「カウンセリング受けてみたい!」と思ってもどうしても料金が気になる、という人も多いでしょう。実際に民間の対面によるカウンセリングの費用相場は次のようになっています。
医師以外によるカウンセリングは、通常保険が効きませんので、相談機関によりますが、1回(60分)当たり10,000円前後かかります。また、1回限りということではなく、継続する必要がありますので、経済的な負担が大きくなりますので、患者の経済的状況もカウンセリングを適用する際には考慮に入ります。
引用:厚生労働省「こころの耳」より
つまり、1回のカウンセリングで10,000円前後が相場ということになります。
でも、相場通りの費用を払うお金がなくても、代替方法としての対処方法は存在しています。
この記事では、実際にカウンセリングを受けたいけどお金が場合の対処方法として、4選
- 行政による無料カウンセリングの利用
- オンラインカウンセリングの利用
- 大学や企業に付随する併設されているカウンセリングルームなどの利用
- セルフケア
について紹介しています。
また、
- カウンセリングを受けたいけどお金がないときは別の視点からアプローチ
- カウンセリングがなぜ高いのか?
についても簡単にご紹介します。
カウンセリングを受けたいけどお金がない!対処法4選
お金がないけど、どうしても悩みを誰かに聞いて欲しい、誰かに悩みを打ち明けたいときは、
- 行政による無料カウンセリングの利用
- オンラインカウンセリングの利用
- お試しや初回無料カウンセリングの利用
- 大学や企業に付随する併設されているカウンセリングルームなどの利用
の活用をまずは検討してみましょう。
行政による無料カウンセリング
対面による無料のカウンセリングはほとんど実施されていませんが、電話でのカウンセリングあるいはチャットなどを利用したカウンセリングであれば無料で実施している機関は存在しています。
行政の補助事業として運営されているものなど、一部を紹介します。
#いのちのSOS
「#いのちのSOS」はNPO法人自殺対策支援センターライフリンクが運営しています。WEB相談では、実際にその相談内容として、
- 学校・いじめ
- 仕事・暮らし・お金
- 暴力・いやがらせ
- メンタル・からだ
- 恋愛・性・性別
などが選択可能になっています。
また、本名ではなくニックネームで受け付けてくれています。
生きづらびっと
「生きづらびっと」も「#いのちのSOS」同様に厚生労働省補助事業として、「NPO法人自殺対策支援センターライフリンク」が運営しています。
相談方法としてはSNSおよびWEBからのがメインとなり、
- 生きていくのがむなしい、どうしようもない
- 生活していくのがつらい、しんどい、きびしい
- 誰からも必要とされていない
- 話し相手や友達がいない、孤独だ
- なんとなく寂しい、せつない、悲しい
- 世の中、社会から消えてしまいたい
などの相談内容を聞いてくれるようです。
よりそいホットライン
よりそいホットラインは一般社団法人 社会的包摂サポートセンターが厚生労働省の補助金事業として運営を行っています。
電話カウンセリングでは、
- 暮らしの困りごと
- 悩みを聞いて欲しい方
- DV、性暴力など女性の相談
- 性別の違和あ同性愛などに関わる相談
- 死にたいほどつらい方
- さまざまな災害で被災された方
などの相談を受けてくれるようです。
チャイルドライン(※18歳までに限定)
「チャイルドライン」は18歳未満限定となりますが、
- 電話
- チャット
での相談が可能な他、「みんなのあるある」なども掲載されています。
オンラインカウンセリングの利用
行政機関による無料カウンセリングはもちろん無料です。お金がないときに無料カウンセリングは魅力的であり、非常に心強いサービスと言えるでしょう。
但し、無料カウンセリングでは、
- いつも同じ人に話しを聞いてもらえない
- 相談相手のスペックは分からない
- 利用に制限がある
といった無料なりのデメリットが存在しています。そんなときにおススメになる次の選択肢はオンラインカウンセリングとなります。
オンラインカウンセリングでは、費用は発生しますが、無料カウンセリングのデメリットをすべて打ち消してくれていることもあります。なお、オンラインカウンセリングとは、
- 電話カウンセリング
- チャットカウンセリング
- SNSを利用したカウンセリング
- WEBカウンセリング
などの総称となります。
いつも同じ人に話しを聞いてもらえる
無料カウンセリングでは、カウンセラーの選択などは行えません。カウンセラーそれぞれが対応できる時間や曜日に、不定期に待機しているため予約などを行うこともできません。
一方で、オンラインカウンセリングでは決まった人と希望の時間などに話しをすることができます。また、相談を開始する前にカウンセラーを選択できるという点もメリットと言えるでしょう。
相談相手のスペックが事前に分かる
オンラインカウンセリングでは、カウンセラーを選択することが可能であることが多いです。そのため、相談をする前にカウンセラーの情報をある程度知ることが可能です。
特に、
- 見た目
- 得意分野
- 保有資格
なども知ることができます。「見た目」はなんとなくの相性を高めてくれます。見た目?と思う人もいるかもしれませんが、カウンセリングでは「相性」が非常に大切です。
カウンセラー選びに迷っている方は次の記事を参考にしてみてください。
利用に制限がないオンラインカウンセリングもある
また最近ではサブスクとなっているオンラインカウンセリングもあります。対面でのカウンセリングの相場は1回で10,000円前後となりますが、サブスクを利用したサービスでは、対面によるカウンセリング1回の費用で1カ月相談し放題などのサービスも存在しています。
定期的に話しを聞いて欲しい人にとっては非常に嬉しいサービスでしょう。
お試しや初回無料カウンセリングの利用
カウンセリングを受けたいけどお金がないけれども対面で話しを聞いて欲しいと思う人は、対面式での、
お試しカウンセリング
初回無料カウンセリング
を活用してみても良いでしょう。
お試しカウンセリングや無料カウンセリングでは、「カウンセリング」というサービスがどういうサービスで、どのような効果を持っているのか?という疑問を解消してくれることも多々あります。
また、カウンセラーとの相性が合うかどうかを確認することもできます。お試しカウンセリングや無料カウンセリングを受けてみることで、料金に見合ったサービスだと感じることができれば「カウンセリングは高い」という概念が変わることもあるでしょう。
継続して通ってみたいと思った場合は、カウンセラーに、費用面も含めて一度相談してみても良いでしょう。
大学や企業に付随する併設されているカウンセリングルームなどの利用
あなたが所属している企業や大学などがカウンセリングルームが併設されていることもあります。
企業であれば福利厚生として、外部のカウンセラーと提携して企業に所属する社員が無料でカウンセリングを受けるサービスを設けている企業もあります。
また、大学には心理系の資格取得を目指す大学院生などが安価な料金でカウンセリングを行ってくれるカウンセリングの存在があります。
あなたの所属する企業や学校に、カウンセリングルームが併設されているかどうかを一度確認してみても良いでしょう。
[補足]カウンセリングを受けたいけどお金がないときは別の視点からアプローチ
そんなときは思い切って、セルフケアに一度シフトしてみても良いでしょう。
セルフメンタルケアとは?
