あなたは強い職場や仕事、家庭や育児での強いストレスで「もう泣きたい」と思わず弱音を吐いたことはありませんか?
でも、泣くことは弱いこと、悪いことだと思い涙をぐっとこらえて我慢した経験もあるでしょう。でも泣くことは「弱い」ことでも「悪い」ことでもありません。
むしろ泣くことは良いことだとさえ言われます。だから泣きたいときは思い切り泣きましょう!
でも、理由も分からず思い切り泣いてしまうよりは、泣くことにどんな良いことがあって泣くべきなのかを知っておいた方がより気持ち良く泣くことができるでしょう。
ここでは強いストレスが溜まった“とき”、「泣きたい“とき”」は思い切り泣けば良い理由や涙活と言われる泣くことによるあなたのココロとカラダへの効果について見ていきましょう。
あなたのストレスはきっと泣きたいだけ泣くことで緩和されることでしょう。そして、ストレスへの対処方法としての「涙活」も合せて覚えておくことで、より気持ち良く泣くことができるようになるでしょう。
泣きたいときに思い切り泣くことでストレスは緩和する?
日本には、「奥ゆかしさ」や「我慢」を美徳とする文化が根強くあります。だから、泣きたいときでも涙をぐっとこらえることこそ美徳なんだ!と思う人たちもいます。
でもあなたがもし泣きたいほどのストレスに直面したとき、泣きたいときに思い切り泣けば良いんです。それは泣くことでストレスが解消されるからです。
ではなぜ涙を流すことでストレスは解消するのでしょうか?泣くことであなたのカラダはココロはどのように変化するのでしょうか?
泣くとストレスが解消する理由①|自律神経の乱れを整えてくれる
あなたは仕事や職場、家庭や育児などの強いストレスにさらされたとき、なかなか寝付けないといった入眠できない経験をしたことがありませんか?
あるいは強いストレスにさらされることでイライラしてしまうといったことは誰でも一度は経験したことがあるでしょう。
眠れなかったり、寝つきが浅かったり、あるいはイライラしてしまっている原因は自律神経の働きにあります。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」が存在しています。
交感神経:やる気は活力と関係がある自律神経
副交感神経:安らぎやリラックスと関係がある自律神経
あなたが強いストレスにさらされることによってあなたのカラダもココロも交感神経優位になってしまいます。もちろん日中は自律神経のうち交感神経の働きが優位になっていることが正常ですが、極度に交感神経が働くことによって自律神経はバランスを崩します。
この交感神経と副交感神経のつり合いが取れなくなってしまったときに、あなたのカラダとココロはリラックスできなくなってしまいます。つまり本来、リラックスるしている時間に働く副交感神経の働きが鈍くなってしまいます。
でも、感情を解放する涙、感情的な涙を流すことによって副交感神経が優位になって自律神経のバランスを取り戻してくれます。
つまり泣くことによって、副交感神経が活発になりあなたのカラダもココロもリラックスした状態を取り戻すことができるのです。
逆に強いストレスによって眠気に襲われてしまっている人はこちらの記事を参考にしてみてください。
泣くとストレスが解消する理由②|精神が浄化される
あなたは誰かに愚痴を言ったことでココロがスッキリするといった経験をしたことがないでしょうか?これはカタルシスと言われる精神の浄化作用が働いたために起こります。
これは「話すという作業」によってあなたのココロに溜まっていた心理的負債を吐き出したことになります。思い切り泣くことでも同様にストレス=心理的負債が「泣くという作業」によって吐き出されます。
つまり、泣くという作業を通じて精神の浄化作用が働くことによってあなたはストレスから解き放たれることとなります。
泣くとストレスが解消する理由③|泣くことで脳内ホルモンが変化する
涙を流す、泣くことで「エンドルフィン」という脳内ホルモンが分泌されます。
「エンドルフィン」は別名「脳内麻薬」とも言われるほどに効果が高いです。「エンドルフィン」には、
- 「αエンドルフィン」
- 「βエンドルフィン」
- 「γエンドルフィン」
があります。
このなかで特に「βエンドルフィン」はモルヒネと同じような作用を持ってる言われるほどに鎮静効果があります。
涙を流すことでモルヒネにも似た作用を感じることとなり、ストレスからあなたを解放してくれます。思い切り泣くことによって、脳内にエンドルフィンを出すことができれば、泣くことは間違いなくストレスの発散につながります。
思い切り泣く場所でおすすめの場所は?
