うつ病は、うつ病になった本人は当然苦しいものですね。
そして、うつ病では家族や周囲の人も苦しむ現状があります。
そして、本人以外では、家族でもない夫婦でもない恋人こそが一番苦しい立場なのかもしれません。
家族や夫婦であれば、「何としてでもサポートする!」という選択肢がほとんどでしょう。ただ、恋人であれば冷たい対応かもしれませんが、「別れる」という選択肢も現実問題として存在しています。
でも、選択肢があるからこそ、彼と別れるかどうかを悩んでしまうものですよね。ここでは、
- うつ病の彼氏と別れるべきかどうなのかという視点
- うつ病の彼氏のサポートをすると決めたときの対応
などについて解説しています。
うつ病である彼氏もあなたも辛い状況にいるかと思いますが、少しでも頭を整理する時間としてこの記事を読み進めてもらえれば何よりです。
彼氏がうつ病になってしまったら?
「彼氏がうつ病かも?」
彼氏の言動や行動からあなたが「彼氏がうつかも」と感じたとき、あなたならどのような対応をしますか?
彼氏のことが本当に好きなら何とか支えようと考えるかもしれません。一方で、うつ病に対する知識が全くないことからあなた自身も不安になることもあるでしょう。
夫婦や家族であれば迷わず「支えよう!」と心を決めるかも知れませんが、あなたが恋人である以上、迷いが出てもやむを得ないとも言えます。
彼氏にとっては恋人としてサポートし続けてもらえることが最良です。ただ、あなたの人生にとってはそれが最良なのかは悩んでしまっても仕方がないことです。
条件面や時系列などから考えて、うつ病である彼氏を支えれる状況にあるのかを冷静に考えてみましょう。
うつ病になった彼氏とは別れるべき?
もちろんお付き合いをしていた年数やあなたの彼氏に対する本気度など、様々なココロの問題が潜んでいるでしょう。対応は一人ひとりですが、もしあなたがいま彼氏のうつ病によって冷静な判断を出来ないようならまずは住居の条件面から整理しましょう。
恋人同士の関係では、
- 彼氏と同棲中
- 彼氏が一人暮らし
- 彼氏が実家暮らし
この3つのパターンに分類されるでしょう。それぞれの分類での状況を考えてみましょう。
彼氏と同棲中に彼氏がうつ病になってしまったら?
同棲していた年数にもよりますが、いまあなたがうつ病の彼氏と同棲をしているのであれば、精神面をサポートできる環境は揃っています。
もちろん彼氏のうつ病の程度や家賃(あなたと彼氏の収入の)問題などもありますが、そばにいてあげれる時間を一定数確保できるという面では充実したサポートができると言えます。
ただし、
- あなた自身も憂うつな気分になる
- 接し方が難しくなる
- これまで通りではなくなる
など。うつ病の彼氏をサポートする上ではあなた自身の生活や、何より気持ちが大きくが変わるという覚悟は必要になります。
もちろん彼氏のことは大切ですが、あなたにもあなた自身の人生があります。それでも、うつ病の彼氏をサポートしたいと思う場合は、あなた自身も「覚悟」を決めた上でサポートに挑みましょう。
一人暮らしをしている彼氏がうつ病になってしまったら?
同じく付き合った期間にもよりますが、彼氏が一人暮らしをしていてうつ病になった場合は、同棲しているほどではないですが、ある程度の精神的なサポートは可能です。
ただ、彼氏の経済的な問題が心配になったり、そもそも一人で家にいる彼氏のことが心配になったりすることも多いでしょう。
同棲している場合とは異なり、一定時間だけ彼氏と接することになるので、精神面の負担は少ないように感じますが、一人でいるからこそ、心配になってしまうこともあるでしょう。
同棲している場合と同じようにあなたにも「覚悟」は必要になると言えるでしょう。
実家暮らしをしている彼氏がうつ病になってしまったら?
同棲をしている場合、あるいは一人暮らしをしている場合に比べると精神的なサポートをする機会は極めて少なくなるでしょう。
ただ、ご家族がいる分、あなたにかかる負担はあまり大きくないとも言えるでしょう。経済面にしても精神面にしても支えてくれる家族がいることであなたはある程度の距離感を保ち、彼氏に接することが可能となります。
そのため、あなたの精神的負担はそこまで大きくなりませんが、サポートをしてあげれないという気持ちを持つこともあるでしょう。また、連絡すべきタイミングや彼氏の精神的状況を把握することが難しくなるため、無力感を感じてしまう人もいるでしょう。
別れるべきかどうかの判断はどうすればいいのか?
