カウンセリングでは、カウンセラーとの相性が合えば確実に、着実にあなたの悩みを解消してくれることも多々あります。
一方で、あなたとカウンセラーの相性が合うか否かは実際に話してみないと分からない部分もあります。
つまりカウンセラーとの相性も含め、カウンセリングを実際に受けるまではその効果は「未知数」となります。そんな未知な領域のカウンセリングを受けるにあたっては、
「カウンセリングを受けてみたい気もするけど、やっぱり行きたくない!」
と思う人も多いことでしょう。この記事では「カウンセリングに行きたくない」と思う人の心理トップ5を紹介します。
あなたと同じような感情、カウンセリングに行きたくないという心理を持っている人も多くいるでしょう。そんな人たちの中にも、思い切ってカウンセリングを受けてみて結果的に良かったと感じた人たちがいることは事実です。
あなたが良いカウンセラーと出会い、あなたの悩みが少しでも解消されるヒントになれば何よりです。
カウンセリングに行きたくないと思う理由トップ5とは?
ここではカウンセリングに行きたくないと思っていた人たちの理由トップ5を紹介します。
カウンセリングに行きたくないと思う理由第5位:悩みと向き合いたくない
自分自身の悩みと“本気で”向き合いたくないという理由で、カウンセリングに行きたくないと思う人も実は多く存在しています。
日々を生きていくなかで問題を直視せずに騙し騙しでもうまく毎日を過ごしている人もいるでしょう。でもカウンセリングで悩みと向き合うことでそんな「騙し騙し」な生活や生活のリズムが乱れることもきっとあるでしょう。
そんな心境の人たちは、
と思うことでしょう。
「悩みと向き合いたくない」人のワンポイントアドバイス
確かに無理矢理でも、
- 閉じ込めることができた
- 蓋をすることができた
ネガティブな感情を引っ張り出す必要はないとも言えます。でも、そんな無理矢理に閉じ込めた感情はあなたが予期しないタイミングで一気に放出されてしまうこともあります。あなたの閉じ込めたネガティブな感情が意図せずに一気に放出するとあなたは今以上に苦しくなるでしょう。
意図せずに一気に押し寄せるネガティブな感情はきっと受け止めきれなくなるでしょう。そんな状況を回避するためにも、閉じ込めたネガティブな感情を意図的に出す価値はあります。
カウンセリングに行きたくないと思う理由第4位:話しをすることに抵抗がある(話したくない)
人と人との関係性には関係が深い、あるいは関係が浅いといった言葉を用いて人との距離感を表わします。そんな人と人との距離感は「何」で決まるかご存じでしょうか?
それは、
(これまでに交換した)それぞれの「情報量」
となります。
あなたもきっとあなたの親しい人たちのことは良く知っているでしょう。例えば、年齢や家族構成、出身地など、人は人との距離が近くなればなるほどにお互いの情報量が増えていきます。
人はみな、そのような感覚をなんとなく備えています。そんな感覚があるからこそ、カウンセラーという他人に「自分の内面をみせすぎる(話す)」ことは賢くない選択だと思う心理から、話しをすることへの抵抗は自然と生まれてくるものです。
その抵抗感は、自分自身を守るための防衛本能のようなものなので無理に崩す必要はありません。むしろ大切にすべきリスクヘッジと言えるでしょう。
「話しをすることに抵抗がある」人へのワンポイントアドバイス
カウンセラーに話しをすることへの抵抗がなくなるかどうかはあなたの「担当」ではありません。話すことへの抵抗を無くせるかどうかはカウンセラーの「担当」であり、カウンセラーに求められる大切なスキルと言えます。
実際に心理学には「オープナー(スキル)」という言葉があります。
オープナー(スキル)とは…相手の情報、特に「ありのままの相手の情報」である自己開示を引き出すことができる能力が高い人。要するに心を開かせることが得意な人。
資格を保有していたとしいても、ある程度のキャリがあったとしても、そのカウンセラーは少なくとも、あなたから見れば他人です。何の抵抗もなく話しをするよりはある程度の抵抗感があって自然だと考えて良いでしょう。
カウンセリングに行きたくないと思う理由第3位:緊張する
これはカウンセリングに限ったことではありませんが、初めての場所や初めての体験にはある程度の緊張が付随するものです。
