目に見えない「メンタルの力」をあげようと言われても簡単にはいかないものですよね。でも、あなた自身が辛い状況に直面した時に「もっと強い気持ちでいたい」と思うこともあるでしょう。
ここでは、強靭なメンタルを持ちたいと願う人や、やる気も気力も充足させてメンタルを鍛えたい人に向けたメンタルの上げ方をご紹介します。また、メンタルが強いと言われる人の特徴とメンタルが弱い人の特徴も併せてご紹介します。
大事なところで目を見開ける!メンタルが強い人の特徴
メンタルが強い人とは、
他の人が目を閉じてしまうような大切な場面でも、目をしっかりと開いていれる人
です。そんな強靭なメンタルを持っている人は「誰かに怒られても前を向き続けることができる」し、「ココロが折れそうで折れない」など、あなたの周囲にもそんな強靭なメンタルを持っている人がいることでしょう。
では、そのような強靭なメンタルを持っている人にはどのような特徴があるのでしょうか?
物事の捉え方がポジティブ
逆境に直面したとき、それを成長の糧を捉えることができる
メンタルが強い人は「逆境」ともいえる状況に置かれても決して悲観的な判断はしません。むしろ逆境を肯定的、ポジティブに捉えることができます。
例えば、仕事で起きた突然のトラブルに対しても「これをすべてこなせたら自分は英雄だ!」などと奮起できることでしょう。
このように逆境さえもポジティブに解釈できる人には常にゆとりがあります。そんな「気持ちのゆとり=メンタルの強さ」だと言えるでしょう。
過去にとらわれない
変えることができない過去より、変化を起こせる未来に常に焦点を当てることができる
メンタルが強い人は過去に縛られません。起きてしまった出来事やハプニングに対する反省はしっかりと行いますが、いつまでもその事を考えたりはしません。
例えば仕事で失敗をしたとき、その失敗がなぜ起こったのかといったフィードバックはしっかりと行いますが、メンタルが弱い人のように「同じような失敗をまた起こすのでは?」といった不安に駆られることはなく「次は絶対に失敗をしない」ために準備に入ることでしょう。
過去に必要以上にとらわれない人は自然とメンタルが強くなっていくものです。
出来事に対する気持ちの切り替えがうまい
つまづいても、迷いなくすぐに前を向くことができる
メンタルが強い人は、いつまでも同じことを引きづることはなく、すぐに前を向ける人です。最近では「鈍感力」といった言葉がありますが、それに近しいものがあるでしょう。つまり、「いつまでもクヨクヨしない!」といった具合にいい意味で物事に過敏ではありません。
ただ、何となく持っている「鈍感力」ではなく、その裏には「いつまでも考えても仕方ないことだ!」という前向きな気持ちが存在しているはずです。
すぐに前向きになれることはメンタルが強い人の特徴と言えるでしょう。
大事なところで目を閉じてしまう!メンタルが弱い人の特徴
メンタルが弱い人とは、
大切な場面で思わず、目を閉じてしまう人
です。
メンタルが強い人と対照的なメンタルが弱い人には一体どのような特徴があるでしょうか?
