何となく頭が痛い、これってストレスで頭痛が起きてるのでは?
頭痛は風邪を引いたときなどにも生じます。
そのため「ストレスが原因となって頭痛になっている」ことに気づかない人も多いでしょう。
事実、ストレスが原因で頭痛を引き起こしているかどうかの判断は難しいです。
ただ、ネガティブな考え方が先行してしまい、心がモヤモヤしているときに頭痛を感じる人は、ココロのケアが必要だというサインかもしれません。
こちらの記事では、ストレスで引き起こす頭痛「2種類」とその対処法について解説をしています。
ストレスで起こる頭痛の種類
私たちの生活には必ずストレスがつきまといます。
と意気込んで家を出た途端、通勤電車で横入りされ、既にストレスフリーではなくなるものです。
起きた物事に対して感じるネガティブな情動は回避が難しいものです。
つまり、あなたが生活をしていくなかでは、日々些細なことから大きな出来事まで様々なストレスにさらされています。
人はストレスを感じずに生きることは難しいのですが、ストレスが過度になると胃腸をはじめ、肌荒れや頭痛など、身体に不調を巻き起こすことがあります。
胃痛や肌荒れなども一般的ですが、ここではストレスが原因で生じる「頭痛」について見ていきます。
ストレスから生じる胃痛、下痢、肌荒れなどにもメカニズムがあると思いますが、ストレスから起こる頭痛は一体どのようなメカニズムから生じているのでしょうか。
ストレスが原因で生じる「頭痛」は大きく二つに分かれます。
1, ストレスが原因で引き起こされる「偏頭痛」
ストレスが原因で生じる偏頭痛とは?
偏頭痛とは、副交感神経が刺激されることにより血管が拡張することで血管内部が損傷を受けることによって炎症が生じて痛みを感じる頭痛となります。
つまり、偏頭痛は、
「ケガ」のようなもので“ズキズキ”とした痛み
が特徴となります。
日常生活のふとした瞬間に、あるきっかけで生じるとされています。
一般的に、偏頭痛は30代女性に生じることが多いとされ、5人に1人は偏頭痛を持っているとも言われています。
この偏頭痛は、女性であれば「生理前から生理中」にかけて痛みが生じることが多いとされる一方で、
妊娠6ヶ月あたりから起こらなくなり出産後にまた発症するという事例もある
ことから、「女性ホルモン」の変動が関係していると考えられています。
偏頭痛の原因はストレスや肩こり
この偏頭痛の原因として「ストレス」あるいは「肩こり」がトリガーになるとよく言われます。
現代社会では、情報は誰かと話しをしてキャッチすることは極めて稀であり、多くはパソコンやスマホの画面から情報をキャッチします。
いまこの記事を読んでいるあなたの今の姿勢はどのような状態でしょうか?
肩がすくんだり前かがみになっていませんか?
特に女性は猫背やストレートネックの人も多いでしょう。
偏頭痛は一度痛みを発症してしまうと一定期間は痛みを生じると言われており、多い人では1週間に1回ほどの周期で痛みを繰り返すのが特徴です。
ストレスからの解放ととも偏頭痛の痛みは和らぐことも
偏頭痛はあなたが生活で感じている強いストレスからの解放されると同時に痛みが和らぐことがあります。
つまり、痛みを和らげるためにはストレスから解放されることはとても大切です。
ただ、私たちの生活からストレスは切っても切れません。
そんなときはストレスに対応できる身体を作ることです。
痛みの原因の一つに肩こりがあるのなら、姿勢を正すことや深呼吸をすることで少しでも肩こりにならないような取り組みを自発的に行うようにしましょう。そうすることで偏頭痛の苦痛から少しだけ解放されるでしょう。
2, ストレスが原因で引き起こされる「筋緊張性(緊張型)頭痛」
ストレスが原因で生じる緊張型頭痛とは?
