カウンセリング

カウンセリングで相性を左右する3つの基本要素

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カウンセリングでは、どのようなことが大切だと思いますか?

様々な要素がその効果を引き出す上で大切になります。

・カウンセラーの持っている経験

・カウンセラーの経験

・カウンセリングを受ける場所

・カウンセリングの療法

様々な要素があるなかで、そのなかで最も大切だと思う要素、それがカウンセラーとお客様の「相性」です。

この相性が最も大切であるということを考えると、カウンセリングという仕事はとても難しいと感じます。

なぜかというと、カウンセリングという仕事の価値に、「相性」そのものがあまりにも強く作用するからです。

つまり、「人」と「人」の反応がカウンセリングの効果そのものになってしまうからです。

 

どれだけの臨床経験をしていても、どれだけの知識を詰め込んでいても、

「相性」がよくなかった場合、カウンセリングはすべては無に帰す、というわけです。

カウンセリングにおける「相性」について

カウンセラーとクライアントとの相性について、もう少し分かりやすく伝えるために、例えば販売の仕事を例にとって考えてみたいと思います。

無形性のサービスと有形性の仕事の違い

あなたは携帯を買いにきました。そこでは、営業マンは、当然に携帯を売っています。

A、営業マンの話し方は好きじゃないけど自分がとても使いやすいと感じる10万円の携帯

B、営業マンは良い人だと思うけど自分がとても使いにくい感じる10万円の携帯

どちらを購入しますか?という問いを研修で行った時、たまに「外れ値」の答えを言う人はいますが、多くは「A」と回答します。

これがカウンセリングとの決定的な違いということになります。つまり、商品を購入する場合は売っている「人」は関係なく、売っている「モノ」が消費者の購入意志の決め手となるわけです。ここがカウンセリングと有形商材の仕事との決定的な違いになります。

例えば、お客様がカウンセラーに対して、「話し方が好みじゃない」と思ってしまっただけで、少なくともそのお客様から見たら、そのカウンセラーの価値は限りなく「ゼロ」に近くなってしまうのです。

何とも切ない話しですが、これがカウンセリングにおける実情だと思います。もちろん他にも、カウンセリングのような無形性のサービスは存在します。

ただ、カウンセリングでは、お客様が自分自身の感情を「赤裸々」に話すからこそ、感情をぶつけるからこそ、感性が強く働くため、カウンセラーに対する相性に関するフィルターも非常に厳しくなります。

感情に相性は不可欠になる

感情をぶつければ、意識的に、あるいは無意識のうちに、それと同等の感情を人は求めます。

カウンセリングという仕事ではクライアントは自分のありのままをさらけ出すことになります。

ありのままをさらけだすことによりクライアントの感性が強く働いている状態で、カウンセラーがクライアントの求める感情の洞察に失敗すると一気に「良くない先生である」というレッテルを貼られてしまいます。

カウンセリングは、お客様の持つ「情動」にカウンセラーが「知識」で対応しなければなりません。でも、そこにはカウンセラーの「情動」が伴っていると感じてもらわなければなりません。

だからこそ、カウンセリングの費用は高い料金設定になっていることが多いのです。カウンセリングの料金については、こちらの記事を参照してみてください。

参考記事:カウンセリングの料金設定は、果たして高いのか?

 

ここでは、さらに皆さんが心理カウンセラーの先生を探す場合はどのようなことに注意する必要があるについて、3つのポイントに絞って紹介します。

心理カウンセラーを探す上でのヒントになれば、と思います。

 

「相性」を左右する3つの基本的な要素

先ずは相性を考える上で、「これはカウンセリングだ」というように強く考えずに自分の今まで生きてきたなかで相談をしてきた相手を思い浮かべ、“感覚”や“感性”を大切にすることが大原則になります。

年が大きく離れた年配の人が話しやすい、年が近い異性の方が話しやすい、などそれぞれの経験があると思います。

自分自身が過去に、何かを相談した時に、

「癒されたことがある」

「ココロに響いたことがる」

と感じた人を思い浮かべることが大切かも知れません。

 

冷静に考えるとこの人は得意、この人は不得意と言ったイメージが湧いてくることがあります。

その“感覚”や“感性”を軸にすることは大切であることに留意しながら、相性についてみていきましょう。

 

