キャリア(転職)

転職にベストな時期とは?年齢別の時期や必要なスキルを解説

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あなたは転職を考えたことがありますか?

  • 「いまの会社の人間関係がうんざりだ」
  • 「このままこの仕事を続けていたらダメだ」
  • 「一生働ける仕事に変えよう」

など。転職は基本的には現状の会社や仕事へのネガティブな理由によるものがほとんどです。

でも、たとえネガティブな理由による転職だとしても、転職先には明るい未来があると信じて転職活動をしている人も多いでしょう。

ここでは、あなたの転職が少しでも上手く行くように、

  1. NG!となる転職の時期とは?
  2. 年齢別の転職時期の注意点や必要とされるスキル
  3. 転職に最適な時期とは?
  4. 条件別にみる転職の時期とは?
  5. 退職までにやるべきこと
  6. 「転職にベストな時期とは?年齢別の時期や必要なスキルを解説」のまとめ

について解説しています。

この記事を読んであなたが転職をすべき最適な時期を逃さず、転職先の会社で活躍できれば何よりです。

1, NG!となる転職の時期とは?

 

あなたは知っていますか?厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」のうち、直近のデータである平成27年の大卒者の離職状況は次のようになっています。

厚生労働省HP「 新規学卒者の離職状況」より

平成27年に就職した441,936名のうち実に140,660人もの新入社員が会社を去っています。

このデータ、見方を変えれば「合理的な判断ができる」若者の量を示しているとも言えます。それは、辞めるなら若いうちに早いうちにという考え方が合理的に見えるということです。あるいは入社3年以内であれば第二新卒という新たな選択肢も残っています。

第二新卒とは、

一般的な定義はされていないが、基本的には新卒で入社して3年未満で仕事を探している若者

と解釈して良いでしょう。つまり「第二新卒」とは新卒と社会人経験のある中途採用との中間点とも言えるでしょう。実際に第二新卒に力を入れている転職エージェントも存在しています。あなたが「第二新卒」に当てはまるとしたら是非とも活用したいエージェントと言えます。それが20代に特化した就職・転職サービス【第二新卒エージェントneo】です。


ただ、第二新卒に特化したエージェントでも、やはり一般的な捉え方として「入社1年未満」の転職はあなたのココロとカラダが持つようなら避けたいところが本音です。

採用の面接官は必ずあなたの退職理由を聞いてくるでしょう。そして、退職理由を聞いているとき、既に「我慢ができない」「忍耐力がない」といったバイアスを持ってあなたを見ていることもあります。そんなときは転職のプロである転職エージェントの力を借りるべきでしょう。

何より、新卒で入社した後の転職を考える場合は少なくともビジネスマナーや社会人として必要な考え方が身に付く3年は社会人経験を積むことが大切だと言えます。そして、あなたのスペックや労働環境にもよりますが、基本的には新卒入社1年目未満の転職はNGと言えるでしょう。

中途採用も1年未満の転職は避けるべき?

新卒入社1年未満の転職は基本的にはNGと言えます。ただ、中途採用であってもやはり1年未満の転職は転職時期としては適切ではないでしょう。

中途採用でも新卒入社と同様に「我慢できない」「忍耐力がない」と見られる上に中途採用の1年未満の転職では「退職する会社を選んだ基準」についても差し込まれることがあります。

どんなネガティブな理由でもポジティブに変換して発言できる人はいます。そういった人は面接でつまづくことはありませんが、もしあなたがネガティブな想いをそのまま口に出てしまうタイプであれば転職時期には十二分な注意が必要です。

ネガティブな印象を持っている面接官の印象をひっくり返すほどのコミュニケーションスキルを持っていない人はやはり入社1年未満の転職は時期尚早と言えるでしょう。

2, 年齢別の転職時期の注意点や必要とされるスキル

転職では、年齢別の転職時期ごとに必要とされるスキルや経験は異なります。あなたの該当する年齢で転職に相応しいだけのスキルや経験があるのかを確認してみましょう。

転職時期:25歳以下(社会人経験3年未満)の転職

先ほども記載しましたが、社会人経験3年未満の人は一般的には「第二新卒」と言われます。第二新卒の転職時期では、企業から必要とされるようなスキルは特になく、どちらかと言えば最低限の社会人マナーを持っている新卒といった扱いをしている企業もあります。