理由づけや言い訳ばかりをしてしまう
メンタルが弱い人の口癖には、
- 「だって…」
- 「でも…」
があります。
物事が起きたときにすぐに理由づけや言い訳ばかりをしてしまう人はメンタルが弱い人の特徴を持っている人と言えるでしょう。
責任が自分にのしかかることを恐れて突発的に「だって」「でも」といった表現を使ってしまうのでしょう。
周囲の評価ばかりを気にする
周囲の評価を全く気にしないことは社会通念上、違和感になることもあります。でも、周囲の評価ばかりを過度に気にすることにも違和感があります。
メンタルの弱い人は自分の「芯」がありません。そのために周囲の評価が必要以上に気なってしまうものです。
考え方に一貫性がない
あっちでは「〇〇です」といっていたのに、相手が変わったこっちでは「××です」と言ってしまうなど。周囲に合わせるように意見を変えてしまうような一貫性のない言動もメンタルが弱い人の特徴だと言えます。
きっとそんな人は「本当は△△だ」と思っているのでしょう。でも、自分自身に自信が持てないことが理由で周囲に合わせてしまった結果、一貫性のない行動や言動を繰り返してしまうのでしょう。
そんな一貫性のない行動や言動が自分自身を「迷子」にさせてしまうでしょう。
いつまでも過去に捉われている
「クヨクヨ」と過去のことを考えてしまうことでメンタルはどんどん脆弱になるでしょう。過去に起きた出来事は誰にも変えることはできません、
唯一変えることができるとすれば過去に起きた出来事の「認知」を変えることですが、残念ながらメンタルの弱い人は起きた出来事への後悔ばかりを考えてしまうものでしょう。
とにかくネガティブな思考とネガティブワードが多い
積極性がないこともメンタルが弱い人の特徴と言えるでしょう。
何をするときも、
- 「きっとそれは上手くいなかい」
- 「私には絶対できない」
などとすぐにネガティブな言動を発したり、ネガティブな思考に陥ることでしょう。
そんなネガティブは周囲にきっと悪い連鎖を起こすことでしょう。悲しいことにポジティブは強い連鎖を生みませんがネガティブは強い連鎖を生んでしまうものです。
周囲にマイナスの感情に支配される人が増えることであなた自身も更なるネガティブな感情に巻き込まれてしまうことでしょう。
メンタルを自分で上げる!メンタルを強くする方法とは?
目に見えるモノを変化させることも難しいですが、目に見えないモノを変化させることは目に見えるモノを変化させるよりも難しいかもしれません。それは、なぜでしょうか?それは目に見えないモノにはアプローチすることさえ困難だからです。
でも、そんな目に見えないメンタルも少しずつ、気づけば確実に変化していくものです。あなたが今すぐ、この瞬間からたとえ0.1度であっても、変化を求めて変化を起こせれば1か月後、半年後、1年後にはあなたのメタルは強靭なメンタルとと、大きく変化していることでしょう。
まずは「自分は変わるんだ!」という強い気持ちを持って出来ることから始めましょう。
メンタルの上げ方1:周囲の「ネガティブ」を断ち切る
メンタルを強くするためにまずは簡単なことから少しずつ始めましょう。それは、周囲にあるネガティブを断ち切ることです。
- 自分自身のネガティブな口癖
- 自分自身のネガティブな発言
- 過去に起きたネガティブな出来事
- ネガティブな感情を呼び起こすモノ
- ネガティブな感情を引き起こす周囲の人
全てを距離を置くようにしましょう。
本来、人のメンタルは自然発生的に良好化する
モノです。
そんな自然発生的に良好化する阻害要因になっているものが多ければ多いだけメンタルは脆弱化していきます。
あなたのメンタルをあげる阻害要因になっている周辺のモノをすべて断ち切ってみましょう。それだけでも少しだけ強靭なメンタルに近づくことができます。
メンタルの上げ方2:徹底して「ポジティブ」に触れる
本来、人のメンタルは自然発生的に良好化する
そう考えれば、周辺のネガティブを断ち切ると同時に、より自然発生的にメンタルが良好化するように次はポジティブなモノに多く触れるようにしましょう。具体的には、
- メンタルの強い人と積極的に接する
- 自己啓発系の本を読む
- ココロを強くするための言葉に接する
- 自分のポジティブを想起させてくれるモノを身に付ける
などです。
多くのポジティブに触れることであなたのメンタルはさらにあがることでしょう。無理に上げようとするのではなく、まずは自然な形でメンタルが上がる周辺環境を整えていきましょう。
メンタルの上げ方3:「自分の時間」を確保し、自分自身と定期的に向き合う
