ストレス基礎知識

「夢」を分析!ストレスが限界に達しているときに見るシーンとは?

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あなたは普段の生活から強いストレスを感じていて、「悪い夢(悪夢)」にうなされて起きてしまったなんていうご経験はありませんか?

あるいは「悪い夢(悪夢)」のせいでストレスが増幅して、不快な目覚めをしてしまったという経験はありませんか?

人が寝ている間に見る夢とは、

“睡眠”という意識の統制が弱った状態下で抑圧されていた無意識が浮上したものである

参考文献:有斐閣 心理学辞典

とされています。

つまり夢は意識と結び付いているのです。

例えば、あなたが怖い夢ばかりを見てしまうのであれば、それはもしかすると普段の生活でのストレスが限界に達しているというサインかもしれません。

ここでは、普段の生活で強いストレスにさらされているときに夢でみてしまう代表的なシーン、

  • 追われる(逃げる)夢
  • 落ちる夢
  • 泣く/怒るなどの感情をむき出しにする夢

について解説しています。

また、

  • ストレスによって悪い夢を見ない対策

についても解説しています。

また、ストレス耐性と良質な睡眠には大きな関係が存在しています。

あなたが良質な睡眠を確保することは自律神経を機能的に働あせることと関係があり、強いてはココロの健康にもカラダの健康にも重要な要素です。

あなたがストレスと戦いながらでも、良質な睡眠を確保するための参考になれば何よりです。

心理カウンセラー
自分自身が感じているストレスに敏感になり、悪夢を見ないようになれれば最良です!

悪夢の連続はストレスが限界にきているサイン

睡眠にはどういった種類が存在しているかをあなたは知っていますか?睡眠には、

  1. 「ノンレム睡眠」
  2. 「レム睡眠」

があります。

ときどき夢を全く見ないという人がいます。夢を全く見ないと感じている人は、夢を見ていないというのが正しい解釈になります。

一方で夢を見る人は良質な睡眠を確保できていないとも言えます。あなたが覚えている夢が悪い夢だったとき、それはあなたが強いストレスを感じているサインだと解釈できます。

夢判断は無意識を知る王道である

参考文献:有斐閣 心理学辞典

つまり、悪い夢は現実で抑圧されたあなたの心理的なストレスの限界を表していると考えて良いでしょう。

1. 睡眠時の「ノンレム睡眠」とは?

ノンレム睡眠は睡眠の80%程度をしめる、深くリラックスした状態の睡眠のことです。この睡眠のときは脳もカラダもリラックスした状態になっているため、夢を覚えていることはほとんどありません。

ノンレム睡眠にきちんと移行できれば、悪い夢で目がさめることなく、良質な睡眠を確保することができます。

心理カウンセラー
ノンレム睡眠は睡眠の80%を占めており、良質な睡眠と大きく関わりがあります!

2. 睡眠時の「レム睡眠」とは?

ノンレム睡眠は深くリラックスした状態であるのに対して、レム睡眠は呼吸が浅く寝言や歯ぎしり、寝返りをするような浅い睡眠のことです。

レムとは、REM=急速眼球運動である

ノンレム睡眠とはその運動が生じていないときの睡眠であり、逆にレム睡眠はこの急速眼球運動が生じているときの睡眠となります。

生活のなかであなたが気づかないうちにストレスを抱え、そのストレスが限界に達してしまっているとレム睡眠とノンレム睡眠の切り替えが上手くいかなくなります。この切り替えが上手くいかなくなることにより、睡眠が大きく乱れてしまい眠りが浅くなったり悪い夢を見てしまったりしてしまいます。

つまり、あなたのきちんとした意識が作用している活動時間中に限界を感じるほどのストレスにさらされることで眠りのサイクルが崩れてしまいます。

そして、このサイクルの崩れによって「夢を覚えてしまう」「夢で起きてしまう」きっかけになってしまいます。

ストレスが限界に達しているときに見るシーンとは?

では、日常のストレスが限界に達しているとき、人はどのような夢を見るモノなのでしょうか?ここでは日常的にストレスを感じている人が見る夢の種類、

  • 追われる(逃げる)夢
  • 落ちる夢
  • 泣く/怒るなどの感情をむき出しにする夢

について解説していきます。

追われる(逃げる)夢

多くの人がストレスにさらされているときに見る最も代表的な夢と言えます。

「追われる」とはまさに普段の生活であなたが追われている

  • 経済的なこと
  • お金のこと
  • 職場のこと
  • 仕事のこと
  • 人間関係の圧力
  • 家庭のこと

などで感じているストレスを意味しています。

そして、追われいるあなたがその追われるモノから逃げる行動を取っているということは、現実から逃げ出したい気持ちの表れとも解釈できます。

でも、夢では逃げきれても現実では直面するストレスから簡単には逃げることができません。まずは問題ときちんと向き合うことからはじめましょう。

心理カウンセラー
あなたが日常生活で「追われているモノ」がないか、考えてみましょう!

落ちる夢

この「落ちる夢」も比較的代表的な夢になります。「落ちる夢」は社会から孤立してしまっていると感じていたり、離婚や恋人との別れというストレスを感じたときに見やすい夢になります。

あなたが孤独や孤立を生活のなかで感じているにも関わらず、孤立や孤独を感じていないフリをしても意識の深層では無理していることに気付いています。

どれだけあなたがストレスを感じていないフリをしたとしても、結局あなた自身を騙すことはできません。孤独や孤立を感じることがないよう、あなた自身が周囲の人たちと素直な気持ちで関わることを普段の生活から意識しましょう。

心理カウンセラー
「孤独」「孤立」していると感じているあなたの本当の気持ちがSOSを上げています!