ただ、やはり入社後間もない転職は「我慢ができない」「忍耐力がない」とった性格的な問題を指摘されることもあるため、同じ25歳未満とはいえ

  • 社会人経験1年
  • 社会人経験2年
  • 社会人経験3年

では面接官に与える印象に大きな違いがあると言えます。ただ、25歳未満で一括りにされることが多いことを考えると転職時期としては社会人経験3年が最も有利だと言えます。

もちろんカラダもココロもボロボロになってまで社会人経験を3年積む必要はありませんが、あなたのカラダとココロが持つようなら社会人経験を3年前後積んだ後が転職時期として最良であると考えて良いでしょう。

転職時期:20代後半(25歳~29歳)の転職

この年齢での転職は最も多いです。

それは社会人経験をきちんと積み上げてきたことで、仕事での視野も広がり「本当に自分のしたいこと」に気付けたり、「将来をきちんと見極めたりする」年齢であるため、転職時期にしている人は多いでしょう。または、転職をするなら20代までにと決めている人たちも「動くなら今だ!」と思い転職をする人もいます。

そんな転職最盛期ともいえる25歳~29歳の転職で求められるスキルは「経験をきちんと言語化できる能力」です。20代も後半となれば社会人として様々な経験を積んできているはずです。

経験してきたことを財産のようにきちんと伝えれる人もいればそうではない人もいます。でも、この転職時期に求められる能力は間違いなく「経験を言語化するスキル」です。

おそらく多くの企業も採用の段階では細かな成果や実績を求めることは多くはないでしょう。「転職するなら20代のうちに」と考えているあなたはなぜ転職するなら20代だと思いますか?それは、新卒と同様に企業が将来性に期待する想いを持って採用をしてくれるからです。

つまりこの時期の転職では細かな実績や経験ではなく、社会人として経験してきたことをきちんと言語できれば将来性を見込んで採用に至るケースもあります。細かな実績がなくても転職できる転職に最も有利な時期と言えるでしょう。

転職時期:30代前半(30歳~34歳)の転職

ここからは本格的に社会人としてのスキルあるいは実績を求められるようになります。20代は若手扱いですが、30代にもなれば中堅層の扱いになってきます。

具体的には前職での役職やプロジェクトなどでの実績、マネジメントの経験などを聞かれるようになります。例えば20代のうちにチームやプロジェクトをマネジメントした経験があったり、誇れる成果物を残していたりすればじっくりと転職先を見据える時期にしても問題ないでしょう。

ただ、必要とされるであろう役職やプロジェクト実績、マネジメント経験が不十分な場合は30代の早い段階で転職をする方が時期としては最適と言えるでしょう。

30代の転職で求められる経験やスキルではなく、20代の転職での採用理由でもある「将来の可能性」を売り込んで転職活動をする場合は出来る限り早い段階で転職した方がより良い結果につながるでしょう。

30代に入るとどのような企業でも一般的には中堅の扱いとなってきます。もしあなた自身が30代に見合うだけの実績や経験がないとセルフジャッジできるのあれば早め早めの転職活動をオススメします。

転職時期:30代後半(35歳~39歳)の転職

30代も後半となれば転職市場では「即戦力」としての扱いです。少なくともあなたの伸びしろや将来性を見込んで企業が採用する年代ではないことは間違いありません。

必要とされる経験やスキルも間違いなく高度なモノになってくるでしょう。

  • マネジメントしてある程度のチームを管理したことがあるか?
  • 新規のプロジェクトに関わったことがあるのか?
  • 課長・係長などの中間管理職的な役割ではなく部長職に就いていたか?
  • 役職についてある程度の予算管理を任されていたか?
  • 役職について採用や人事の管理を任されていたか?

