日々の生活の中で人間関係に疲れている方も多いのではないでしょうか?
人間関係に疲れた人は、
- 「もう仕事をやめたい!」
- 「職場(学校)に行きたくない!」
- 「誰にも会いたくない!」
といった気持ちを抱きます。
実際にカウンセリングを活用している人の多くは職場や学校など集団でのストレス、人間関係でストレスにさらされている人たちもいます。
もし、どうしても人間関係に息詰まったときは、何より少し休息をして心を(気持ちを)回復させましょう。
とはいえ、日々の生活を送る中で人との関わりをゼロにすることは難しいものです。でも、自分はどうも人との付き合いが苦手で「もう嫌だ!」と思っている人もいるでしょう。
こちらの記事では、人間関係に疲れる理由と人間関係に疲れた人への5つのアドバイスを記載しています。
あなたの人間関係の疲れやストレスが少しでも緩和するよう、参考にしてください。
人間関係が疲れたと思う本質的な理由とメジャーな理由とは?
「人」は「人」との関係性のなかで(社会を)生きています。
あなたは「人」から嬉しい感情をもらったり悲しい感情をもらったりあるいは感情を共有し合うことで生きていることを実感しています。
人間関係に疲れた人は「田舎に住みたい!」と思うことがよくあります。
これはこれまでに出来上がった人間関係を一度リセットしたいという思いから湧き上がる気持ちでしょう。
人は人との関係性に疲労を感じると環境を変化させたいと考えます。でも、実は人間関係に疲れた時に環境を変えても、新たな環境で同じことが起こることは珍しくありません。
例えば、いまの職場環境に疲れた人が新たな職場を求めて転職することはよくあります。職場という環境を変えたことにより、初めは良好な人間関係を築けるのですが、やがて以前の職場で起きていたような人間関係のストレスに巻き込まれることもあります。
つまり、人間関係に疲れたときに外部環境ばかりに目がいきがちですが、人間関係に疲れる要因が自分自身、つまり内部要因であることもあります。
では、あなた自身が疲れを感じてしまう「内部要因」にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、その理由として
- 本質的な理由(自己と他人の不一致)
- 最もメジャーな理由(コミュニケーションの失敗)
を2つご紹介します。
人間関係に疲れを感じる本当の理由とは?
「自己の評価と他人の評価の大きなギャップ(ズレ)」
まずは「自己評価」の偏りのせいで、ストレスや疲れを感じていませんか?
社会では、「人」は「人」から評価を被るという認識を意識・無意識問わずに持っているものです。
この他人からの評価が、
- 適正ではないと感じる評価をされている
- 思うような評価を得れていない
など。
あなた自身が「他人からの評価が不当なモノ」だと感じたときに人間関係では強いストレスを感じることがあります。
顕著な例では、学生時代に人望もあつく多くの友人に慕われていた「人」が就職してみると、
- 「仕事ができない」
- 「やることが遅い」
- 「まったくダメだ!」
など。
叱責を受けているうちに、「自分はこんなはずではない、もっとできるのに…」というネガティブな感情を抱くようになります。
つまり、あなた自身が「あなた自身に対して持っている一定の評価」が他の人からの評価と大きくかけ離れたときに強いストレスを感じるようになります。
この強いストレスこそが「人間関係に疲れを感じる」理由の一つです。
「人」は「人」の評価を気にする性質を多かれ少なかれ必ず持っています。ただ、他人からの評価が自己評価と著しく不一致を起こした場合、それは強いストレスを生じさせます。
そして、多くの人は正当な評価を受けていないなどのネガティブな感情から人間関係に強いストレスを感じます。
でも、本当に他人の評価に正当性はないのでしょうか。もしかしたら、自分自身の「一定の評価」が過少・過大になっていたりはしないでしょうか。
少なくとも自己評価と他人からの評価が一致している場合は人は人間関係に疲れを感じることはないのです。
人間関係に疲れを感じる最も多い理由とは?
「コミュニケーションエラーで人間関係の構築に失敗」
「人」が「人」と関係を築くときに、何が動いているのでしょうか?