つまり、これも「話しをすることへの抵抗」と同じように、自然な感情だと言えます。「緊張」というネガティブな情動は「不安」のコアになっている感情です。
- カウンセラーがどんな人か分からない
- 何の話しをするか分からない
- 結果的にどうなるのか分からない
などの未来に起こることにある程度の予想ができないからこそ、人は緊張してしまうものです。
でも、そんな緊張もまた自然な現象だと受け止めるようにしましょう。
「緊張する」人へのワンポイントアドバイス
安心しましょう。この緊張を和らげるかどうかもカウンセラーの仕事です。緊張感があるときには緊張感をほぐしたり、リラックスできるように配慮することもカウンセラーの担当だと割り切るようにしましょう。
緊張はしていたけど、結果的にリラックスさせてくれるようなカウンセラーとの出会いがあれば、あなたも素直な気持ちでは自分自身の悩みを伝えてみるようにしましょう。
カウンセリングに行きたくないと思う理由第2位:カウンセリングに効果があるか分からない
例えば映画やテーマパークなど、多くの人にとって身近でイメージのつきやすいものについては、ある程度の情報があります。口コミや周囲の人に聞くことで得られる情報も多いことでしょう。
一方で、カウンセリングはとりわけ日本では決して身近なモノでありません。そのため周囲から得られる情報もインターネットから得られる情報も限られてしまいます。
そんな状況で「効果があるのか?」と感じてしまうのも無理はないでしょう。
「カウンセリングに効果があるのか分からない」と悩む人へのワンポイントアドバイス
確かにカウンセリングと言ってもカウンセラーの技法や得意分野は多岐にわたります。ただし、最近ではカウンセラーをより限定して選ぶことができるようにカウンセラーの紹介に、
- 保有資格
- 得意分野
- 学歴
- カウンセラーとしてのキャリア
- 自分自身の過去
- カウンセリングのスタイル
- カウンセリングで大切にしていること
- カウンセリングに触れたきっかけ
- 心理学に触れたきっかけ
- 自分の性格
- カウンセリングを通じて大切にしていること
- 自分自身の家族構成
などを記載していることもあります。まずは、あなたの悩みとカウンセラーの得意分野が共通しているかどうかを確認しましょう。なかには「お客様の声」といった情報を掲載していることもあります。
少し手間がかかりますが、カウンセラーの情報をリサーチすることで効果が生じやすくなるでしょう。
カウンセリングに行きたくないと思う理由第1位:カウンセリング(カウンセラー)そのものを信頼できない
カウンセリングを実際に受けたけど、
- 意味がなかった
- 効果がなかった
- 時間の無駄だった
というカウンセリングに対する否定的な意見はあなたも一度は聞いたことがあるでしょう。
確かにカウンセリングは万人に受けるサービスではありません。そのため、否定的な感情を抱いている人たちもいるでしょう。また、カウンセリングの特性として「カウンセリングに行ってきました!」と胸を張って言う人はいません。どちらかと言えば、
カウンセリングに行った=自分の弱さを露呈する
→ カウンセリングを受けていることは他人に言わない
といった公式の方が自然でしょう。
それゆえ、効果を感じてカウンセリングに通っている人の声はあなたの耳にはあまり入ってこないことでしょう。
そんな「センシティブな面」が強いカウンセリングでは、「効果がない」あるいは「意味がない」といった否定的な意見が先行してしまっている現状があります。
「カウンセリングが信頼できない」人へのワンポイントアドバイス
カウンセリングは万人に受けるサービスではありません。また、カウンセラーとの相性が合えば効果は出ますが、カウンセラーとの相性が合わなければ効果を感じることはできないでしょう。
そんなカウンセリングでは否定的な意見も多く存在しますが、カウンセリングは、
百聞は一見に如かず(誰かに聞くよりも、自分の目で確かめることではっきりとしたことが分かる)
これが最も正しい判断ができる、少し特殊なサービス、それがカウンセリングです。
あなたが何となくカウンセリングを受けたいな~と感じているのであれば、まさに「百聞は一見に如かず」といった気持ちでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
おススメのカウンセラーの選び方とは?