セルフメンタルケアとは文字通り、自分自身でメンタルをケアすることです。カウンセリングを受けたいいけど、お金以外にも、
- カウンセリングの敷居が高い
- カウンセリングのイメージが沸かない
- カウンセリングに行くほどではないと感じる
など、様々な理由で足踏みをしていることでしょう。そんなときは自分自身でメンテナンスを行うことでも十分な効果を得ることがあります。
セルフケア1:軽いウォーキングをする
運動と聞くと、それだけで嫌になってしまう人もいることでしょう。でも、軽い運動、とりわけウォーキングであれば、そこまでの負担がかかることはありません。
例えば、最寄り駅より一つ手前の駅で降りて歩く、普段自転車や車で行っているところにウォーキングで行ってみるなど、どんなパターンでも構いません。
とにかく自分自身の心を落ち着かせるためにウォーキングをすることで少し気持ちが晴れることもあります。
でも、ウォーキングを行う上では時間や場所など多くの疑問を抱くこともあるでしょう。そんなときはこちらの記事を参考にしてみてください。
セルフケア2;規則正しい生活をする
規則正しい生活をすることで精神的に安定し始めることもあります。普段不規則な生活をしていると感じる人は、まずは就寝と起床の時間を一定に保つようにしましょう。
睡眠は脳を回復させる大切な時間です。そんな睡眠の質を担保することができれば、あなたの精神は落ち着きを取り戻すこともあるでしょう。
まずは深く考えずに、とにかく就寝時間と起床時間を安定させましょう。そうすることで精神も自然と安定することもあるでしょう。
セルフケア3:徹底的に調べる
いま自分自身がどのような状態になっていて、どのような改善策があるのかを徹底的に調べることもおススメです。
今の時代はインターネット検索やSNSから様々な人の様々な意見や方法論を情報、知識として得ることができる時代です。
そんな情報に溢れた時代だからこそ、徹底的に調べ続けることであなたの気持ちを楽にしてくれる方法論や考え方が見つかることは期待できます。
徹底的に調べることであなたの現状を打破できるヒントがあるかもしれません。
セルフケア4:とにかくリラックスすることを心掛ける
どのような方法でも構いません。まずはリラックスできるような場所や時間を確保するように心掛けましょう。
お風呂でも、マッサージでも、ドライブでも、何でもOKでしょう。まずは自分自身の心を落ち着かせるためのリラックスできる方法を見つけてみることも大切です。
ONとOFFの切り替えをしっかりできるリラックス方法が見つかれば、あなたのストレスが自然と解消することもあるでしょう。
カウンセリングが高い理由とは?
カウンセリングを受けたいけどお金がなくて、悩んでいる人もいるでしょう。先ほども紹介しましたが、カウンセリングの料金相場は決して安くはないでしょう。
医師以外によるカウンセリングは、通常保険が効きませんので、相談機関によりますが、1回(60分)当たり10,000円前後かかります。また、1回限りということではなく、継続する必要がありますので、経済的な負担が大きくなりますので、患者の経済的状況もカウンセリングを適用する際には考慮に入ります。
引用:厚生労働省「こころの耳」より
では、なぜカウンセリングの料金は1時間に10,000円ほどになるのでしょうか?そこにはカウンセラー側の事情があります。
カウンセリングが高い理由は、
保険適用ではない
カウンセリングを実施できる人数に限りがある
運営側に勉強会や研修が必要
など。様々な理由が存在しています。そして、民間企業であるためそのなかで利益も生み出していかなければなりません。
でも、カウンセリングがやっぱり高いと思う人は「なぜこんなに高いの?」と引き続き感じる人もいることでしょう。そんな疑問を持っている方はこちらを参考にしてみてください。
まとめ
カウンセリングがもう少し身近なモノであり、安価なモノであれば最良です。でも、残念ながら対面式よるカウンセリングの相場は60分で10,000円前後と、決して安くはありません。
ただ「カウンセリングを受けたいけどお金がない」人でも無料で受けることができるカウンセリング機関は存在しています。また、最近ではオンラインカウンセリングも多くのサービスが始まっています。
確かに費用はかかりますが、対面によるカウンセリングは最も効果を感じやすいでしょう。でも、対面ではなくてもカウンセリングの効果はあります。
ここで紹介したような、様々な方法論をヒントにしながら、あなたのココロを少しでも軽くできるアクションを起こすことができれば何よりです。