あなたは最近いつ汗をかくほどに体を動かしましたか?
運動に無関心な人のなかにはもう何年もカラダを動かして汗をかいてない人もいるでしょう。
また、うつ病の人が運動!?と思った人もいるでしょう。
あるいはいま、自分はうつかも!?と思っている人は「運動なんて出来るはずがない」と否定的な気持ちになる人もいるでしょう。
でも、うつ病に対して、運動(療法)が効果的であるという研究は盛んに進んでいます。
ここでは運動がうつ病に効果があるのかについて記載しています。
この記事を読んで、少しでも運動してみようかなと思う人が増えればと思います。
1, 運動(療法)には副作用がない
うつ病と言えば、ココロもカラダも活力や活気がない状態です。
一方で、運動と言えば活力や活気があるという状態です。
うつ病と運動のそれぞれが持つイメージは対極にあります。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」
うつ病の人が運動をこなすことは少々ハードルが高いことは事実でしょう。
でも健全な精神は健全な肉体に宿るとされています。健全な肉体を目指すこと自体も良いことでしょう。
それ以上に、うつ病に対しての主たる治療法である薬物療法とは異なり副作用のない運動が主な療法となればこれ以上に望ましいことはありません。
いま現在、うつ病の人が、あるいはうつ病かもと思っている人が、本気でうつ病を治したい!と考えるようでしたら、運動することを選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?
うつ病に対するケアには運動を取り入れよう!
うつ病は難治性が高いとされます。つまり、治りづらい病気だということです。
投薬療法で薬の量を調整しながら治療する人や投薬療法を続けながらカウンセリングを受ける人など、うつ病に対する治療形態は様々です。
ただ、薬であれば薬の力を借りることになりますし、カウンセリングであればカウンセラーの力を借りることになります。
運動は理想的な治療になりうる
薬や人の力を借りながら治療にあたることは悪いことでありません。むしろうつ病を治すためのアクションとしては極めて正しい判断だと思います。
でも、運動をすることでうつ病から回復できるとしたら、それが最も理想的な治療かもしれません。
何より、自分自身の力でうつ病から回復することが出来れば再発の心配も大きく減るというメリットも運動がオススメである理由にもなります。
2, うつ病に対するセルフケアが可能
心理カウンセリング以上に運動(運動療法)を強くお勧めしたいです
。それは、運動は「投薬」や「カウンセリング」とは違って、セルフケアが可能すなわち自分自身でうつ病のケアを出来るからです。
カウンセリングや投薬治療と並行して行う
「ぇえ?運動?」
運動と言う言葉を聞いただけで嫌になる人がいます。
でも、自分自身の力でうつ病から回復できる可能性があるとしたら「運動をしない」という選択肢は極力なくしましょう。
投薬療法や心理療法と並行しながらでももちろん大丈夫です。
自分自身のカラダを健全にするために、簡単な運動から始めましょう。
(ウォーキングなど)簡単な運動から始めてみよう
運動が嫌いだと感じている人が想像している運動はとてもハードなモノになりがちです。
ただ、運動はハードなモノばかりではありません。ウォーキングなどの有酸素運動と言われる脈拍数をあまり上げない運動ももちろん立派な運動です。
もし、「歩くくらいなら大丈夫かな?」と思う人がいたら、先ずは有酸素運動である歩くことからでも大丈夫です。運動することを始めましょう。
自分のテンポと自分の体調に合わせて行う
運動は、自分自身の体調に合わせて、自分自身の好きな時間に行えることも大きなメリットです。
体調が良いときはいつもより多めに行い、体調がすぐれないときはほどほどに行うなど、自分自身で調整をしましょう。
あくまでも継続できる範囲の強度で運動をすることをオススメします。
3, ココロを強くする生活リズムができる
いまうつ病で苦しんでいる人たちに直ぐに運動をすべきだと決して言いません。
ただ、投薬治療やカウンセリングによって症状が改善に向かうようであれば、少しずつ運動、カラダを動かすことを治療に取り入れていくことをオススメします。
睡眠のクオリティが上がる
うつ病の人の多くは強いストレスにさらされています。
そのため、眠れないという不眠を伴っている人も多くいます。
この不眠という状態は単純に寝れないという辛さだけではなく、生活の悪いサイクルを作り出すきっかけにもなります。
そして、寝れない時間に不安や悩みが頭をよぎるため、さらに不眠へと陥ってしまいます。
良質な睡眠に運動は不可欠
不眠を解消する手立てとして、もちろんアロマやマッサージなどがありますが、適度な運動は睡眠には不可欠だと思います。
ココロが極端に疲れていると眠ることが出来なくなりますが、カラダが極端に疲れているとカラダは休むための準備に入ってくれます。
運動を行うことでカラダも強くなると同時に眠るきっかけになるとしたら、睡眠のためにも運動を行うことをオススメします。
カラダを動かすことで生活リズムが整う
もし運動を始めたことで、睡眠がとれるようになると、生活のリズムが整ってくるようになります。
人には、「サーカディアンリズム」と呼ばれる概日リズムがあります。
このサーカディアンリズムが崩れると、社会生活を送ることがとても難しくなります。
社会のリズムと合わせることが大切
日中は眠たくて仕方ないにもかかわらず、夜になると元気を取り戻してしまうなど、社会のリズムとずれた生活リズムになると、それはココロの乱れにつながり兼ねないです。
でも運動を行い、適度な疲労を持つことによって睡眠をとることが出来るようになれば、サーカディアンリズムも乱れることはありません。
先ずは、生活リズムを正して、しっかりとした睡眠を確保するためにも、運動することを生活に取り入れてみましょう。
良質な睡眠が生活リズムを整える
きちんとした睡眠が取れれば、生活のリズムを整えることが出来ます。
生活リズムが整えば、食生活も整えることが可能になります。
何より運動を行うことでカラダそのものも鍛えることが可能になります。
運動を好まない人にはハードルが高いかもしれませんが、運動することを生活に取り入れることでのメリットは非常に多いでしょう。
まとめ
運動は継続的に“自分自身”でできるセルフケアでありカラダも健康な状態にシフトします。
もちろんすぐ始めなくても良いので、少しずつカラダを動かすことを意識しましょう。
運動は、運動そのものによる脳内物質の分泌や適度な疲労による睡眠の確保、そしてカラダそのものが強くなるという様々なメリットを持っています。
うつ病の症状が改善している人や改善した人が再発しないためにも、運動は非常に効果的になります。
但し、うつ病で苦しんでいる人が直ぐに運動を始めるということは難しいでしょう。
それでも症状が落ち着いたら「運動をしてみよう!」という気持ちをどこかに持っておきましょう。
あなた自身でココロのメンテナンスが出来る運動を、積極的に取り入れるように心掛けましょう。