日々のストレスなく過ごしている人はいないと言えるでしょう。ストレスの度合いは大小それぞれありますが、何らかのストレスを人は日々の中で感じてしまうものです。そんなストレスを減らす努力も必要ですが、同時に不可避なストレスとはいかにうまく付き合うかも大切になります。
ここではストレスと上手く付き合うためにすぐできる簡単なストレス解消方法をご紹介します。
貯めるな、負の遺産!ストレスを感じやすい人とは?
カウンセリングなどの相談事例のなかには他者からの評価についてのストレスがよくあります。
例えば、自分自身にとってネガティブな情報(=ストレッサー=ストレスの原因になるもの)が耳に入ってきたとき、あなたはどのように感じますか?もちろんネガティブな情報なので、すべての人にとって「プラス」の感情を生じさせるものではありません。ストレスを生じさせる情報ですが、このストレスの「感じ方」は大小さまざまです。
このネガティブな情報、厳密には他者からの否定的な評価を受けたときにココロに「強烈にダメージを受ける」人もいれば「かすり傷程度にしか感じない」人もいます。この捉え方の違いがストレスを感じやすい人なのかあまりストレスを感じない人なのかの違いになります。
このように考えれる人はストレスに強い方だと言えます、一方で、
- 自分に自信がない
- 誰からも良い人でいたい(完璧主義)
- ネガティブな気持ちのループに入ってしまう
- 情報のコントロールが苦手
こんな人はストレスを感じやすい人だと言えるでしょう。普段の生活で外部刺激をすべて遮断してストレスの一切ない生活を送ることは不可能に近いです。そのため、ストレスに強くないと感じている人は意識・無意識にかかわらずにストレスを蓄積してしまいます。
そのため、ストレスに強くないと感じている人は、他の人よりも頻繁にストレスに対処する時間を意識的に設定するように心がけましょう。
膨らむ「負の遺産」、ストレスへのダメな対応
ストレスが溜まったときに決まった行動を取ることでストレスを一時的に発散できている「ように」感じるストレスの発散方法がありますが、次に掲げるストレス発散を行っている人は注意が必要です。
NG対応1:暴飲暴食
多くの人が行う、ポピュラーで一時的かつ簡単にストレスを発散する方法に食事があります。
「頑張った自分へのご褒美に高級なレストランで食事をする」といった肯定的な食事と金銭の使い方もあります。一方で「イライラを発散するために好きなモノを食べ“続ける”」といった食事を取る人も少なくありません。
確かに好きなモノを好きなだけ食べることでストレスは一時的には緩和されます。でも、すぐに食べ過ぎたという自責の念(=後悔の気持ち)や太るのではないか、といった次のストレッサーが生じます。つまり一時的にストレスを発散できても結果的には負の遺産を抱えることになってしまうのです。
好きな食べ物、あるいはおかしなどの甘いものを食べると気持ちの安定をもたらす「セロトニン」が作られるため間違った方法ではありません。ただし、適量適度でなければ結局ストレスが膨らんでしまうので注意しましょう。
NG対応2:喫煙や飲酒
お酒やタバコで精神の安定を図っている人も少なくありません。嗜好品にはそれに自体にストレスを軽減する作用があることは事実です。でも適度な量にしなければ結局こちらの負の遺産となってココロとカラダにダメージを与えてしまうものです。
とくに過度な飲酒や深酒は翌日の体調を大きく乱してしまうものですので、あくまでも適量を意識するように心掛けましょう。
NG対応3:衝動的な買い物
衝動的な買い物でストレスを発散する人もいます。もしあなたが資産家や超高給取りでお金があり余るほどの裕福な生活をしているのであればこのストレス発散方法は正解と言えるでしょう。
でも、カードローンなどを活用して買い物をしているのであればNG行動です。ストレスとしての負の遺産だけではなく、本当の借金としての負の遺産を手にしてしまっているからです。この経済的に困窮する状況に自らを追い込むことは更なるストレッサーを生じさせてしまいます。
もしも買い物でストレスを発散したいと考えているのあれば、食事や飲酒などと同じように適度な買い物でストレス解消を感じられるように工夫しましょう!