この記事でも何度も登場したカウンセラーとの相性は、カウンセリングで効果が生じるかどうかに大きく影響します。
カウンセラーとの相性が良い → 効果が生じる
カウンセラーとの相性が悪い → 「効果が生じない」ではなく意味がないと感じる
それほどまでに大切なカウンセラーとの相性はどのように見極めればいいのでしょうか?カウンセリングを受ける以上はカウンセラーとの相性をしっかりと見極めたいという人はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
カウンセラーの保有資格やキャリア、得意分野など、細かなフィルターを設けることも大切です。でも、それ以上に大切にすべきことはカウンセラーとの相性です。
カウンセリングに行く前に「気を付けるべきこと」とは?
カウンセラーとの相性が良いことで効果は絶大になることでしょう。でも、
効果が絶大=あなたのココロが急成長するわけではない
ということもカウンセリングを受ける前に理解しておく必要があります。
ここでは、カウンセリングを受けようと思ったときに気を付けるべきことを3つのポイントに絞って解説します。
気を付けるべきポイント1:カウンセリングはメンテナンスという意識づけ
カウンセリングはココロのメンテナンスであるというイメージを持つようにしましょう。例えば、相性の良いカウンセラーのカウンセリングを受けることで一時的にココロは安定するでしょう。
でも、日常生活を送る上でストレスは大小を問わずに常に襲ってくるものです。そんな襲いかかってくるストレスのなかには自分自身で受け止めれるモノもあれば、そうではないモノもあります。
受け止めきれないストレスを感じたときに、気軽にココロの調子を整えてくれる、それがカウンセリング、カウンセラーの存在価値です。
カウンセリングはズタボロになったココロを治療するためのモノではなく、あくまでもココロのメンテナンスを行う場所と位置付けることが大切です。
気を付けるべきポイント2:ココロの変化に激変はない
カウンセリングの効果は一時的であり、即効性がないこともあります。それは、ココロの成長に激変はないためです。
仮に激変したとしても、その変化もまた一過性の変化になってしまうものです。カウンセリングを上手く活用して、ココロを整えるためには、
3A = 慌てず。焦らず。諦めず。
といった気持ちを持つようにしましょう。一度のカウンセリングで効果がなかったと見切ることなく、少しずつでも効果が出ると前向きな気持ちを抱くことも大切です。
気を付けるべきポイント3:カウンセラーとの相性が合わなければ変更してもOK
最後にカウンセリングを受けて、相性が合わないなどの違和感を感じたときはカウンセラーを変更することも問題ありません。「絶対に〇〇というカウンセラーでなければいけない」なんていうことはありません。
カウンセリングを受ける前には「カウンセラーを変更することもできる」というオプションをあなた自身が持つようにしましょう。あなた自身に選択肢があれば、あなたのココロはそこまで窮屈なモノにはならないでしょう。
「最悪、カウンセラーを変更すればいいかっ!」というくらいの軽い気持ちも大切です。カウンセリングを受ける上でもっとも大切なことはあなたのココロが楽になることです。
きっとあなたは普段様々なことを我慢できるタイプでしょう。でもそんな普段の我慢があなたのココロに負債をため込んだのかもしれません。自分に合ったカウンセラーを選ぶときくらいはわがままな気持ちでカウンセラーを探してみるようにしましょう。
まとめ
自分の意思で、つまり自発的にカウンセリングを受けようと思っても「やっぱり行きたくない」と思う人もいるでしょう。
また、周囲の人にカウンセリングを勧められたけれども「やっぱり行きたくない」と思う人もいることでしょう。
いずれにしても、カウンセリングに行きたくないと思ったことの理由はきっと共通していることでしょう。
そんなカウンセリングに行きたくないと思う理由のトップ5が、
- 第5位:悩みと向き合いたくない
- 第4位:話しをすることに抵抗がある(話したくない)
- 第3位:緊張する
- 第2位:カウンセリングに効果があるか分からない
- 第1位:カウンセリング(カウンセラー)そのものを信頼できない
となります。
カウンセリングは、決して身近でないことからあなたにとっては「得体の知れないモノ」でしょう。でも、あなたが抱いているカウンセリングに行きたくない気持ちは、「腕の良い」カウンセラーとの出会いによって、きっと払拭されることでしょう。
ネガティブな感情、それは心理的な負債、つまりあなたが持っているココロの借金です。
そんなココロの借金、心理的な負債を一手に引き受けてくれる、それがカウンセラーだと解釈して、ココロの負債の解消にぜひカウンセリングを活用してみてください。