ストレス基礎知識

人間関係がストレスになるのは8つの類型が原因!?

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人間関係がストレスになる原因に8つの類型が潜んでいることは知っていますか?

 

スイスの精神科医であったユングは人を8つの類型に分けています。

人間関係、特に職場などでは必ず付きまとうモノ、それはストレスですよね。

でも、人はなぜ人に対してストレスを感じるのでしょうか?その原因の一つは自分自身の「考え方」や「思考」との違いではないでしょうか?

なぜ、あの人は〇〇のように思うのだろう?

なぜ、あの人は〇〇のような発言をするのだろうか?

この人の行動や言動に対する「なぜ?」という疑問はストレスに直結しやすいです。でも、そもそものタイプが違うとしたら、考え方に違いがあっても当然だと思えないでしょうか?

もし、いま人間関係でストレスを感じている人がいたら、その人のタイプ、そして自分自身のタイプを一度考えてみませんか?

この人の特性の8つの類型が少しでもストレスを低減するような知識やヒントになればと思います。

ユングのタイプ論

スイスの精神科医であるユングは、人には興味・関心が外の出来事や人に向けられ、その外界との関係や依存に関心が向かいやすい人と、興味や関心が自分自身のココロに向かいやすい人がいることに着目しました。このタイプの違いをそれぞれ区分し、前者を「外向型」、後者を「内向型」と呼んでいます。

次にこの一般的なタイプとは異なる基準で、個人個人がそれぞれ得意とする「心理的機能」を持っていると考え、それを「思考」「感情」「感覚」「直観」の4つに分類しています。

したがって外向―内向の2つの一般的な態度と「思考」「感情」「感覚」「直観」の4つの心理的機能を組み合わせた8つのタイプがいると考えました。

1. 外向的思考タイプ

このタイプの分かりやすい特徴としては、感情を押し殺してしまうタイプです。感情すなわち気持ちよりも客観的事実を重視して物事を判断する傾向があります。創造的な考え方よりも常識的な判断が判断基準になるタイプです。

2. 内向的思考タイプ

知識を身に付けることよりも新しい見解を見出すことが得意なタイプです。但し、独創的ではありますが、独りよがりになりやすいタイプとされています。

3. 外向的感情タイプ

自分の気持ちにしたがった振る舞いが周囲と調和する社交的な人ですが、それが時に行き過ぎることで主体性や個性を殺してしまうことがあるタイプです。

4. 内向的感情タイプ

外見には、控えめで無表情のようですが、深い情や細かな感情を持っているタイプとされています。

5. 外向的感覚タイプ

リアリストでありながらも気楽なタイプになります。とにかくその時々、場を楽しみ享受するタイプです。

6. 内向的感覚タイプ

社交的ではなく適応することに困難を感じやすいタイプになります。また、外界からの刺激そのものよりも、それによって引き起こされる主観を重視するタイプになります。

7. 外向的直観タイプ

現実の価値ではなく、可能性を求めて行動するタイプであるとされています。但し、着想はいいものの持続力に欠けるため、中途半端になりやすいともされれいます。

8. 内向的直観タイプ

内向的感覚タイプと同様に、外界に適応することが苦手なタイプになります。特に外界の出来事に無関心であり、自分のココロの内なる可能性を追求するために、周囲から見ると不可解で理解しがたいタイプとされています。

人はタイプの違いからストレスを感じる?

このタイプ論から考察するとあなたはどのタイプに分類されたでしょうか?

あなたが自己分析によって判断したタイプはどのタイプでしたか?そして、あたなが苦手とするタイプを想像すると、その苦手なタイプの人はどのカテゴリーに分類されたでしょうか?

人間関係のストレスは当たり前

自分との考え方が違ったり、価値判断が違ったりすることはある意味では「当たり前」のことなのだ、ということをぜひ頭の片隅に置いておくことをお勧めします。人間関係では、他者の理解不能な行動を理解しようとすることでストレスは確実に肥大化します。先ずは、「人」には「その人」の考え方があるということを前提に、相手のことを理解しようとすることを止めることも人間関係のストレスから脱却する上では必要なこととなります。

ストレスを溜めないために

相手のココロのうちを知りたい。

そう感じることで、この相手のココロの深層心理を知りたい、という「知り得ない」はずの情報を知りたいという欲求は、あなた自身のストレスになります。例えば「内向的直観タイプ」がストレスの対象だとすると、そもそもその人は「不可解」で「理解しがたい」タイプとされています。

相手のココロは分からないけれど、分からなくて当たり前なんだ、という想いを持つように心掛けましょう。

まとめ

ここではタイプ論から、「人」をカテゴライズすることが可能であることを紹介しました。

ただ、誰がどのタイプで誰がどのタイプじゃない、というタイプ論への「当て込み」をお勧めしているわけではないです。人にはそれぞれタイプがあるということは、そもそもタイプが違う人の思考や感情を完璧にくみ取るということはほぼ不可能であるということを理解しておいてもらいたいのです。

上でも記載しましたが、「相手が何を考えてるのか知りたい」という感情を持つことはストレスに直結しやすいです。

人の考え方や思考のすべてを理解することはほぼ不可能に近いと思います。

相手の感情を理解しようとして使っている労力を、自分自身の感情の変化を理解することに使ってみてはいかがでしょうか?

ストレスになっている人のどのような言動や行動が自分のストレスになり、どのような感情や情動を引き起こされてしまっているのか。そのネガティブな情動を引き起こされないためにはどのような言動や行動を自分がしなければならないのか?

そのことを考えることが人間関係のストレスの低減には大切な考え方になると思います。

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