簡単・気軽なストレスの発散方法
効果的な方法としてストレスを感じたら、その都度、旅行に行って気分転換をしてみたり、自分の好きな場所に行ったりしてリラックスできればよいですが、それでは日々溜まるストレスには対応しきれない人も多いでしょう。
ここでは簡単なストレス解消方法を紹介します。すぐできることをすぐに行ってストレスを膨らまさない習慣を身に着けるようにしましょう。
脳を休める
瞑想、ヨガ、サウナ、日光浴あるいは釣りなどの趣味で「日常を忘れる」時間を確保しましょう。特に瞑想であれば何の準備も必要ありません。そっと目を閉じて直近で起きた笑ったことだけを思い出そうとするだけでポジティブな気持ちを生じさせてくれることがあります。
瞑想とストレスの関係に興味をお持ちの方はぜひこちらもお読みください。
辛い気持ちを誰かに伝える
人間にはカタルシスと呼ばれる精神の浄化作用が備わっています。誰かにストレスになったなったことや原因を話すことでココロが浄化される「カタルシス」と呼ばれる機能が働きます。
不安やイライラを誰かに話したことでココロがすっと楽になったという経験をしたことがあるでしょう。それはカタルシスという精神の浄化作用が機能したためです。また、誰かに不安やイライラを話しすことで頭の中が整理されて新たなアイディアやポジティブな気持ちになれることも多いです。
部屋や机の上を片付ける
ココロが不安定になったり頭の中が「散らかっている」とき、周辺環境も散らかってきてしまうものです。ストレスを感じているときは片付けをすることでストレスが解消されることがあります。
周辺の環境が整理されることでココロも落ち着きを取り戻すことがあります。目につくものは片付けてしまいすっきりした状態に保つことでココロもすっきりしてきます。目に飛び込んでくる景色がすっきりしていることで頭の中もすっきりすることにつながります。
運動して汗をかく
運動習慣がない人には少しハードルが高いストレスの解消になりますが、汗をかくことであなたのストレスによる「毒素」は体外に排出されます。
運動と言ってもアスリートのように誰かと争ったり順位を競うようなものでなくてももちろん問題ありません。ちょっと歩いてみる、ちょっと走ってみるだけでも大丈夫です。少しでも汗をかくことで気持ちがすっきりしてきてストレスを解消することができます。
無理のない範囲でカラダを動かして、いい意味で力が抜けた状態を作ることが出来れば、次に向かうエネルギーが沸いてくることでしょう。
好きなモノを「適度に適量を」食べる
食べることでのストレス発散効果は高いです。そのため、ストレスが溜まったと感じたら「適度に適量」のお菓子やスイーツを食べて、ココロを落ち着かせる習慣を身につけましょう。
「食べ過ぎる」ことはカラダにもココロにもマイナスですが、食べることでのリラックスや幸福感は素晴らしいものです。過度にならずに適度に適量を食べて、ストレスを解消するようにしましょう。
ストレスと上手く付き合うように心がけよう!
ストレスフリーに生きたい。そんな想いの強い人はこちらの記事を参考にしてください。
日々の忙しさやある出来ごとをきっかけに辛い気持ちに追い込まれると、視野は狭くなってしまいます。もちろんストレスフリーに生きれれば最高ですが、日常生活を送るなかでストレスフリーに生きることは難しいものです。
だからこそ、ストレスと上手く付き合う術を身に着けるようにしましょう。ストレスが次のストレスを生じさせる、そんな生活習慣を身に着けないよう、ストレスを少しでも着実に減らすことができる簡単に、気軽な気持ちでできるストレス解消方法を身に着け、日々のストレスと上手に付き合っていきましょう。