など。ある一定の経験やスキルがないと転職が難しくなってくる時期と言えるでしょう。

この時期での転職ではあなたの伸びしろや将来性ではなく、企業が即戦力として組織の力になるかどうかを判断されます。もし30代のうちに何とか転職しようと考えている人がいるようであれば、現職でめいっぱい背伸びをしてでもマネジメントの経験や新規のプロジェクトに関わるなどの経験を積むようにしましょう。

採用の担当者が見ているのはあなた自身の力になってきます。その力を証明できるだけの経験や実績を自ら積極的に積むようにすることが転職をする上でも、あるいは仮に転職をしないとしてもあなたのキャリアにとっては貴重な経験を積むべき時期だと言えます。

転職時期:40歳以降の転職

この時期の転職は間違いなく管理職・監督職としての転職になる場合がほとんどだと言えます。あるいは管理職としての転職ではない場合は、その道のプロとして認められた際立った専門的なスキルを持っている場合だと言えます。

少なくともこの時期に転職の成功の可能性を秘めているあなたは他の人とは異なる優位性を持っていることは間違いありません。あなたの持つ優秀なスペックや技術が最大限発揮できる、ビジネスでのパフォーマンスを最大限に高めることができるフィールドを選択するようにしましょう。

あなたが社会人として20年近く培ってきた経験やスキルがさらに社会に貢献できるような転職先を吟味しても良いでしょう。

3, 転職に最適な時期(シーズン)とは?

転職エージェントにも繁忙期が存在しています。それは企業が人材を欲しがる、

  • 春先である2月および3月
  • 秋口である9月

です。

多くの企業は4月および10月に人事異動などの動きがあります。また企業の人事異動だけではなく、「キリ」がいいタイミング(3月末や9月末)を目途に退職を考え、実際に退職する人も多くいます。人が動くタイミングで求人票が多く出回ることは事実です。つまり人が動くタイミングが転職に最適な時期、シーズンだと言えます。

もちろん4月にスタートしたけれども早期に退職職者が出たり、思った以上に人手が欲しい場合などの理由がある場合には春先だけではなく通年で様々な会社が求人票を出しています。

それでもやはり最も求人票が多くある時期は春先と秋口といえるでしょう。もし、

  • 親の介護が必要になった
  • 夫の転勤に合わせて居住エリアが変わる

など。特段の理由がない場合は春先と秋口が狙い目であると考えて良いでしょう。この時期に合わせて転職活動を行うことでより良い企業に出会えることもあるでしょう。

ただ、転職には「運」と「縁」が大きく左右することも事実です。あなたが転職を考え始めたときから転職に関する情報や求人情報にアンテナを張っておくことが望ましいと言えるでしょう。

4, 条件別にみる転職の時期とは?

転職には年齢だけではなく様々な人生におけるライフイベントによる転職もあります。

ここではライフイベントと関わる代表的な転職の時期でもある、

  • ずっと働き続けることができる会社への転職時期
  • 大きな買い物(家や車)をするタイミングでの転職

についても簡単に紹介しているので参考にしてみてください。

ずっと働き続けることができる会社への転職時期

例えば、女性でアパレル職に就いていた人が一生の仕事を探して事務職を検討するということは良くあります。あるいは男性で結婚を見据えたタイミングで土日の出勤がない企業を検討することなども良くあります。

いずれの場合であっても、あなたの求めるライフスタイルとやがてはミスマッチを起こすと理解できているのなら早めの転職がおすすめだと言えるでしょう。

先ほど記載した通り年齢が上がっていくにつれて転職のハードルも自然と上がっていきます。もしあなたがライフスタイルを意識して現職の仕事では自分の将来像のイメージができないと判断しているのであれば早め早めの転職が良いと言えるでしょう。

私生活と仕事のバランスをきちんと取りたいと考え始めたときに現職の仕事では物理的に不可能だと判断できるのではあれば早めに転職のアンテナを張るように心掛けましょう。

大きな買い物(家や車)をするタイミングでの転職

人生での大きな買い物と言えば「家」あるいは「車」だと考える人も多いでしょう。それぞれの経済力にもよりますが、多くの人は「家」も「車」もローンでの購入を検討します。

