普段の人間関係は比較的上手くこなせている、あるいは良好な人間関係を築けているのに「恋愛だけは」違って、恋愛だけでは決まってネガティブ思考になってしまう人がいます。
でも、それは決しておかしいことではありません。
恋愛は一般の人間関係にはない特殊な人間関係だからです。
恋愛とは…相互のロマンティックな愛情を主な基盤として成立している対人関係
引用:有斐閣『心理学辞典』より
つまり、恋愛をすると「恋愛だけはネガティブになる」という心理作用が働いても、それは不決して自然なことではありません。恋愛には極めて一般的な社会的ルールが適用されません。社会的ルールを重んじている人ほど、人間関係が得意な人ほど、恋愛だけは苦手となることは自然なこととも言えます。
ここでは、
- 恋愛でのネガティブ思考を打ち消す方法
- 恋愛だけはネガティブ思考が働く人の心理
- 恋愛をしっかりと把握する
をお伝えします。
恋愛でのネガティブ思考を打ち消す方法
ここでは、まずはネガティブを打ち消す方法をご紹介します。ネガティブになってしまう理由は様々ですが、すべての人に共通していることはポジティブに楽しい時間を過ごしたいと願う気持ちでしょう。
恋愛は「ワクワク」「ドキドキ」などの恋愛特有の楽しさがあります。
ネガティブな思考やネガティブな感情を打ち消し、楽しいと思える時間をあなたの恋愛でどんどん増やしましょう。
恋愛のネガティブを打ち消す方法1:不安の「正体」を知る
たとえば、
- 「カレのLINEがいつもと違う」ように感じる
- 「カレの態度がどこか冷たい」と感じる
- 「カレの様子がおかしい」と感じる
など。
カレの不安要素に過敏に反応してしまうことから「不安」が生じている人もきっと多いでしょう。そして、感じ取ってしまった不安要素を頭のなかで妄想的に膨らませることでそれは根深い「悩み」へと変化していくものです。
そんな「不安」や「悩み」を解決するためには「不安」や「悩み」というネガティブな感情が「何者なのか?」をしっかりと把握する必要があります。「不安」や「悩み」といったネガティブな思考がそれぞれ違うモノだ!と分かりづらい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
実は、恋愛での「不安」は、実際に起きたことではなく、「未来に起こるか起こらないか分からない」ネガティブな事象でさえも「完全に起こる前提」であなたがあなたの脳で作り出している「不安」になります。
そして、その不安が新たな不安を呼びこみ、ネガティブ思考が抜け出せなくなってしまうものです。
恋愛のネガティブを打ち消す方法2:ネガティブ思考の栄養を汲み取らない
先ほどお伝えした通り、
①ネガティブな事象から不安を感じ取る
↓
②ネガティブな感情、不安を肥大化させる
↓
③ネガティブな感情、不安の無限ループに陥る
これがネガティブ思考の一般的な流れです。
ネガティブになる要素を感じとってしまうからこそ、ネガティブな思考はスタートします。この公式に恋愛でのネガティブ思考が当てはまるのであれば、ネガティブ思考が育ってしまうような栄養を最初から汲み取らないことに全力を注ぎましょう。
カレの言動や行動から感じ取ってしまったことも、「気のせいだ!」と自分に言い聞かせて、「気にしない!」ことをコンセプトに恋愛を楽しむように心掛けましょう。
「気の持ちよう」の変化だけで、ネガティブ思考への入り口を閉ざすことが可能になります。
恋愛のネガティブを打ち消す方法3:深呼吸で自分を落ち着かせる
世の中にはマインドフルネスや瞑想といった具体的な手段を使って、ネガティブ思考を打ち消したり、ストレスを軽減している人たちがいます。
もしあなたが「恋愛でのネガティブ思考」をきっかけに、マインドフルネスを体系的に理解したいと思っている場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
そうではなくて、とにかく今は気持ちを落ち着かせたいと考えている人はただただ大きく「深呼吸」をするようにしましょう。
呼吸は人間が唯一自律神経をコントールできる手段です。高まってしまったネガティブな気持ちを静めるために大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせ、ネガティブな思考をストップさせましょう。
恋愛のネガティブを打ち消す方法4:相手に何かを期待しない
たとえば、
- 〇〇だと言って欲しい
- 〇〇な対応をして欲しい
- 〇〇と思って欲しい
など、相手に行動や言動を求める、すなわち期待することは、実はネガティブな気持ちの入り口に立っているとも解釈できます。
恋愛はお互いの関係性が近いため、「〇〇だと思ってるいるんだろうな~」と相手の気持ちを分かったつもりで勝手な解釈をしてしまうことがよくあります。そして、その解釈の中には希望的観測(自分自身の希望を交えて先を予想すること)が含まれているものです。
でも、あなたが「勝手な解釈」を根拠にして、思った通りの行動や言動がカレから得られなかったとき、きっとあなたは落胆することでしょう。そんな落胆もまた、ネガティブな気持ちのスイッチになってしまいます。
つまり、相手に何かを期待した時点でネガティブな気持ちになる可能性を高めてしまっているのです。恋愛では「期待しない」ことも大切になります。
相手の行動や言動が思っていたモノとは異なることが、ネガティブだと感じてしまいやすい人は、相手に何かを期待することを止めてみることで、ネガティブ思考の入り口を塞ぐことができるでしょう。
恋愛だけは「ネガティブ思考」が働く人の心理とは?
