「ストレスに強い人」ってどんな人なんだろう?
「ストレスに弱い人」ってどんな人なんだろう?
実はそれぞれの特徴に着目するよりも大切なことがあります。
ここでは、ストレスに強い人と弱い人との決定的な違いについて紹介します。
もし、あなたがストレスに強くなりたいと考えている場合は参考にしてみてください。
ストレスに強い人と弱い人の特徴
出来事や人間関係で、多くの否定的な経験を重ねた人はある程度の免疫を持っているためストレスに強いと言えるでしょう。
でも、そういう人たちも生まれ持ってストレスに強かったわけではありません。
ここでは、まずストレスに強い人と弱い人の特徴を挙げています。
ストレスに弱い人の特徴って?
ストレスに弱い人の特徴には次のようなモノが挙げられます。
- 真面目
- 神経質
- 責任感が強い
- 細かなことを気にする
- 完璧主義
- 直ぐに人と比べる
- 周りの目が気になる
ここで挙げたモノ以外にもストレスに弱い人の特徴は多くあると思います。
ストレスに強い人の特徴って?
「弱い⇔強い」
「弱い」は「強い」の対義語なので、ストレスに弱い人の特徴を反転させるとストレスの強い人の特徴になるでしょうか?
- 不真面目
- 無神経
- 責任感ない
- 細かなことを気にしない
- 適当
- 周りと比べない
- 周りの目が気にならない
この列挙した性質を見ると、ストレスに強い人の特徴ではなく、「友達になりたくない人」ランキング等にも見えますね。
つまり、ストレスに弱い人の性質を反転させてもストレスの強い人の特徴にはなりません。
ストレスに弱い/強いは常に状況に応じた解釈が必要
「ストレスに弱い人」の特徴で挙げたモノの全てが不必要な性質とは限りませんよね。
仕事をする上では、完璧主義であったり真面目な人に仕事を任せる方が安心します。
つまり、ストレスに弱い/強いという定義をすることは非常に難しいモノです。
ストレスに弱い人=気持ちの弱い人という誤解
ここではよく誤解されている「気持ちの弱い人がストレスに弱い人」について見ていくことにしましょう。
「ストレスに弱い人=気持ちの弱い人」ではない
学生時代、大事な試験やテスト前に次のような会話を耳にしたことはありませんでしたか?
A君:昨日バイトで全然勉強できなかった~
あなた:(テスト前にその会話は必要?)
この会話に違和感を感じたことがあるあなたは気持ちが強い人です。
一方で、あなたがA君と同じような発言をしていたらあなたは気持ちの弱い人でしょう。
気持ちの弱さはコミュニケーションに現れる
このコミュニケーションはA君の気持ちの弱さを示す指標になります。
A君が声高らかに「勉強できてない」宣言をしている理由を考えてみましょう。
A君が「勉強をできていない」宣言をしている理由は、テストの点数が悪かった時の理由を先に準備しているのです。
つまり、A君は「自尊感情」を守ろうとしたのです。
先に、不利になる条件があったことを宣言しておくことで、テストの点数が良くなかったとしても「やっぱり勉強できてなったから」と自分自身の結果の良くない部分を何かのせいにする準備が出来ていますよね。
心理学ではセルフ・ハンディキャッピングという
このようなコミュニケーションを「セルフ・ハンディキャッピング」と言います。
未来の可能性を潰してでも自分自身の自尊感情を守ろうとしたわけです。
このようなコミュニケーションは日常に溢れているでしょう。
このコミュニケーションを見てみるとA君は自尊感情が高いことと、その自尊感情が傷つくことを恐れている「気持ちの弱さ」を感じます。
ただ、この「気持ちの弱さ」=「ストレスに弱い」とまでは解釈できないでしょう。
つまり、気持ちの弱い人がストレスに弱いというわけではありません。
気持ちの強い人はストレスに強い人になりやすい
気持ちの弱い人がストレスに弱いわけではありません。
一方で、気持ちの強い人はストレスに強いという面はあります。
自分自身の「こういうところがストレスに弱いところ」である等の自分の足りてない性質を素直に認めることができる強さは、ストレスに対する強さに比例するでしょう。
ストレスに強い人というのは「無知の知」、すなわち自らの至らない部分を認めることができる人でしょう。
ストレスに弱い人と強い人の違いとは?
ストレスに強い人と弱い人の決定的な違いは、物事の捉え方と考え方にあります。
性質的な特徴ではなく「物事をどう捉えれるか」がその人のストレスに対する強さと弱さの決定的な違いになります。
好ましくない事態をどう捉えるか?
例えば、好ましくない出来事「X」が起きた場合に、
- Aさん→最悪だ、とただただ嘆く人
- Bさん→この事態を好機に捉えようとする人
起こった物事「X」は同じでもAさんとBさんでは捉え方が大きく異なります。
この場合、ストレスに強いのはBさんということになるでしょう。
つまり、物事の捉え方に「ストレスに対する強さと弱さ」が現れます。
トレーニングでストレスに強くなれる?
もし、あなたがストレスに強くなりたいと考えているのであれば、物事の捉え方を変えるトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?
物事の捉え方を変えることが出来ればストレスに強くなることは可能です。
ただ、物事の捉え方や考え方は簡単には変わるモノではありません。それぞれが持っている考え方などの「癖」を直す必要があります。
ネガティブに考えてしまう人はポジティブに考えるようになる必要があります。
マイナスの面ばかり見てしまう人はプラスの面を見るようにしなければなりません。
いまあなたがストレスに弱いとしたら、あなたの持っている捉え方や考え方を変えることでストレスに強くなることはできるでしょう。
まとめ
ストレスに対して強い人は、ストレスに弱い人よりも人生を楽しく生きることができるでしょう。
ストレスに対する受け止め方を変化させることで、(多少でも)ストレスに強くなることは可能です。
何か好ましくないことが起きたときに「好機だ」と捉えることができるようになればあなたもストレスに強い人の仲間入りです。
性質や性格を根本から変えることはとても難しいです。
先ずは、物事の捉え方や考え方を変化させることで「ストレスに強い自分」を創ってみてはいかがでしょうか?