そこにはモノやお金が動いているなどと考える人もいるでしょう。
もちろんそいうった「物質的であり経済的なモノ」の移動があることは事実です。
でも、関係が深い人と浅い人との間に動いているモノの違いは「物質的なモノや経済的なモノ」ではありません。
人が人と関係性、特に良好な関係性を築くときに動いているのもの、それはそれぞれの人が持っている「自分自身の情報」になります。
親しい友人や知人が持っているあなた自身の情報量とたまたま電車の隣に座った人が持っているあなた自身の情報量では大きな違いがあることは間違いありません。
そして、たまたま電車で隣に座った人に自分自身の住んでる場所は連絡先を教えることはまずないでしょう。つまり、人が人と良好な関係を築こうとしたときに、動いているのはあなた自身の情報です。
そして、この情報を少しずつ「開示」することにより、人と人は人間関係における距離を近しいモノにしていくのです。
人間関係に疲れを感じる場合の多くはあなた自身の出している情報にエラーが出ていたり、情報にバイアスがかかっているときです。
つまり、何らかの情報が正確に特定の人に正しく伝わっていないと感じるときなどに人は人間関係に強いストレスを感じます。
そのストレスが人間関係に疲れる要因になるのです。
人間関係が疲れた人へ5つのアドバイス
「人間関係の疲れ」はストレスの主たる原因になりがちです。
カウンセリングに通う多くの人たちは職場等々に関する悩みを抱き「人間関係の疲労」しています。
そこには、それぞれの人が持っている考え方の「癖」やコミュニケーションの「癖」が原因になっていることも多いです。
ただ、その「癖」を自分自身で見極めることは非常に難しいため、人間関係の疲労を少しでも和らげる方法を伝えるので参考にしてみてください。
1, 何よりもリフレッシュ!
環境を変えても根本的な解決にはなりません。
それでもリフレッシュがお勧めな理由は、リフレッシュそのものの価値でなはく、リフレッシュすることによる気持ちの変化です。
人は人との関係のなかで疲れを感じるとゆとりがなくなってきます。そのゆとりの無さは人の考え方を窮屈なモノにしたり、悪い方に考えがちにしたりします。
気持ちや考え方にゆとりがないときに、物事を前向きに考えることはとても難しいです。
そこで、何より気持ちにゆとりを作ることを最優先しましょう。そのゆとりを作るための手段としてリフレッシュは最適です。
2, 「リフレッシュ」よりも「リカバリー」
リフレッシュで「ゆとり」を持つことで人間関係の見え方が変化することもあるでしょう。
ただ、リフレッシュの場合は、極めて一時的になってしまうことがあります。
そこで「一時的な解決」では満足しきれない人は「リカバリー」に徹してみましょう。
リカバリーとはまさに「回復」を意味します。
あなた自身がもっとも躍動していた時期のことを思い出せるような、
- 写真を見返えしてイメージを持つ
- 環境にいってみる
など。
まさに本来の自分を取り戻すためのアクションを積極的に取り入れることです。
3, ネガティブな思考をとにかく「停止」させる
- リフレッシュのやり方も分からない
- リカバリーといっても元々自信が持てない方だった
など。
リフレッシュやリカバリーが不得意な人もいるでしょう。そんなあなたはネガティブな思考を「停止」させることです。
人間関係のしがらみで悩んでいる人はおそらくあなたの「身近な人間関係」で苦しんでいるでしょう。
それはつまり、あなたのストレスになっている人が、
- 毎日顔を合わせなければならない人
- あなたの生活そのものに根付いている人
など身近である場合が多いということです。
生活に深く関係しているからこそ、日々その人のことを考えてしまい、心理的なゆとりを失っていることでしょう。
そこで、一度思考を停止させるアクションを積極的に起こしてみてください。まずは心理的なゆとりを持つことで冷静な気持ちを取り戻しましょう。
4, とにかく話そう!
話しをする相手は、
- 家族
- 友人
- 彼氏彼女
などでもOKです。人間関係のストレスの原因になっているコミュニティと関係ない人であれば誰でも大丈夫です。
ただ、話しをすることでストレスを解消する場合は、コミュニティが同じ人物に話すことは避けましょう。それはコミュニティが同じである人と話しをすると予期せぬ形で情報が伝わることもあるためです。
例えば、相談した相手が「良かれと思って」あなたがストレスを感じている人に対してアクションを取ることもあります。
そのアクションが「+(プラス)」に働けばいいのですが、大抵は事態を悪化させてしまうものです。
話しをする場合は同一コミュニティ以外の人を選んで悩んでいることや不安に感じていことを打ち明けましょう。
- いつからストレスになっているのか?