  • 転職という人生の転機と同時に家を買おう
  • 転職という人生の転機と同時に車を買おう

と考えている人は注意が必要です。

ローンで家や車を買えるかどうかは会社の信頼性などに加えて、あなたの「勤続年数」も重要な要素です。転職してからローンを組めばいいと思っていて失敗した人たちも実際に多く存在しています。

転職の時期に大きな買い物をしようと考えている場合は、転職をする前に全て手続きを終わらせるようにしましょう。転職は単に仕事が変わるだけではなく給料や活動エリア、出会う人たちなど様々な変化が起こります。

新しい環境でチャレンジするために大きな買い物をしようと考える人も多いですが、もしそれが転職に伴うチャレンジである場合は単なる環境の変化だけではなくローンの審査などの基準も変化することを忘れないで転職時期を見定めましょう。

5, 退職までにやるべきこと

あなたが実際に転職活動をするにあたり、退職までにやるべき手続きは数多くあります。退職については、

会社を辞める方法、スマートな退職に必要な知識と考え方

こちらを参考にしてください。

ここでは細かな手続きではなくあなたのココロの問題についてやるべきことの2つのポイントを解説しています。

1, 現職の会社や仲間に迷惑をかけない

転職では実際に現職や前職でのネガティブな想いが転職理由になっている人は数多く存在しています。

それでもあなたがやるべきことは「誰かに迷惑をかけないこと」をきちんと意識した対応を行っていくことです。例えば、

  • 会社の繁忙期は避ける
  • 引き継ぐ仕事があればきちんと引き継ぎ期間を設ける
  • 関わっている仕事があれば最後までやり切る

などです。

「会社の人間関係が煩わしい」「残業時間がとんでもない」「上司と噛み合わない」など、ネガティブな理由で辞める場合は現職(前職)に迷惑をかけても仕方がないというような思いを持っている人もいますが、それはNGです。

あなたの仕事は最終的には誰かの利益につながるからこその仕事です。あなたが会社や仲間に迷惑をかけることはきっとあなたの知らない誰かにも迷惑がかかってしまうものです。

立つ鳥跡を濁さず…立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。また、引き際は美しくあるべきだということ。

故事ことわざ辞典より

「立つ鳥跡を濁さず」という気持ちを持って対応するように心掛けましょう。

2, そもそも退職する「揺るがない決心」ができているかを確認

転職には「勢いが大事」であることは事実です。でも、勢いだけの転職ではきっと転職先でも上手くいかなくなるでしょう。

まずは「本当に転職すべきなのか」をきちんと確認する必要があります。自分自身で考えても分からない場合はまずは家族や友人に相談してみて、客観的な意見を聞いてみても良いでしょう。

あるいは転職エージェントを活用してプロの意見を参考にしてみても良いでしょう。いずれにせよ確固たる決心をして転職活動を行うように心掛けましょう。

そして、あなたが「よし!決めた!転職をしよう!」と決心がついたときこそ、最も望ましい転職の時期だと言えるでしょう。

6, 「転職にベストな時期とは?年齢別の時期や必要なスキルを解説」のまとめ

転職にベストな時期とは?それはズバリあなたの決心がついた時期だと言えます。

決心がつくまでは、多くの自問自答をします。

  • 「自分に向いている仕事は何なのだろうか?」
  • 「なぜ現職を辞めたいと感じるのか?」
  • 「転職の目的は何なのか?」
  • 「年収やポジション、本当のやりがいは何なのか?」

など。

すべての条件や内容をきちんと把握して、あなたが「転職をするんだ!」と決めたときがあなたのベストな転職の時期だと言えるでしょう。もちろん年齢や私生活においても転職は左右されますが、それでもやはりあなたの決心がついたときが転職の最適な時期だと言えるでしょう。

あなたの転職が最良の形で終われることを願っています。

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