メンタル

ストレスチェック、職場でのメンタルヘルス

  • LINEで送る
ストレスチェック

ストレスチェックという言葉をご存知ですか?

最近では、職場でのメンタルヘルスに強化を入れる傾向が顕著になってきており、国が制度を作るなど広がりを見せています。実際に、ストレスチェックやメンタルヘルスを強化する企業も多くなってきており、大企業だけではなく中小企業もストレスチェックを行うまでになってきました。

経営者であれば人を大切にしたいという想いはあるものでしょう。しかし、業績が良い状態でなければ給与を支払えないというのも現実。そんな中で、どの様にして従業員に気持ちよく仕事をしてもらい、業績を上げることができるのか苦労をされている経営者や管理部門の方々も多いのではないでしょうか。

こちらの記事ではストレスチェックについてご紹介させて頂き参考にして頂ければと思います。

職場でのストレスチェック制度について

これもまた、時代の大きな流れの一つと言えるでしょう。

「寝ずに頑張れ!」

「しんどい時こそ伸びる時だ!」

あるいは「座ってる暇があるなら営業に行け!」

なんていう言葉を、いま皆さんが目にしたときに「時代錯誤」だ、という風に感じませんでしたか?

高度経済成長期を支えた日本の在り方は、いままさに変化していきます。「耐えた先に道は拓けるんだ!」なんて言ったら、もうパワハラに認定される時代なのでしょうか。そのような時代変化のなか、職場での健康診断にも大きな変化が生まれてきています。それは、厚生労働省から新たなに提唱されているストレスチェックの義務化です。メンタルヘルスの労災件数は右肩上りとなるなか、いま職場でのストレスチェックの義務化の波は大きくなってきており、2010年の政府の新成長戦略では、「2020年までにメンタルヘルス対策を行う職場の割合を100%にするという」という目標が設定されていることを皆さんはご存知でしたか?

つまり、すべての事業者において、ストレスチェックは義務付けられる、ということになりますね。

このストレスチェック制度の定着にはかなりの時間がかかるように考えれます。一昔前と言っても何百年も前の話ではなく、ここ20年~30年前までは「仕事にストレスはつきモノ」だなんていう教えとそういった社会環境があったのではと考えると、定着までにはやはり一定の時間が必要な戦略であるなと思います。

職場での心(ストレス)のケアが必要な時代に

なお、ストレスチェックに簡単に触れておくと、ストレスチェック実施のマニュアル本にはこのような記載があります。

「強いストレス等が原因で精神障害を発症し、労災認定される労働者は増加傾向にあり、メンタルヘルス不調を未然に防止する取り組みを一層住指針することが喫緊の課題となってきました」

同時に、「ストレスチェック制度は、メンタルヘルス不調の未然防止を目的とした制度であるが、従業員のストレス状況の改善および働きやすい職場の実現を通じて、生産性の向上にもつながるものである」とも記されています。

つまり、労働者の身体面への配慮はもちろんのこと、労使関係のなかでは労働者のココロの配慮も不可欠にであるという時代になった、ということは間違いないでしょう。

ストレスチェックの義務化

このストレスチェックの義務化というカラクリ!?なかなか厄介な問題だなと、私たちは考えています。

会社で企業戦士として働いている方の中には「私ストレスがたまってるんです」という評価を被りたくない人も実は少なくありません。大手企業の方々でまさに企業戦士の方々は、特にストレスチェックに過敏な反応を示すのかもしれませんが、自分自身が会社にストレス耐性が弱い、と判断された場合、「都心部」からゆるやかな営業でやっていける地域に「左遷された」となったら、実はそれが一番のストレスになる人も多くいるでしょう。これは、ストレスチェックを義務付けるという厚生労働省の施策が課題だ、というお話しではなく、日本社会が、そして日本人が持つ素晴らしい性質である「勤勉で努力家」であるという高度経済成長期を支えた性質を考えると、ストレスチェックの義務化には、思わず企業の成長の停滞を示唆しうるものにもつながり兼ねないのでは?と私たちは思っています。

ストレスチェックの義務化は職場環境の変化が必要な表れ

そして、この義務という言葉はなかなかに厄介な言葉で、義務から良いイメージを連想が生まれる方はあまりいらっしゃらないのかなとも思います。義務化にしても自分自身のココロの健康に目を向ける、という点では利はありますが、やはり私たちは義務ではなく、自発的に受けたい、と思えるような心理カウンセリングを世に放ちたいと考えています。それは、自発的な取り組みこそが大きな効果を持つと私たち、ウェルビーココロ研究チームは考えているからです。

いずれにせよ、ストレスチェックの「義務化」という戦略は、日本の職場環境の変化を促さなければならないという、一つの時代の大きなうねりを指し示す表れではないでしょうか。

ストレスチェックの必要性

最初は、「多少強引にでも」≒「義務化」してでも、皆様がココロの問題に目を向けることに、ストレスチェック制度の実施には大きな意味があると私たちはウェルビーココロ研究チームは考えています。

つまりストレスって何だろう?ということに触れること自体は非常に価値あることだと考えています。もし、ストレスチェック義務化の国家的戦略が打たれてないとしたら、職場で働く人たちは自分自身のストレスに目を向けることはあったとしても、見て見ぬふりする人たちがほとんどだとと考えています。

しかし、ストレスチェック制度が存在することによってストレスチェック制度が存在していない状態よりは、少なくとも自分自身のココロの状態に、ココロの健康状態に、わずかでも目を向けます。体の不調が出てきたとき、「何かおかしいな」と感じるときと同じように、ココロの不調が出てきたときに、「何かおかしいな」と敏感に感じることができることができるようになれば、ストレスに対する興味を持つきっかけになれば、ストレスチェック制度は非常に価値あるものになります。

