「どうしても仕事に行きたくありません。」
そんな言葉を耳にしたとき、あなたの頭には「うつ病」がすぐに頭に浮かんできますか?それとも、それは「甘え」や「怠け」などの言葉が浮かんできますか?
あなたは「うつ病=病気派」
あるいは「うつ病=甘え派」
職場の周囲に「非定型うつ病」と言われる人が存在していた場合、うつ病でも甘えでもなく「非定型うつ」という言葉が頭に思い浮かんだ人もいるでしょう。
ここではうつ病を「甘え」や「怠け」と考える人から、あなた自身が「うつ」なのか「甘え」なのかを理解できずに日々葛藤する人まで。
多くの人に知識として持っておいて欲しい、いま若者に多い「非定型うつ病」について解説しています。
あなた自身が、
- 仕事に行きたくないのは甘えなのかな~?
- 自分では甘えだとは思わないけど周囲には甘えと言われる。
- 仕事の日に決まって体調を崩す
という人や、あるいは周囲に、
- よく仕事を休むな~
- 甘えなのかうつ病なのか、よく分からないな~
という人が周囲にいてる場合はぜひ参考にしてみてください。
若い世代に増加する「非定型うつ病」
あなたは非定型うつ病という言葉を聞いたことがありますか?非定型うつ病とは、一般的なうつ病の症状とは異なって、
- 発見しづらい
- 誤解されやすい
ものです。
この「誤解」の部分に「甘え」や「怠け」という解釈を生んでしまうのです。
そもそも「非定型うつ病」とは?
非定型うつ病には誤解されてもおかしくない側面があります。あなたの職場に次の例のような人がいたらあなたはどう感じますか?
例)Aさん、24歳、入社1年目、男性
ある金曜日の朝にAさんから会社にメールがありました。「仕事に向かおうとしたとき強い倦怠感を感じたため、今日は仕事を休ませてください。」と。
心配した上司が翌日に彼のSNSを見てみると、普通に旅行出かけていました。
このエピソードはあなたの目にはどのように映りますか?
甘え派の人には当然「甘え」に見えます。一方で病気派(近くにうつに悩む人がいる)場合は一概に甘えとは言えません。
うつ病は、
- 心因性
- 器質性
- 内因性
の3つに大別できます。心因性はいわば心の問題で、器質性は脳などの異常、内因性は原因の特定が難しいものとなります。
つまり、内因性のうつ病からストレスや過労による心因性のうつ病発症にシフトしてきている現在、仕事のストレスで発生する「非定型うつ病」という考え方は存在します。
では、例の答えはどっち?と感じている人もいるでしょう。この例の正しい答えとは、
答えを導くためには、Aさんがなぜ仕事を休みたいと思うに至ったかを詳しく聞くことです。同時強い倦怠感には吐き気や頭痛が伴うのか?もともと休みがちだったのか?
答えを導くために個人の詳細を確認することが答えとなります。
「甘え」の認識を生じる「非定型うつ病」の症状
病気(うつ病)との境界線が曖昧で甘えと認識されることも多い非定型うつ病の代表的な症状について具体的に見ていきましょう。
症状1,気分の落ち込みにムラがある
これが非定型うつ病の典型的な症状と言えるでしょう。先ほどの例もこの症状だと言えます。つまり自分自身の好きな事や趣味に対して比較的前のめりである一方で仕事などに対して途端に落ち込んでしまいます。
症状2,「不眠」ではなく「過眠」傾向になる
普通、うつ症状というと「夜、眠れない」というイメージがあります。実際に一般的なうつ病では睡眠障害に陥ることはことはよくあります。ただ、非定型うつは正反対で寝ても寝ても寝足りないという「過眠」傾向になります。
症状3,夕方に落ち込む波がくる
一般的なうつ病の症状では、うつのピークが明け方や朝になる人は多いです。一方で非定型うつ病では、落ち込みのピークは夕方になります。この夕方に落ち込みのピークが来てしまうことも誤解を与えてしまいます。
症状4,「拒食」ではなく「過食」になりやすい
うつ病と聞くと「食事ものどを通らない」といった印象を持つ人もいます。ただ、非定型うつ病では、食事に走る傾向があり、太ってしまう人もいます。
この過食についても「食欲はあるのに…」といった否定的な見方をされることもあり、甘えているという認識を持たれやすいでしょう。
「非定型うつ病」は「甘え」に見えても気をつけよう
非定型うつ病の「甘え」に間違えられやすい代表的な症状をチェックしてみると、やっぱり「甘え」なのでは?と思われがちです。
そして、このような症状があるからこそ「非定型うつ病」は誤った認識を周囲にもたれ、トラブルをお越しがちになってしまいます。
そして、このトラブルがまた周囲も本人も苦しむこととなり、非定型うつ病の症状が肥大化していってしまうものです。
そのため、
- 気分の落ち込みにムラがある
- 「不眠」ではなく「過眠」傾向になる
- 夕方に落ち込む波がくる
- 「拒食」ではなく「過食」になりやすい
このような症状を持っている人が周囲にいる場合、あるいはあなた自身がこのような症状を持っている場合はきちんと医師に診断をしてもらうように心掛けましょう。
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まとめ
そんな気分になることは誰にでもあり得ます。そのときに仕事に行ける人もいれば残念ながら休んでしまう人もいます。
社会を生きていく上では「多少の無理」は必要なのかも知れません。一方で、過度な頑張りは不必要と言えます。
この線引きは結局のところ、誰にもできないものです。ただ、人は直ぐに自分基準で物事考えることとなります。
ただ、それぞれにはそれぞれの考え方や判断基準が存在しています。「仕事に行きたくない」という拒否のサインがでたときに甘えなのかうつなのかを判断することは難しいです。
だからこそ、普段からカラダのメンテナンスと同じようにココロのメンテナンスも行い、あなた自身のココロに敏感でいる習慣を持つようにしましょう。
医師にも病気か甘えなのかの判断は難しい面もあるでしょう。だからこそ、自分の健康は自分で守るという想いを持つように心掛けましょう!