恋愛で落ち込んでしまって疲れ果てた。
「寝れなくなってしまった」、「食事がのどを通らなくなってしまった」と心身の不調を感じている人は多いものです。
そこで今回は恋愛はなぜ、それほどまでに強いストレスになってしまうのかを客観的に解説し、そのストレスの解消法もお伝えします。
恋愛が強いストレスになる決定的な理由とは?
恋愛は恋人や好きな人と楽しい時間やワクワクを「共有」できているときはとても素敵な時間になります。でも、恋人や好きな人と、一たび歯車がかみ合わなくなってしまうと途端に苦しい時間になってしまうものです。
そして、その恋愛での苦しみは他のストレスとは異なる強いストレス、「恋愛ならではの独特なストレス」になってしまいます。実際に恋愛のせいで体調を崩してしまったり、自律神経の乱れを生じてしまう人も多いです。では、なぜ恋愛でのストレスはそこまで強いモノになってしまうのでしょうか?
ここでは、恋愛での強いストレスに対して「人と人の関係性」、「社会的モラル」の観点からアプローチします。そして、あなたの恋愛で感じている強いストレスが少しでも楽な気持ちになるよう解消方法についいても解説していきます。
恋愛には人間関係のなかで感じたことのなり理不尽が存在している
まずは恋愛以外の人間関係に目を向けてみましょう。あなたは友達あるいは職場の同僚と良い関係性を築きたいと考えたとき、
- しっかりとコミュニケーションを取ろう
- 笑顔で接しよう
- 相手の良いところを探そう
- 相手の立場になって考えよう
- 相手の話しをきちんときこう
- 素直な気持ちで接しよう
など。相手との関係性が良くなるよう、積極的なアプローチを心掛けることでしょう。また、相手とさらに強い信頼し合える関係を築こうと、表面的な付き合いの人は知らないあなた自身の「(隠された)情報」を伝えたり、相手の情報にも興味を持って接していくことでしょう。
このように、恋愛以外の社会的な場面ではあなたの「積極的な働きかけ」によって良好な関係が築かれていくことでしょう。あるいは相手からの心地よい「積極的な働きかけ」がきっかけとなり、一般的には良い関係性へのと発展していきます。
それはなぜか?一般的な人間関係には、相手が何かをしてくれた場合にはそれに(同等の)お返しをしなければならないと思う「返報性の規範」と言われる社会的モラルとしてのルールが存在しているからです。一般的な人間関係では、「好意」には「好意」を返すことによって人間関係は良い方向へと転じていくものです
しかし、恋愛では返報性の規範、特に「好意の返報性」がしばしば機能不全を起こしてしまいます。この理不尽さにこそ、恋愛があなたにとって強いストレスになる原因となります。
恋愛は無秩序?社会的モラルが機能していない
そうです。このやり取りこそ「無秩序」であり、「好意」には「好意」を返すという「社会的ルール」が機能していない現れになります。
あなたは友人や職場の同僚に3千円程度のプレゼントをもらったら、その人の誕生日にも意識的に3千円程度のプレゼントを返すことでしょう。それはあなたが社会のなかで、人間関係やその人との関係性を築いていくには同程度のモノを返すべきであるというルールを知っているからです。
そして、その社会的ルールを知っているからこそ、恋愛で生じる無秩序に強い理不尽さを感じてしまうのです。「“好意”に“好意”が返ってこない」この社会的ルールの機能不全こそ恋愛特有のストレスが存在しているのです。
そして、「“好意”に“好意”が返ってこない」だけならまだしも、恋愛ではときに「“好意”に“悪意”が返ってくる」こともしばしばです。片思いの場合であれば特にこの現象が生じやすいです。好きという気持ちから好意が膨らんだ状態で好意をぶつけてもその好意に対して否定を受けることがあるのです。
この理不尽さこそ、恋愛特有の強いストレスを生じる原因となります。
親子関係を省いたとき、人との関係性でこれほどの理不尽を強いられる人間関係は恋愛だけだと言っても過言ではありません。
恋愛でストレスを溜めやすい人の特徴とは?
恋愛でのストレスは、長期間の片思いによるストレスや恋人と会えないことによるストレス、失恋によるストレス、その他相手からのハラスメントによるストレスなど、そのストレスは様々です。
ただ、どの状況においても恋愛でストレスを貯めやすい人の特徴は共通しています。それが、
- 期待先行型の恋愛をする人
- 支配型の恋愛をする人
- 対象操作型の恋愛をする人
になります。
それぞれのタイプに当てはまると感じる人は、ぜひこちらも読んでみてください。
そして、このタイプ以外にも実は、
- 社会的ルールを重んじている「モラル型」
こそが恋愛で強いストレスを感じる人の特徴なります。
社会的ルールを重んじている「モラル型」
モラルを重んじていることは社会生活を営む上では非常に大切なこととなります。でも、恋愛ではこれまでに記載したように社会的モラルが機能しないことも頻繁に起こります。
モラル型の人は秩序を重んじるため、理不尽な出来事にはめっぽう弱くなってしまいます。でも、モラルを重んじる姿勢は大切です。
モラル型の人は社会生活や一般的な人間関係と恋愛は「別物」であるという認識をしっかりと持つことで感じるストレスを軽減できるでしょう。
恋愛ストレスの解消方法
恋愛のストレス解消法には、
- 趣味に没頭する
- 仕事などでスケジュールを埋めてしまう
- 相手と直接話す
- 友人に話しを聞いてもらう
など。様々な方法があります。このほかにも相手に過度に期待しないことや自分の考え方を変えるように努力するなどの方法もあります。
このなかで最もおススメは「友人等に話しを聞いてもらう」ことです。
「友人に話しを聞いてもらう」ことで生じるあなた自身の変化
恋愛ストレスの特効薬は誰かにあなたの感情を打ち明け、聞いてもらうことです。気心が知れた友人に話しをするときは制限なく内容を話すことができます。
恋愛の悩みにはデリケートな問題も含まれていたりするので、話す相手は大切です。そんな話し相手が気心の知れた友人である場合はあなた自身が言葉を選ばず、内容を選ばずに話しができます。つまりありのままの感情を吐き出すことで、あなた自身の抱いていた感情がすっきりすると同時に頭の中が整理され、客観的なアドバイスをもらうこともできます。
恋愛でのアドバイスに当たりはずれはありません。そのため、気心知れた友人からのアドバイスこそが最もあなたのココロを落ち着かせてくれるでしょう。
恋愛で強いストレスを感じている状態で、そのストレスを溜め込んでしまうと体調を崩すと同時に、頭の中で問題が膨らみ過ぎて苦しくなってしまいます。
「恋愛で強いストレスを感じる決定的な理由」のまとめ
恋愛では一般的な人間関係とは異なる関係性のなかでストレスが生じるため、その理不尽さゆえにストレスが膨らみやすくなってしまいます。同時に、普段あまり感じないストレスであるため、あなた自身にも免疫がなく、その分ストレスは膨らみやすくなります。
恋愛での人間関係は他の人との人間関係とは全く別物であり、社会的モラルやあなたの価値基準では測れない、予想できないことも起こるという前提を持っておくことも大切です。
もちろんストレスを感じない相手との恋愛が望ましいですが、些細なことでも大きなストレスにつながってしまうのが恋愛でのストレスです。ストレスを感じ始めたときは、普段のものさしとは異なるあなたの「恋愛ものさし」でその状況を客観的に判断するように心掛けましょう。