現に、ここまで書き連ねてきた私たちも、そもそも「ストレス」って何?と思うほど、ストレスの定義は難しいですよね。

ストレスチェックのサポートを受けるには

ストレスチェックの実施に際しては、下記の「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」を利用することが推奨さていますが、法令で決められているものではないので、衛生委員会で審議をしたうえで、各事業所の判断に委ねられています。

一度、皆様も目を通してみてはいかがでしょうか。

ストレスチェックを導入するポイント

会社で導入する際のポイントとしては、何より大切なことは、安心して受験してもらう環境を整備することにあります。

ストレスチェックの結果は、労働者の同意がなければ事業者に提供してはいけないことや、検査の実施に従事した者は守秘義務の徹底が必要となります。この安心を得られなければ、上述したように、少なくとも企業戦士は、「自分はストレスに無敵だ」という回答になってしまうことも考えられます。

また、ストレスチェックの結果、高ストレス状況下にある労働者が、安心して産業医等の面談を希望できるよう、十分に配慮する必要がありますね。配慮は十分であったとしても、企業の指示で受けたストレスチェックをもとに、高ストレス状況下に自分がある、と申し出ることはなかなか難しいようにも感じてしまいます。

いずれにせよ、ストレスチェックの項目には、どのようなものがあるのか、ストレスを感じている人たちが知る機会になればと思います。厚生労働省は、どのような質問項目を基準としていて、そのような回答を求めているのか等、ストレスを感じている方々の情報として記載しています。

ストレスチェックの項目をご紹介

「A」「B」「C」「D」の欄に分かれている各項目をここではご紹介します。
それぞれの項目によって聞かれていることがストレスを判定するうえで重要であると厚生労働省が考えていると解釈していいと思います。その内容は仕事や人間関係、個人の性質を聞いています。お時間のある方は、一度目を通してみてはいかがでしょうか。

ストレスチェック項目A、仕事に関する質問

「A」欄では、主に仕事に関する質問となっており、それぞれを4件法で回答します。その内容は、回答肢(4段階)「そうだ/まぁそうだ/ややちがう/ちがう」、となります。
「A」
非常にたくさんの仕事をしなければならない
時間内に仕事が処理しきれない
一生懸命働かなければならない
かなり注意を集中する必要がある
高度の知識や技術が必要なむずかしい仕事だ
勤務時間中はいつも仕事のことを考えていなければならない
からだを大変よく使う仕事だ
自分のペースで仕事ができる
自分で仕事の順番・やり方を決めることができる
職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる
自分の技能や知識を仕事で使うことが少ない
私の部署内で意見のくい違いがある
私の部署と他の部署とはうまが合わない
私の職場の雰囲気は友好的である
私の職場の作業環境(騒音、照明、温度、換気など)はよくない
仕事の内容は自分にあっている
働きがいのある仕事だ

ストレスチェック項目B、最近の近況を確認する質問

「B」欄では、最近の近況を確認するものであり、状態について4件法で回答します。その内容は、回答肢(4段階)「ほとんどんなかった/ときどきあった/しばしばあった/ほとんどいつもあった」、となります。
「B」
活気がわいてくる
元気がいっぱいだ
生き生きする
怒りを感じる
内心腹立たしい
イライラしている
ひどく疲れた
へとへとだ
だるい
気がはりつめている
不安だ
落着かない
ゆううつだ
何をするのも面倒だ
物事に集中できない
気分が晴れない
仕事が手につかない
悲しいと感じる
めまいがする
体のふしぶしが痛む
頭が重かったり頭痛がする
首筋や肩がこる
腰が痛い
目が疲れる
動悸や息切れがする
胃腸の具合が悪い
食欲がない
便秘や下痢をする
よく眠れない

ストレスチェック項目C、周囲の方々への質問

「C」欄は周囲の方々への質問となっており、こちらも4件法での回答となっております。回答肢(4段階)「非常に/かなり/多少/全くない」、となります。
「C」
次の人たちはどのくらい気軽に話ができますか?
(非常に/かなり/多少/全くない)
1. 上司
2. 職場の同僚
3. 配偶者、家族、友人等
あなたが困った時、次の人たちはどのくらい頼りになりますか?
(非常に/かなり/多少/全くない)
4. 上司
5. 職場の同僚
6. 配偶者、家族、友人等
あなたの個人的な問題を相談したら、次の人たちはどのくらいきいてくれますか?
(非常に/かなり/多少/全くない)
7. 上司
8. 職場の同僚
9. 配偶者、家族、友人等

ストレスチェック項目D、満足度の質問

「D」欄は満足度の質問になっており、こちらも4件法の回答となります。回答肢は(4段階)「満足/まぁ満足/やや不満足/不満足」、となります。
「D」
仕事に満足だ
家庭生活に満足だ
あれ!?これ一通り、目を通してみたら、私高ストレス状態じゃないかなと考えた方は、一度ストレスについて調べて見てもいいかもしれませんね。

まとめ

職場でのストレスチェックは重要度が増しています。最近では心の病気を発症する方が多くなり、その理由が企業側にも問題があると考えられていることも含まれます。

ただし、働いている方々も自分がいつ心の病気になるか分からないことに対する不安を感じている方もおられますので、ストレスチェックについて知識をつけた上で検討される必要があると思います。(既に義務化されている企業もあります)

  • LINEで送る