別れるかどうかはあなたの彼氏への本気度やともに過ごした時間など、それぞれの環境に依存することになるでしょう。それでもほとんどの場合の判断は次の4つになるでしょう。
専門家の助言を仰ぐ
医師や心理カウンセラーなど、専門家の意見を聞くことが大切になります。うつ病には様々な症状があり、改善するものもあれば改善が難しいものもあります。
彼氏が通院していたり、心理カウンセリングに通っている場合は担当の先生に聞いてみることも大切なことです。ただ、
「先生、私は別れるべきですか?」
といった質問をするのではなく、まずは彼氏の状況をきちんと説明し、また心理カウンセリングなどの現状を確認した上で判断をすることが大切になります。
気持ちが安定してくるのを待つ
彼氏がうつ病になって以来、ほとんど外出しなくなっていたら、少し外出したい意欲が出てきたり、仕事を休んでいた彼氏であれば仕事に行き始めるなど。
少し気持ちが安定してきたような印象を持ってから、冷静な状況になった上で判断することも大切になります。
ただし、状況が落ち着くまで「待つ」となると「待つ期間」に明確な期間を設定できないことも事実です。あなたが待てると判断できる期日をきちんと設けておくことも大切になるでしょう。
頼れる人の存在を確認する
彼氏にとって、あなた以外に頼りになる人がいない場合に「すぐに別れてしまう」と取り返しのつかないことになることもあります。その頼れる人がいない場合は、そばにいて見守ってあげることも大切になります。
ただ、あなた自身の負担が徐々に少なくなるように心理カウンセラーを紹介したり、友人知人など身近な人に現状を伝えていくことも大切になるでしょう。
うつ病の彼氏をサポートすると決めたあなたが注意すべきこと
- いますぐに答えを出さない
- やっぱり好きだから何とかしたい
- 二人で乗り越えていこう
など。
あなたがうつ病の彼氏をサポートすると決めたのであれば、あなたの人生も変わっていくこともあります。うつ病は本人の苦悩とともにサポートする周囲の人たちの覚悟も必要になります。ここでは、うつ病の彼氏をサポートしよう決めたあなたが知っておくべき注意点についてご紹介します。
あなた自身も「憂うつ」な気分になることがある
「彼氏が辛い思いをしているんだから私の頑張ろう!」といった気持ちでサポートを決めたときはあなたにも活力がみなぎっていることでしょう。ただ、日を追うごとにあなたにも確実に心疲労が蓄積していきます。
- こんなに尽くしてるのになぜ元気になってくれないんだろう?
- いつ元の彼に戻ってくれるんだろう?
- どうすれば元気になってくれるんだろう?
など。
とにかくあなた自身のなかに疑問が出始めたときから、あなたも徐々に憂うつな気分になってきます。そうならないためにも焦りは絶対に持たないようにしましょう。あなたが焦りを持っている気持ちはうつ病の彼氏にも伝染してしまい二人の関係も良くなくなってしまいます。
時間がかかることを忘れないようにして、あなた自身が憂うつな気分を持たないように強く意識しましょう。
これまでのルールが通用しなくなる
お付き合いをしてきた年数にもよりますが、お付き合いの期間が長ければ長いほどにそれまでに築いてきたあなたと彼氏との間でのルールが通用しなくなってきます。
お付き合いをしている人たちには恋人同士ごとに様々なルールがあります。でも彼氏がうつ病になってしまったことでそれまでのルールではお付き合いはできなくなります。
また、もちろんあなたは彼氏のことが心配になり、心配からくる行動・言動が目立ってきますが、それも基本的にはNGになることがあります。
つまり、普段通りのルールは通用しなくなるけれども、接し方は普段通りを心掛けると言った難しい対応が必要になることもあります。
あなたの頑張りは誰にも認めてもらえないことも
あなたがどれだけサポートに徹しても彼氏が一向に良くならない場合には「私も頑張ってるのに…」といった気持ちを持つようになります。一方で彼氏に対して「私も頑張ってるからあなたも頑張れ!」と言った言葉を使うことができません。
うつ病の彼氏からも認めてもらえずに他の人からも認めてもらえない日々はあなたのココロに影を落とすことになります。頑張りを認めてもらえないとき、心がとても窮屈になるモノですが、それでもあなたの頑張りは少しずつ彼の心に届いているはずです。
あなた自身の気持ちが追い込まれないようにあなた自身のココロとも向き合いながら彼氏のサポートを続けるように心掛けましょう。
まとめ
彼氏がうつ病になったときに別れるかどうかは一概に判断ができないものです。夫婦や家族などとは異なり、恋人の場合は別れるという選択肢を夫婦とは異なり、比較的簡単に選ぶことができるからです。
もちろん彼氏にとっては「最も苦しい時期」をサポートしてくれたあなたは特別な人になります。この先結婚となった場合にもあなたの「サポートへの感謝」は一生モノになるでしょう。
ただ、彼氏がうつ病を克服したり結婚することなどは、決して保証された未来ではありません。何よりあなたの人生が大きく変わることもあり得ます。あなたの人生も彼氏の人生と同じようにとても大切です。うつ病のサポートは、
毎日がジェットコースターに乗っているような気分
になると言われます。
彼氏の調子の乱高下にあなた自身のココロも大きく左右されてしまうからです。そういった思いをしてしまうことを考えると、あなた自身の人生を軸に考えれば別れるということも選択肢に入っても仕方ないことという判断もできます。
一方で、それでも「やっぱり助けてあげたい!」と心から思う場合は、うつ病の彼氏をサポートしてあげてください。ただ、うつ病の彼氏のサポートにはあなたの強い覚悟が必要になることは、どうか忘れないでください。