実は、恋愛に限定してネガティブになってしまう人は意外に多いです。普段の人間関係では悩むことがないのに、実は恋愛だけはネガティブ思考になりやすい人も意外に多く存在しています。
恋愛は普段の人間関係とは社会的ルールが異なる
一般的な人間関係では起こり得ないことがよく起こる、それが恋愛です。一般的な人間関係には返報性の規範というルールが存在しています。
返報性の規範とは…他者から受けた利益や好意に対して、それと同種、同程度のものを返すべきであるという規範。・・・(中略)・・・なお、自己開示の返報性や好意の返報性も、この規範に従った行動と考えられる。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
普段の人間関係では、このような一般的な「ルール」に基づいて関係性が築かれていきます。でも、恋愛ではこの返報性の規範が上手く機能しないこともよくあります。
あなた自身は多くの愛情を注いだ場合、カレからは多くの愛情が返ってくると「期待」します。でも、実際には期待とは真逆の感情が返ってくることも珍しくありません。
このように恋愛では普段の生活ではあまり体感しない「思わぬネガティブな出来事」が起こることもあるため、恋愛だけはネガティブになってしまう人もいます。
普段の人間関係では表出しない「感情」が存在する
人は関係性が遠ければ遠いほど、「自分の素」を出すことはありません。たとえば、嫌なことがあってどれだけ「怒り」という感情が込み上げてきても、理性によって制限できます。
でも、恋愛では込み上げる感情を理性で抑えきれない人も多いでしょう。それは、相手との距離が近いため、無意識に「自分の素」を出して良いと判断しているためです。
普段の生活では抑え込める喜怒哀楽も恋人に対しては抑えきれない理由があります。それが、
相手との距離感(恋人の場合、距離はとても近い)
自分自身の認識(恋人には何でもさらけ出してよいと判断している)
この2つがあることによって、普段は抑えれるはずの感情が抑えきれない、つまり理性が働かなくなってしまうことによって「ネガティブ思考」もまた、抑えきれなくなってしまうものです。
悪いことばかりではない!ネガティブな人は相手の気持ちを優先できる人
ネガティブ思考はネガティブなことを考えることによって生じるものです。一人で部屋にいて落ち込んでしまうと「私はなんてネガティブなんだろう…。」とますます落ち込んでしまうことでしょう。
でも、ネガティブ思考の始まりは「相手の感情を汲み取ってしまう」ことにあります。でも、裏を返せばあなたは相手の気持ちを汲み取ることに長けていると捉えることもできます。
また、楽観的でポジティブな場合は、何も考えずにどんどんと行動することでしょう。でも、ネガティブなあなたは相手の気持ちを考えながら行動をすることができる人とも言えます。
相手の気持ちを汲み取れることは持つべきスペックだと解釈しても良いでしょう。
「恋愛をするとネガティブになる心理」のまとめ
「頭では分かっているけど気持ちが抑えれない!」つまり、自分の感情を剥き出しにしている、それが「恋愛」とも言えます。
そんな感情が剥き出しになるからこそ、恋愛ではネガティブになってしまう心理が生じてしまう人もいることでしょう。
もしあなたが普段の生活からネガティブ思考が強い場合は、ぜひこちらを実践してみてください。
恋愛でのネガティブな感情の始まりのほとんどが、あなたの感じ取った相手の気持ちの微妙な変化から始まることも珍しくありません。
その時は、不安の「正体」を知り、ネガティブ思考の栄養を汲み取らず、深呼吸をして自分自身を自分自身で落ち着けるようにしましょう。そして、相手に何かを期待しないことを実践してみてください。
そうすることでネガティブな自分を打ち消すことは可能です。ネガティブな自分が嫌だと冷静に思えているからこそ、そこには変わるチャンスがあります。
自分がどう考えても結果は同じ!それなら少しでも多くの時間を楽しいことに費やした方が賢いときっとあなたはすぐに気づける人です。
自分の未来を信じて、楽しい気持ちで恋愛を楽しみましょう。