恋愛では驚くほどに「サバサバ」した人もいます。一方で、客観的に見れば「信じられないほど」に一つの恋に執着してしまう人もいます。
楽観的過ぎることでの問題点もきっとありますが、それ以上に恋愛に執着してしまう人は多くの悩みを自ら作り出して、悩みを抱えてしまうことでしょう。
でも、恋愛では執着していることで人生大切な〇〇をきっと失ってしまいます。
この記事では
- 恋愛での執着って何?
- 恋愛相手に執着してしまう人の特徴
- 恋愛で執着してしまう人が失う〇〇とは?
- 恋愛での執着を手放す3つの方法
についてご紹介します。
恋愛での執着って何?
「執着」というココロの状態に心理学的アプローチ
恋愛で相手に対して執着する人のなかには基本的には人間関係でも執着してしまう、あるいは物へも執着してしまう人も多いでしょう。
そんな人は基本的には「執着気質」があると判断できます。
執着気質とは…下田光造によって提唱された躁うつ病の病前性格。
- 熱中性
- 凝り性
- 徹底的
- 几帳面
- 責任感旺盛
などを特徴とする。下田によると、この性格の本質は体質に基づく感情興奮性の異常にあり、上記の特徴はこの本質が生活場面で発現した行動傾向である。この性格特性のために、知らず知らずのうちに感情的疲労状態に陥り、その極において躁状態、またはうつ状態を発すると考えている。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
つまり、心理学的には恋愛に執着している人、執着しやすい人はもともと備え持った気質があり、感情が異常に高まってしまうことで「執着心」が生まれると考えることができます。
- 相手のことを忘れられない
- 相手を失いたくない
といった感情が高ぶりすぎるあまり、相手に執着してしまうのです。
執着とは「好き過ぎる」ことなの?
相手を好き過ぎると執着しやすくなってしまうものですが、「行き過ぎた」好きと執着は同じではありません。
恋愛での相手を好きだという気持ちは「謎の」気持ちとも言えます。「いつから」「どこを」などを細かく定義できない感情こそが好きという感情です。そんな感情のなかには「行き過ぎた」好きという感情を抱く人もいることでしょう。
でも、それが必ずしも執着につながるモノではありません。相手のことをとてつもなく好きだからと言って、それが「=(イコール)執着」ではないので安心してください。
恋愛での執着とはあくまでも、感情の異常な高ぶりからくる冷静さを欠いた行動であると考えましょう。
- 異常に嫉妬する
- 異常に束縛する
- 異常に連絡する
- 異常に囲い込む
など、執着を示す行動は決まって冷静さを欠ています。相手を好き過ぎるという気持ちは決して執着と同じではありません。
恋愛相手に執着してしまう人の特徴とは?
恋愛でも人間関係でもモノに対しても執着してしまう執着気質には、
- 熱中性
- 凝り性
- 徹底的
- 几帳面
- 責任感旺盛
といった性格があることはご紹介しました。複数該当する場合はあなたには性格的に執着しやすい傾向があると言えます。
では、具体的に執着してしまう人にはどのような特徴があるのでしょうか?代表的な特徴を紹介します。
過去へのフォーカスが強い
時間軸は、
- 過去
- 現在
- 未来
の3つで大きくは捉えることができます。きっと「サバサバしている人」は、
- この先もっと〇〇な人と出会えるはず!
- この経験が次の恋の活きるはず!
- この気持ちを大切に次の恋も頑張ろう!
などなど。未来にフォーカスすることが多い人でしょう。
一方で、「過去」にフォーカスしがちな人は執着してしまう傾向が高いといえます。
- あのとき〇〇しておけば嫌われなかったのに…。
- あのとき△△してたら別れてないのに…。
- あのとき××って言ったらまだ付き合ってたはずなのに…。
など、自分の失敗や挫折を直接的に結果に結びつけてしまい、いつまでも考えてしまう人は注意が必要です。
依存傾向が高い
ひとたび相手のことを好きになってしまうと他の人との付き合いなどを遮断する人も注意が必要です。「恋人さえいれば、他の人間関係なんて崩れても良い」などの閉鎖的な考え方は決しておススメできません。
相手にだけ依存傾向が高まれば高まるほどに、比例するように執着する気持ちも高まってしまうものです。
恋人と過ごす時間には恋人との楽しさや嬉しさがあり、友達と過ごす時間には友達との楽しさや嬉しさがあるということを覚えておく必要があるでしょう。
「物」への執着も強い
恋愛相手に執着しやすい人は、物への執着も強い人が多い傾向にあります。恋人でも物でも、とにかく手放すことが嫌で、物を捨てることさえもできない人もいるでしょう。
確かに物でも人でも大切にすることは間違っていません。でも、もうつぶれて使えない物や着れなくなった洋服までも大切にしていると、それは執着と言えます。
過去の思い出は過去の思い出として大切にしながらも、手放すときは手放す勇気が必要になるでしょう。
恋愛で執着してしまう人が失う〇〇とは?