緊張型ずつは、交感神経が刺激され、血管が収縮することで引き起こされる頭痛であるとされています。
また、偏頭痛のような“ズキズキ”とした痛みではなく主に、
後頭部や頭の周囲が“締め付けられる”ような痛み
が特徴となります。
筋緊張性(緊張型)頭痛は身体的ストレスも原因となる
緊張型頭痛も、偏頭痛と同様に身体的ストレスあるいは精神的ストレスが原因で生じるとされています。
身体的ストレスとは、例えばスマホなどを見る時の上半身を前かがみにした状態や車の運転などが該当します。
あなたの体にとって不自然な姿勢を長時間続けることにより、
首から肩にかけての筋肉が収縮し緊張性頭痛を誘因する
と言われています。
運動不足も頭痛を招く要因であるとされることから、基本的には運動不足を解消するような取り組みを心掛けると良いでしょう。
また、精神的ストレスでは、神経の緊張が日々続くことで「痛みのコントロール機能」が正常に作用しなくなることで緊張性頭痛を生じてしまいます。
ストレスが原因の頭痛だと感じたら医療機関の受診
あなたがストレスを感じることで生じている頭痛は、
- 偏頭痛:“ズキズキ”とした痛み
- 緊張性頭痛:頭の周囲が“締め付けられる”ような痛み
どちらに該当しますか?
頭痛は、風邪などと同じようにありふれた病気です。
でも、一部の頭痛は放っておくと「命」にかかわることがあります。
頭痛がひどい時は医療機関を受診することをオススメします。
ストレスが原因となる頭痛を引き起こさないために
もし、あなたを苦しめている頭痛が「身体的」あるいは「精神的」ストレスが原因だとしたらストレスをコントロールすることが必要になります。
ストレスのコントロールは簡単ではありませんが、ネガティブな情動を巻き起こさないような対応ができればストレスは軽減します。
ストレスに強くなるためのトレーニングを普段から心掛けるようにしましょう。
起きている物事とネガティブな情動をリンクさせない
ストレスをコントロールする為には、起きている物事とネガティブな情動をリンクさせないことがとても大切です。
あるいは起きている物事にストレス=ネガティブな情動を感じていると思った場合は、自動思考を「停止」することをオススメします。
自動思考の停止については、こちらの記事を参考にしてみてください。
単純な方法ですが、確実に効果を感じることができるでしょう。
参考記事:「1分でわかる「ネガティブな自動思考を止める」3つの方法」
頭痛を引き起こしたら身体の状態を整える
- 偏頭痛:“ズキズキ”とした痛み
- 緊張性頭痛:頭の周囲が“締め付けられる”ような痛み
二つの頭痛に対応する第一段階は「身体の状態」を整えることです。
身体へアプローチを行い、身体の状態を整えることです。
身体の状態を整える鍵は、生活習慣の3つに分かれます。
- 良質な睡眠の確保
- 正しい食生活で栄養を摂取する
- 適度な運動
です。
ストレスにさらされている状態のときは、身体的
ストレスで生じる頭痛を予防する大切なこと3選まとめ
ここでは、本当に簡単にこれだけはやりましょう!という内容を紹介します。
もし、ストレスによる「偏頭痛」や「緊張性頭痛」はもう嫌だから止めたいという強い意志があるならチャレンジしてみてください。
1, 良質な睡眠で頭痛を予防しよう!
スマホのブルーライトはより寝つきを悪くさせるなどの理由があります。
そして、
「寝れない」から「時間を有効に活用」しようと「何かをする」
これこそがNGな行動です。
どんだけ眠れなくても我慢して体を横にしたままただただ休むようにしましょう。
もちろん良質な睡眠にこだわりたいですが、横になっているだけでカラダ(臓器)は確実に休めています。
寝れないからと言って携帯を見たりテレビを見たりせずにカラダだけでも休めるように心掛けましょう。
2, 正しい食生活で頭痛を予防しよう!