もう泣きたいと思っても、それが会社だったり、人目に付く場所だったりするとあなた自身にストッパーがかかってしまい、思い切り泣くことができなくなってしまいます。
思い切り泣く上で最適な場所はどこになるでしょうか?ここでは思い切り泣いてストレスを発散する上でのおすすめの場所を紹介します。
お風呂で思い切り泣くことでストレスを発散する
一人になって思い切り泣く場所に最適なのはお風呂です。お風呂はあなた一人の空間です。さらに流した涙も水と一緒に流すことができます。
たとえ、あなたが家族と一緒に住んでいたとしても、お風呂でシャワーの音を出せば泣き声も打ち消してくれます。部屋で泣くよりも泣いた痕跡を残さずに思い切り泣けます。部屋で泣いているときっと家族は心配してあなたに声をかけてくるでしょう。
そうなるとふとした瞬間に涙が止まってしまうこともあります。誰にも心配をかけることなく思い切り泣ける場所はお風呂です。
映画館で思い切り泣くことでよりストレスを発散できる
映画館で思わず泣いてしまうような感動的な映画を見ることは部屋で泣くよりもさらにストレス発散に効果的です。
それは、情動が解放されるような感動的な涙には、ココロのバランスを整える作用がさらに強く働くからです。
あなたが強いストレスにさらされているとしたら、あなたは自律神経のバランスが崩れているために、涙もろくなっているはずです。辛い気持ちや悲しい気持ちを思い出すことによって泣くことでもストレスに対しての効果はありますが、感動的な涙はさらにあなたのココロを安定させてくれます。
泣いたあとはメンテナンスも大切
思い切り泣いてココロがスッキリしても人によっては目が「明らかに泣いたあとの目」になってしまう人もいます。
あなたがもし泣いたあとに目が腫れるなどで人前に出ることが難しいと考えてしまう場合には、メンテナンスを十分に行うようにしましょう。
温かいタオルで血流を回復させる
タオルをお湯などで温める、軽く水分を含ませたタオルを目に被せて、少し仰向けになって横たわりましょう。
あなたの目をタオルで温めることで血行が良くなります。血行が良くなることで目の腫れを抑えることが可能になります。また、あなたに余力が残っている場合であれば冷たいタオルを順番におくことでより血行を良くすることができるので試してみましょう。
目の周辺をマッサージする
目をマッサージする際は、あまり強い力を入れずに指で軽く押すことを心掛けましょう。もちろん目を直接押すのではなく、目の周辺を目がしらから目じりにかけてゆっくり柔らかく押すようにしましょう。
目の周辺をマッサージすると、タオルで温めることと同じように血行を回復することができます。血行が回復すれば目の腫れをおさえることができます。
涙活によるストレス発散の効果
日本では「泣き虫」という言葉があるように、泣くことに美徳はありません。それでも、泣くことでストレスを吐き出すことができるのであれば、積極的に涙を流す「涙活」はストレス発散方法として確かな効果を持っています。
ストレスにさられたことで涙を流すのではなく、積極的に泣ける場所に身を置く「涙活」をあなたの生活に取り込んでみましょう。
涙によって心理的負債という内面に溜まった気持ちを浄化することで前向きな気持ちを持つことができます。
泣くことは決して良くないことではありません。あなたが泣きたいと思ったときは思い切り泣いてストレスを浄化するように心掛けましょう。
「泣きたいときは思い切り泣こう!」のまとめ
泣きたいほど辛いときは泣いても大丈夫なのです。涙をぐっとこらえることが大切な場面がもしかするとあるのかも知れません。
でも、あなたが「もう泣きたい!」と思うほどにストレスを溜めているのであれば思い切り泣いてみましょう。
ただ、泣く場所には注意が必要です。思い切り泣けない環境で涙を我慢してしまうと、それ自体がストレスになってしまうこともあるからです。
泣くときは思い切り泣くことが大切です。「涙がもったいない!」なんて思わずに、ストレスとともに涙を流してあなたのココロを浄化しましょう。