人生で一番大切なモノ・コトを聞いたとき、実に様々な意見があります。
- お金
- 時間
- 健康
- 家族
- 仲間
- 友人
- 家
- 車
- 仕事
などなど。それぞれの置かれている状況や状態によって回答は様々でしょう。執着はこのなかでも特に重要な「時間」、そして「(心の)健康」を失ってしまうことにもなります。
恋愛で執着してしまっている人は「時間」を失っている
例えば、終わったはずの過去の恋愛に執着してしまうと時間は止まってしまいます。さらには、
- 前に進むことができない
- 新たな出会いにも気づかない
といったことにもつながりかねません。
今付き合っている人や過去の恋人との思い出を大切にすることは決して悪いことではありません。
でも、AさんもBさんもCさんも全ての人に与えられている時間は有限です。時間には制限があります。執着してときが止まっているように感じてもときは動いています。
恋愛に執着してしまっているとあなた自身が感じたら、その高ぶっている感情を何とか抑えて、まずは「時間」を失わないようにしましょう。
人は全員、不老不死ではありません。くよくよと考えている間にあなたの時間は削られていることは間違いのない事実です。
あなたの執着心が強くて、恋愛に執着していると感じる場合には、まずはネガティブ思考を止めることから始めましょう。
恋愛で執着してしまっている人は「健康」も失ってしまっている
ここで言う健康は、厳密に言えばココロの健康になります。執着して考えすぎるあまり、イライラしやすくなったり、気持ちが不安定になってしまうものです。
そんな執着からくる悩みがココロを蝕んでしまい、ココロのバランスは大きく崩れてしまうでしょう。
またココロのバランスを崩すことで生活のリズムが狂ってしまい、不眠などによって結果的にはカラダの健康を失ってしまうこともあるでしょう。
恋愛での執着を手放す3つの方法
執着を手放す方法1:未来にフォーカスする
過去に起こった事実を変えることはできません。でも、捉え方を変えることで未来につなげることはできます。
過去の失敗を反省することは良いことです。でも、いつまでも反省ばかりしていると前には進めません。どこかで踏ん切りをつけて、前を見る練習をしましょう。
恋愛でサバサバしている人は恋人と別れたときも「きっと今以上の良い出会いがある!」と前を向いているからこそ、新たな出会いに敏感になり、新たな出会いに遭遇することでしょう。
過去にとらわれ過ぎるとどうしても執着心が強くなってしまうものです。そんなときは未来にフォーカスする練習から始めましょう。
種着を手放す方法2:自分の「軸」を大切にする
何かを決めるとき、判断を迫られたときに自信がないため、思わず恋人に聞いてしまうこともあるでしょう。また恋愛に限定しなくても、大事なことが自分では決めきれずに誰かに決めてもらうような他者への依存をしてしまっている人もいるでしょう。
でも、結局のところ、未来の選択の正解・不正解は誰にも分からないものです。
だからこそ、自分の「軸」で自ら判断を行い、選択がた正しかったと思える生き方を選択し続けることが大切です。
人生の重要な局面での判断を強いられるとき、恋人に依存することなく自分の「軸」で判断する練習を始めていくことで、相手への執着は和らぐことでしょう。
執着を手放す方法3:楽観的に考えるクセをつける
悲観的に考えてしまうと恐怖ばかりで八方ふさがりになってしまうものです。でも、もし恋人との関係もそれ以外のことも、楽観的に考えることができれば楽しいことばかりに感じることもあるでしょう。
これまでに悲観的に考えることが多かった場合は、悲観的な思考や発想やクセのようにプログラミングされています。そのため、急に楽観的に物事捉えることは難しいですが、少しずつなら楽観的に捉えるクセを持つことができます。
何か望んでいないことが起こったときでも、
- 「まぁ、いいっか!」
- 「仕方ない!」
- 「そんな日もあるか!」
と言い放ち、気持ちを切り替える訓練をするだけでも楽観的に物事をとらえるクセを持てるようになります。
できることから少しずつ始めることで、あなたの持つ執着心は少しずつ薄れてくるでしょう。
まとめ
恋愛でも、他の人間関係でも、モノに対しても「くよくよと考えて、悩んでいる」あなたは確実に「時間」を失ってしまっています。
あなた自身の持つ執着心があなた自身を追い込み、あなたの人生における貴重な時間を失う原因になっているとしたら、恋愛自体が嫌になってしまうこともあるでしょう。
でも、執着心を持たずに恋愛できればこれまでにあなたが感じてこれなかった幸せを感じることができるでしょう。
執着心の強い人は幸せを感じれば感じるほどに、その幸せを失いたくないと執着を持ってしまうことでしょう。でも、未来のことは誰にも分かりません。一つだけ確かなことは、あなたがその瞬間瞬間を楽しんでいるということです。
- この先、この幸せを手放したくない!
- この先、この人を失いたくない!
といった気持ちを持つことは決して悪いことではありません。
でも、そんな未来への不安から相手への執着心ばかりを強めるのではなく、いま楽しめている時間を存分に楽しむことにフォーカスしていませんか?
執着心が強まりすぎるとあなたも恋人もきっとハッピーにはなれません。あなたにとっても恋人にとっても時間は無限にあるわけではありません。