その勢いは凄まじいモノがあります。
もちろん、あらゆる食材から体に必要あるいは大事な栄養素を取ること大切なことだと言えます。
でも、その情報が溢れすぎていて、もはやすべてが大切になってしまっています。
「これもとらないと、、、」「あれもとらないと、、、」と思ってるうちに「あっ。これを摂り忘れた」というストレスを感じてしまうことも珍しくありません。
あらゆる栄養素を摂ろうとする取り組みは大切ですが、無理のない範囲で行うことが大切です。
まずは単純なことから始めましょう。それは「朝・昼・晩」3食をきちんと摂ることです。
朝はエネルギにーになる炭水化物やタンパク質を取れれば理想ですが細かなことは考えずに、まずは3食の食事をきちんと摂ることだけを心掛けましょう。
そして、ゆとりが出てきたら食事の「内容」や「栄養素」にこだわることが出来ればベストです。
ストレスに効果的な栄養素についてはこちらで紹介しています。
ゆとりが出てきた人は参考にしてみてください。
参考記事:これを食べればストレス解消!ストレスに効果的な食べ物5選
3, 適度な運動で頭痛を予防しよう!
お金にゆとりがある人はパーソナルトレーナーをつけてみたり、プライベートヨガに通ってみたりと精力的に健康志向を実現する人もいます。
または、ライフスタイルに合わせてトレーニングができる24時間オープンのトレーニングジムなどもあります。
でも、どれも「三日坊主」になってしまっては運動の効果はありません。
もちろん最良の手段としてカラダの専門家に見てもらえるプライベートジムなどは経済的にゆとりがあれば、運動を継続することが容易となるため一定の効果を期待出来ます。
でも、通い始めるには経済的な覚悟が必要な料金になることもあります。その経済的圧迫がストレスの原因になってしまっては本末転倒です。
経済的・時間的なゆとりがない人でも簡単に始めれること、それは「歩く」ことです。
どんな運動よりも基本的なことは歩くことです。
歩くこと自体もカラダに良いですが、歩くことで普段考えないことを思いついたりひらめいたりするこもあります。
始めるときは、
- どこまでは絶対に歩こう
- これくらいは何とか歩こう
など。
目標を設定するのではなく、気分に任せて「歩く」ことで適度な運動を確保しましょう。
寝付けない時もただ「脳と体を休る」
栄養素を考えずとにかく「朝昼晩の3食を食べる」
とにかくのんびりした気持ちで「歩く」
頭痛を引き起こしたときの対処法
- 睡眠を心掛ける
- 食事を意識する
- 適度な運動も確保する
マインドフルネス瞑想
これは、すべての思考を一旦ストップする作業=瞑想です。
マインドフルネスな状態を体得する際にはさまざまな手法が用いられますが、その中でも最もメジャーな手法が「マインドフルネス瞑想」です。
瞑想とは、
その行為を行うことで「リラックス」や「心の安らぎ」を得るなどの効果を得ることが目的
となります。
マインドフルネスな状態を自らで作ることが出来るようになると、物事や感情を「ありのまま」受け止めることができるようになるとされています。
そうすることで、常に穏やかな心を保つことができるようになり、自発的に心身を良好な状態にコントロールすることが出来るようになります。
そして、この手法には脳科学の要素も加わり、今ではIT企業などでも積極的に取り入れられているのですが、実は歴史は古く1979年に、
「マインドフルネスに基づくストレス低減法(MBSR)」として、マサチューセッツ大学医学校名誉教授のジョン・カバット・ジン博士が論文に提唱した認知行動療法に位置づけられる心理的手法
なのです。
認知を変えることでストレスに強い体質を作ることがその目的と言えます。
その代表的な効果として挙げられるのが「ストレスの低減」です。
この論文が今になって脚光を浴びるということは現代社会がいかにストレスフルな時代になっているのかを物語っています。
ネガティブな情動を引き起こさないよう取り組むことが大切
「ストレス=ネガティブな情動」です。
この「ネガティブな情動」さえ引き起こさなければ精神的ストレスが溜まり、頭痛を引き起こすこともなくなります。
いま頭痛を生じている人はまずは単純に「深呼吸」をしてカラダもココロも休めてみるだけでも大きな効果があるでしょう。
まとめ
こちらの記事では、ストレスが原因となって頭痛を起こす場合、
- どのような症状が生じるのか
- 頭痛を引き起こした場合はどのような対処法をするのが良いのか
についてまとめました。
頭痛を引き起こしても、それが必ずしもストレスや心の病気とリンクしているわけではありません。
でも、何らかの身体の異変があったときは、その原因はストレスであることも多いです。
カラダに異変が生じてしまった場合は医療機関を受診するようにしましょう。