心理カウンセリングを効果的に受けるためには、どのようなことが大切だと思いますか?
実際の心理カウンセリングでは、様々な要素がカウンセリングの効果を引き出す上で大切になります。心理カウンセリングでは、
- 心理カウンセラーの持っている資格
- 心理カウンセラーの経験
- 心理カウンセリングを受ける場所
- 心理カウンセリングの療法
などの、様々な要素があります。
これらの要素も当然大切ですが、これらの要素以上に心理カウンセリングで大切なのは心理カウンセラーとクライアントとの「相性」です。
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心理カウンセリングでは、その効果を左右する要素に「相性」が必ず存在します。つまり、心理カウンセリングでは「人」と「人」との反応が効果そのものに大きく影響します。
どれだけの臨床経験をしていても、どれだけの知識を詰め込んでいても、心理カウンセラーとクライアントとの「相性」がよくなかった場合、心理カウンセリングすべては無に帰すと言っても過言ではありません。
この記事では、そんな心理カウンセリングにおいて大切な「相性」について詳細を解説しています。
あなたの心理カウンセラー選びの参考にしてみてください。
カウンセリングにおける「相性」について
カウンセラーとクライアントとの相性について、他業種を例にとりながら考えてみましょう。
例えば、ここでは「販売」の仕事を例にとって考えてみましょう。
無形性のサービスと有形性の仕事の違い
あなたは携帯を買いにきました。そこでは、営業マンは当然に携帯を売っています。
- 「Aの選択」営業マンの話し方は好きじゃないけど自分がとても使いやすいと感じる10万円の携帯
- 「Bの選択」営業マンは良い人だと思うけど自分がとても使いにくい感じる10万円の携帯
ほとんどの人は「A」と回答するでしょう。
これが無形性と有形性の仕事との決定的な違いになります。
つまり、有形である商品を購入する場合は売っている「人」は関係なく、売っている「モノ」が消費者の購入意志の決め手となるわけです。
ここがカウンセリングと有形商材の仕事との決定的な違いになります。
この場合で言うと『カウンセラーの「話し方が好みじゃない」』と思ってしまっただけで、少なくともそのカウンセラーの価値は限りなく「ゼロ」に近くなってしまいます。
これがカウンセリングにおける相性の大切さです。
もちろん他業種や業界にも無形性のサービスは存在します。
ただ、カウンセリングはあなたの感情を「赤裸々」に話すからこそ、感情をぶつけるからこそ、感性が強く働くためカウンセラーに対する相性に関するフィルターも非常に厳しくなります。
否定的な感情の出力に相性は不可欠になる
感情をぶつければ、意識的あるいは無意識のうちに、それと同等の感情を人は求めます。
返報性の規範=同等のモノを渡すと同等のモノが返ってくるだろうという社会規範のようなモノが働く
心理カウンセリングという仕事ではクライアントは自分のありのままをさらけ出すことになります。
ありのままをさらけだすことによりクライアントの感性が強く働いている状態で、心理カウンセラーがクライアントの求める感情の洞察に失敗すると一気に「良くない先生である」というレッテルを貼るでしょう。
心理カウンセリングは、クライアントの放つ「情動」にカウンセラーが「知識」で対応しなければなりません。
でも、そこには心理カウンセラーの「情動」が伴っていると感じてもらわなければなりません。
ここでは、あなたがカウンセリングを受けようと考えている場合、「心理カウンセラーを探す」際に注意すべきことについて、「相性」というキーワードを中心に3つのポイントに絞って紹介します。
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「相性」を左右する3つの基本的な要素
先ずは相性を考える上で、「カウンセリングだ」と強く考えずにあなたが今まで生きてきたなかで相談をしてきた相手を思い浮かべ、“感覚”や“感性”を大切にすることが大原則になります。
- 年が大きく離れた年配の人が話しやすい
- 年が近い異性の方が話しやすい
など、それぞれの経験があるでしょう。
自分自身が過去に、何かを相談した時に、
- 癒されたことがある
- ココロに響いたことがる
と感じた人を思い浮かべることが大切になります。
冷静に考えるとこのタイプは得意、このタイプは不得意と言ったイメージが湧いてくることがあります。
あなたの“感覚”や“感性”を軸にすることが最も大切であることを前提に「相性」についてみていきましょう。
1, 性別について
まずは性別です。
- 同性の方が話しやすい
- 異性の方が話しやすい
などそれぞれの感覚や感性を持っていると思います。
女性のクライアントが男性のカウンセラーを選択する場合
女性が男性のカウンセラーを選択する場合には注意することが多くなります。
例えばデリケートな問題である、「性的虐待」や女性ホルモンの乱れによる「生理不順」、「不妊」などの相談になる場合、その話しは異性にはあまりしたくないといった内容のときは、カウンセラーの性別を考える必要があります。