泣く/笑うなどの感情がむき出しになる夢

これは普段の生活のなかで、そのままの感情を思いっきり出してしまっていたり、感情をぐっと抑え込んでいるときに見る夢です。

普段から怒りやすい人は夢のなかでも怒りやすく、逆に普段の生活で感情を強く抑制している人は夢のなかでは思い切り怒ったりしてしまうものです。

感情をむき出しに生活をしている人は感情を普段の生活で抑制しなければならないサインだと解釈することができます。

一方で、普段から自分の感情を強く抑え込んでしまうような人は少しでも感情を出すべきだというサインだと考えることができます。

表に出すべき感情はきちんと出し、抑えるべき感情は抑えるといった感情のバランスを意識して生活をするように心掛けましょう。

心理カウンセラー
感情は溜め込み過ぎず、出し過ぎずバランスを取ることを意識しましょう!

ストレスによって悪い夢(悪夢)を見ない対策

ストレスを感じていることで悪い夢(悪夢)を見てしまっている場合は、心理カウンセラーへの相談や心療内科・精神科などのメンタルクリニックを受診して、ストレスをコントロールすることや問題解決への段取りを少しずつ始める必要があります。

ただ、心理カウンセリングや心療内科・精神科などのメンタルクリニックを受診に抵抗がある人は多いでしょう。そんあときは必ず日常に潜む、あるいは日常に感じているストレスに対して、あなた自身で対策を講じる必要があります。

ここでは日常で簡単に取り組むことができるストレスをコントロールする方法を記載しています、あなたが悪夢から解放され、気持ちよく眠れるようになればストレスに強いココロを持つことができます。そのために、

  • ストレスを日記などに書いてきちんと整理する
  • 寝る前にリラックスできるルーティンを取り入れる
  • 寝る前に一日で起きた良いことを思い浮かべる

を紹介します。

ストレスを日記などに書いてきちんと整理する

ストレスは次のストレス、その次のストレスを招き入れます。

そして、気づけばいつから?何に?ストレスを感じることになったのかさえも分からなくなってしまうものです。

そうならないためにも、きちんと日記などをつけてストレスの状態を把握することを心掛けましょう。あなたの生活で起きたストレスをきちんと文章にしておくことであなたの頭は確実に整理されます。

また、あなたの人生で次に同じようなストレスに直面してもそのストレスをマネジメントすることが可能になります。

あなた自身でストレスを整理しておくことでストレスが肥大化することを防止することが可能となると同時に、抑圧されたストレスからも解放されることもあります。

心理カウンセラー
ストレスが整理されることで悪い夢を見なくなることもあります。

寝る前にリラックスできるルーティンを取り入れる

あなたが良質な睡眠を取ることができるように、あなた自身がリラックスできる状態を自らつくることです。

  • ストレッチをしてリラックスする
  • ハーブティや紅茶などを飲むようにする
  • 好きな音楽を聴く

などです。

あなたがリラックスできることを日常生活に取り組むことでリラックスできる時間を作ることができます。そして、きちんとリラックスすることで睡眠の乱れを改善していきましょう。

心理カウンセラー
結果的に悪夢を見ない良質な睡眠を取ることができるでしょう。

寝る前に一日で起きた良いことを思い浮かべる

就寝前に一日を振り返ろうとすると、あなたの頭にはその日のいい思い出、悪い思い出のどちらが強く頭に残っているでしょうか?

実は人はネガティブな情報ばかりを頭に残してしまいやすい心理をもっています。嫌なことや良くないことが起きるとその出来事は頭に強く残ってしまうものです。

そんなときは「良いこと」を意識的に思い起こすようにしましょう。その日に起きた「良いこと」でもこの先「楽しみにしている」ことでも大丈夫です。

あなたがストレスから解放されるようなワクワク、ドキドキするような感情を寝る前に思い浮かべることで、悪夢を見ないようになることもあります。

心理カウンセラー
とにかく良い出来事を頭に残すように心掛けましょう!

「『夢』を分析!ストレスが限界に達しているときに見るシーン」のまとめ

悪夢を診なくなるためには、あなたの生活のなかでのストレスを根本的に解決することが望ましいです。

でも、あなたがストレスに感じていることは根本的な解決が難しかったり時間がかかってしまうからこそあなたに根深くストレスとしてへばりついていると言えます。

そして、その慢性化したストレスことが睡眠に悪影響を及ぼしているのでしょう。

そんなときはとにかく出来ることから始めましょう。

気持ちの焦りはより大きなストレスを生んでしまいます。すぐに全てを解決しよう考えるのではなく、少しずつ問題に向き合う癖を持つようにしましょう。

あるいはストレスを感じていないようなフリをするのではなくストレスをきちんと整理し、ストレスを自覚した上でリラックスできる方法や考え方を身に付けるようにしましょう。

良質な睡眠の確保はココロの健康にもカラダの健康にも不可欠な要素です。

あなたがストレスをきちんとコントロールできるようになり、やがては夢を覚えていない良質な睡眠を確保できれば何よりです。

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