き物」のように育ってしまいます。
悩んでいる時間や労力はあなたがあなたは自身のストレスを育てることにつながってしまいます。