異性か同性かによって、話す内容に変化が出てきてしまうことは望ましくありません。
相談内容そのものが性別を選ぶ場合は、特にカウンセラーの先生の性別に注意する必要があります。
男性のクライアントが女性のカウンセラーを選択する場合
これも、女性のクライアントが男性のカウンセラーに話す時と同じように、相談内容そのものがカウンセラーの先生の性別によって変わる可能性がある場合は、先生の性別に注意する必要があります。
ただし、男性は女性に比べて「性的虐待」や「生理不順」などのデリケートな問題はあまり多くはないでしょう。
むしろ、家族構成から女兄弟が多かったり、姉がいてよく相談に乗ってもらっていたなど、男性よりも女性への相談することが多かった環境で育った人は、女性のカウンセラーの方が話しやすいこともあります。
これは男女問わずですが、自分自身の家族構成がカウンセラー選びの性別に関わる「相性」を左右する決め手になることもあります。
同性のカウンセラーを選択する場合
この場合に注意が必要なことは、同性の場合でも「素直に話せるか」という点です。
例えば、
- 女性で、子育ての悩みを話したいけれど、同性には「自分のプライベートは上手くいってると思われたい」
- 男性であれば、職場での悩みを相談したいけれど、「自分の仕事は上手くいってると思われたい」
など、同性に対しては特に虚勢を張ったり、悪く見られたくないという気持ちを持っている人は意外に多いです。
特に何も気にならない場合は、同性のカウンセラーを選択しても大丈夫です。
ただ同性は大丈夫だけれども同年代は、という人は年齢についても意識する必要があるでしょう。
2, 年齢について
次は、年齢です。
年齢については、自分よりも年上か年下か、同い年かの3パターンになります。
自分よりも年上のカウンセラーを選択する場合
年齢についても、「年上」のカウンセラーが基本的には良い結果につながることが多いでしょう。
年が上であることは「安心」や「信頼」につながりやすいです。
年齢が自分よりも高いことは、少なくとも自分よりは人生経験が豊富であると自然な解釈をできるため「安心」や「信頼」が生まれやすいものです。
自分よりも年下のカウンセラーを選択する場合
人は「年下=自分より経験が少ない」という印象を意識・無意識に関わらずに持ちます。
自分よりも人生経験が少ないのではという思いをカウンセラーの先生に持つと相談内容に素直さなくなってしまったりします。
また特に男性については、男性が持つ特有の「年下に対する権威や威厳を失う」ことを嫌い、何らかのバイアスががかかってしまうことがあるでしょう。
年下のカウンセラーを選択する場合は注意が必要になります。
同い年のカウンセラーを選択する場合
同い年(極めて近い同世代)の場合には、フレンドリーな思いを持つこともあります。
一方で、「虚勢を張る」こともあるでしょう。
もちろん個人差がありますが、年齢に特にフィルターがない人は年齢にこだわることなく、カウンセラーの先生を選んでも良いでしょう。
3, 空間や場所について
空間や場所についても敏感な人は非常に多いと思います。
- 「なんかどんよりしてるな~」
- 「どっか重たい雰囲気があるな~」
などと、その場所場所に人それぞれが感じる“空気感”というモノがあります。
空気感が合わないところには、もう一度行きたいとは自然と思わなくなります。
カウンセリングではクライアントはココロをさらけ出すわけです。
その環境の空気感に違和感があると自然と身構えてしまいカウンセリングの効果は感じにくくなってしまうでしょう。
もちろん接客する場所なので不衛生にしているところはないでしょうが、
- 空間の雰囲気が合わない
- アロマなどの特有の匂いが好まない
などと感じたりするとやはり人は身構えてしまいます。
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心療内科や精神科に行くことに抵抗がある人も多くいます。もしあなたが心療内科や精神科に抵抗があるような場合は、最寄りの心理カウンセラーに相談してみても良いでしょう。
心理カウンセラー選びでは、くれぐれも「相性」を意識してカウンセラー選びをするように心がけましょう。
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まとめ
ここでは、物理的な相性として存在す
- 性別
- 年齢
- 空間
について解説しました。
ただもっとシンプルに考えれば「相性」とは、
- 声のトーン
- 話し方
- 見た目
が“しっくり”くるかどうかを判断することです。
つまり、あなたが直観的に「この人になら話してもいいかな~」と思えるかどうかは非常に大切です。
理論がきちんとしていれば誰に対しても心理カウンセリングは実施できるという見解を持つ心理カウンセラーもいるでしょう。
ただ「相性が良い」ことは少なくともクライアントにとっては最も大切な要素だと言えるでしょう。