- どんな風にストレスを感じるているのか?
- どのような部分にストレスを感じているのか?
など。
誰かに伝えることで、あなた自身の思考や気持ちが変化する可能性があります。
「とにかく話しをする」という作業は、自分自身の思考や行動に気づきを得る機会にもなります。
5, それでもダメならプロのカウンセリングを!
心理カウンセリングにはうつ病やパニック障害などの治療をイメージする人も多いです。
しかし、心理カウンセリングのメリットには次のようなものがあります。
【カウンセリングを受けるメリット】
・話をしっかり聞いてもらえる
・自分の考え方のくせや意外な長所に気づくことができる
・今抱えている問題を整理できる
・考え方を今の状況に適したものに切り換えられる
・人とうまくつきあうための自分なりの方法を見つけられる
・人として成長できる
引用:厚生労働省「こころもメンテしよう」より
心理学、とりわけ社会心理学には組織での集団心理や個人心理など、あなたの人間関係のストレスの問題解決を示すヒントがあります。
心理学的な見地や知識からあなたの現状の人間関係の悩みにアプローチすることで悩みの根本的な解決につながることがあります。
どのような人間関係に悩みを感じているのかによって、必要となる知識や知恵は異なりますが、カウンセラー細かな内容を話すことで細かなアドバイスを受けることができるでしょう。
まずは身近にいる心理カウンセラーに相談してしましょう。何よりも大切なことは人間関係における悩みや不安を長期間にわたって溜めないことです。
人間関係の悩みは放置すればするだけ、負の遺産としてココロに蓄積していってしまいます。自分自身でどうしようもないと感じるからこそ悪い思考はループし続けます。
その悪いループを早く断ち切ることは、今後の人間関係で同じようなネガティブな情動を引き起こさないためにも必要になります。
人間関係に疲れてカウンセリングを受けた方の実際の声
相談者には「その人がサイコパス」である、という一言が胸に刺さり、サイコパスに関する様々な勉強を相談者自身がするようになり、気づけばサイコパスに関する知識を豊富に持つようになりました。その人の実際の事例を簡単に紹介しています。
職場の人間関係に疲れてカウンセリングを受けてみました
私はいまの職場に、職場の雰囲気をこれでもかとかき乱す人が入社してきて、それ以来、その人の行動や言動に悩んでいました。
入社当初は、あまり気にならなったのですが、やがてその人の一言や些細な行動でさえもとても気になるようになってしまいました。
最初は「いつものことだから」と気にしないようにしてたのですが、気にしないでおこうと思えばおむほどに、気になるようになってしまいました。
そして、ある日、そのサイコパスの発言によって会社自体が比較的大きな損害を受ける事態に発展したことがありました。
その事件をきっかけにストレスに耐える自信がなくなり、心理カウンセリングを活用しました。
カウンセリングに行くまでは半信半疑な部分も多かったですが、思い切っていろいろなことを話してみました。
なぜ、カウンセリングを受けてよかったと感じたか?
カウンセリングが問題解決の突破口になったことに価値があったと感じているからです。
集団心理のキーワードを多く列挙してもらい、結果的に人間関係での「自分なりの理論「こう言ったらこう返してくる」いう自分自身の公式を持てるようになりました。
心理学が人の持つ感性を論理に変換したとても価値あるカウンセリングになりました。
感覚的に分かっていても、なかなか理論に変えることは難しいものです。
それでも、感覚的な理解を理論だったモノに変換することで人間関係でのストレスは楽になりました。つまり人は分からないことに強いストレスを感じてるのであって、それを「分かる」モノに変えればストレスは緩和できるのです。
まとめ
日々の生活の中で人間関係のトラブルはつきものですよね。そして人間関係によって大きなストレスが溜まることは珍しくありません。
もし、人間関係に疲れた!もう嫌だ!と感じたら、
- リフレッシュ
- リカバリー
- ネガティブな思考の停止
- 誰かに相談
してみましょう。
それでもダメならカウンセラーを活用してみましょう。
人間関係の疲れは人に話すことによって必ずといっていいほど「ゆとり」を取り戻せます。その「ゆとり」があなたの人間関係の疲れを緩和してくれるでしょう。
人間関係に疲れたときほど、一度立ち止まって冷静になってみましょう。