周囲のネガティブを一つ一つと減らしていき、周囲のポジティブを一つ一つと増やすことができれば、次は「自分の時間を確保」することに注力しましょう。
メンタルの強い人たちも生まれたときからずっとメンタルが強かったわけではありません。何度も逆境にさらされてその壁を上手く乗り越えてたことで自分を支えてくれる成功体験があるからこそ、強靭なメンタルを作りがあげてきたことでしょう。
そんな強靭なメンタルを作り上げる上で、定期的に自分の時間を確保することは非常に大切です。自分の時間を確保し、自分と向き合う過程で、
- その時々の反省
- 成功したこと
- まずかった発言
- 頑張った行動
- やり遂げれたこと
など。自分の行動と「判断」を定期的に自分自身にフィードバックすることで、強靭なメンタルに近づこうとしている行動もあれば、強靭なメンタルから遠ざかる行動もあることでしょう。
そんなすべての行動や思考、判断や選択を定期的に自分自身のフィードバックする時間を確保することは強い気持ちを作り上げる上では不可欠です。
特に大切にしたいフィードバックは「何かを選択したときの判断の基準」です。人生では常に選択が起こります。そんな選択に対して自分がポジティブに、積極的にアクションを起こしたのか?あるいはネガティブに、消極的にアクションを起こしたのか?これを定期的に自己観察することで、自分の判断基準を明確化することができます。
そんな自分自身と向き合う時間こそがあなたのメンタルを強くしてくれます。
メンタルの上げ方4:必要な睡眠時間をしっかりと確保する
睡眠はあなたの生活の根底を成すものです。例えば、スマホと同じようにしっかりと充電できていると残りの%を気にせずに活用できます。一方で充電が十分でなかった場合は残りの%ばかりが気になってしまいます。
人それぞれ必要とされる睡眠時間は異なります。あなたの最適な睡眠時間をしっかりと理解した上で、必要な睡眠時間を確保するように心掛けましょう。
睡眠では体力の回復と同時に精神の回復も行われます。睡眠の質が上がれが上がるほどに精神状態も回復させることが可能です。スマホなどで睡眠の質を管理することもメンタルを上げるには重要な要素になります。
参考:Sヘルスより(精神の回復を示す睡眠データの例)
睡眠では就寝した時間や起床時間、睡眠サイクルなど様々な要素があります。単純に総睡眠時間が長ければ長いだけよいわけではないことを覚えておきましょう。
何より、睡眠では体力の回復と同時に「精神回復も行われている」ことを覚えておきましょう。
メンタルの上げ方5:自分を暗示にかける
メンタルは目に見えるものではありません。目に見えるモノを扱う場合は自己暗示は効果がありませんが、あなたが上げようとしているメンタルは目に見えないものとなります。だからこそ、自己暗示は効果的に機能します。
- 自分はやればできる!
- 常にポジティブな判断を!
- 今までの自分とは違う!
- もっと強い自分になる!
- 失敗してもいいし、全力でやろう!
- ここでやらないといつやる?
- 全ては自己成長のため!
- 辛いときこそ、耐えるとき!
- 変わりたいし、今ならきっと変われる!
- 変化を楽しめ!
などなど。
どのような言葉でも大丈夫です。あなた自身が奮い立つような言葉を気持ち一杯に膨らませて、物事判断すように変化していきましょう。
何度もお伝えしていますが、メンタルは目に見えないモノです。だからこそ、あなた自身が積極的に仕掛ける「自己暗示」は実は効果が絶大です。「追い込まれているなかな?」と何となく思ったり、感じたりしたときは積極的にメンタルが強くなる言葉を自分自身にかけてあげるようにしましょう。
まとめ
あるい人は胸を指さします。でも、ある人は、
頭を指します。
つまり、メンタルとは目に見えないと同時に、どこにあるかさえも分からないモノだということです。
でも、
- 目に見えない
- どこにあるか分からない
からこそ、爆発的な変化が起こることがあります。身長170cmの成人した人が身長185cmになりたいと願ってもその願いは届きません。一方でメンタルの弱い人がメンタルを強くしたいと願い、実際にメンタルを上げるための実践を積めばメンタルは強くなります。
目に見えず、どこにあるかさえも分からないモノだからこそ、変化が起きると信じましょう。ここで紹介した、
- 周囲のネガティブを断ち切る
- 徹底してポジティブに触れる
- 「自分の時間」を確保し、自分自身と定期的に向き合う
- 必要な睡眠時間をしっかりと確保する
- 自分を暗示にかける
この5つの方法をまずは実践してみてください。少しずつでも着実にあなたのメンタルは変化していくことでしょう!