1、性別について

先ずは性別ですね。同性の方が話しやすい、異性の方が話しやすい、などそれぞれの感覚や感性を持っていると思います。

女性のクライアントが男性のカウンセラーを選択する場合

女性が男性のカウンセラーを選択する場合には注意することが多くなります。

例えばデリケートな問題である、「性的虐待」や女性ホルモンの乱れによる「生理不順」、「不妊」などの相談になる場合、その話しは異性にはあまりしたくない、

といった思いがある場合は、カウンセラーの性別を当然ながら考える必要があると思います。

異性か同性かによって、話す内容に変化が出てきてしまうことは望ましくありません。

相談内容が性別を選ぶ場合は、特にカウンセラーの先生の性別に注意する必要があるでしょう。

男性のクライアントが女性のカウンセラーを選択する場合

これも、女性のクライアントが男性のカウンセラーに話す時と同じように、

相談内容そのものがカウンセラーの先生の性別によって変わる可能性がある場合は、先生の性別に注意する必要があります。

ただし、男性は女性に比べて「性的虐待」や「生理不順」などのデリケートな問題、という点はあまり多くはないと思います。

むしろ、家族構成をみて、女兄弟が多かったり、姉がいてよく相談に乗ってもらっていたなど、

同性よりも異性の相談する人が多かったという環境で育った人は、同性より異性のカウンセラーの方が話しやすいということもあるでしょう。

これは男性女性に問わずですが、自分自身の家族構成がカウンセラーの性別に関わる相性を左右する決め手になることもあります。

同性のカウンセラーを選択する場合

この場合に注意が必要なことは、同性の場合でも「素直に話せるか」という点です。

例えば女性で、子育ての悩みを話したいけれど、同性には「自分のプライベートは上手くいってると思われたい」

男性であれば、職場での悩みを相談したいけれど、「自分の仕事は上手くいってると思われたい」

など、同性に対しては特に虚勢を張ったり、悪く見られたくないという気持ちを持っている人は意外に多いです。

特に何も気にならない場合は、同性のカウンセラーを選択しても大丈夫ですが、同性は大丈夫だけれども同年代は、という人は年齢についても意識する必要があると思います。

2、年齢について

次は、年齢ですね。年齢については、自分よりも年上か年下か、同い年かの3パターンになります。

自分よりも年上のカウンセラーを選択する場合

年齢についても、もちろん人それぞれですが、「年上」のカウンセラーが基本的には良い結果につながることが多いでしょう。年が上であることは「安心」や「信頼」につながりやすいからです。年齢が自分よりも高いことは、少なくとも自分よりは人生経験が豊富であると自然な解釈をできるため、安心や信頼につながりやすいですね。

自分よりも年下のカウンセラーを選択する場合

人は漠然とですが、年下=自分より経験が少ない、という印象を意識・無意識に関わらずに持ってしまいます。自分よりも人生経験が少ないのでは!?という思いをカウンセラーの先生に持ってしまうと、やはり相談内容に素直さなくなってしまったりします。また特に男性については、男性が持つ特有の年下に対する権威や威厳を失うことを嫌う感覚を持ってしまう可能性もあるため、何らかのバイアスががかかってしまうことがあるでしょう。

同い年のカウンセラーを選択する場合

同い年(極めて近い同世代)の場合には、フレンドリーな思いを持つこともありますが、虚勢を張ることもあるでしょう。

もちろん個人差がありますので、いずれにせよ年齢に特にフィルターがない人は、年齢にこだわることなく、カウンセラーの先生を選んでも大丈夫でしょう。

3、空間や場所について

空間や場所についても敏感な人は非常に多いと思います。

「なんかどんよりしてるな~」

「どっか重たい雰囲気があるな~」

などと、その場所場所に人それぞれが感じる“空気感”というモノがあります。

空気感が合わないところには、もう一度行きたい、とは自然と思わなくなります。それは、カウンセリングの空間については特に強い印象です。カウンセリングでは、お客様はココロをさらけ出すわけですね。その環境の空気感に違和感があると自然と構えてしまいます。

もちろん接客する場所なので不衛生にしている先生たちはいないと思いますが、空間の雰囲気が合わないと感じたり、アロマなどの特有の匂いが好まないと感じたりすると、自然と人は身構えてしまいます。一度、身構えると、身構えている状況でありのままの自分を話したい、とは思いません。

「ここなら自由に話せる」「もう一度来たい」と感じるような、空間や場所を選ぶようにしましょう。

 

商品である「心理カウンセリング」そのものとの相性

少し分かりづらい記載になってしまいますが、商品としての「心理カウンセリングとしての相性」という言葉が指しているモノは実際に心理カウンセリングによって行われる「心理療法」についてです。

「そこでは、どのような心理療法を行っているのか?」

これについては、それぞれの心理カウンセラーの先生が持っているホームページなどでも多く記載されていますので、積極的に情報収集をしましょう。

心理療法に対する相性

例えば、カウンセラーの先生が専門にしている心理療法は、構造化されている認知行動療法なのか?

あるいは、来談者中心療法のように、クライアントのココロの動きや思考を大切にする、非指示的な療法なのか?

様々な療法が存在するなかで、心理療法の選択は非常に難しいと思います。さらに言うと、心理療法が同じであったとしても、A先生とB先生では到底、同じ心理療法には感じない、という属人的な部分があることも事実です。

何度もカウンセリングに通ったことのある人や心理に関する知識を持っている人は自分自身のフィルターで選択しても良いと感じますが、特に心理カウンセリングが初めての人は、心理療法については、その人の持つ資格や経歴など、最低限の情報収集が必要かもしれませんね。

 心理療法を実施する上で必要となる期間

心理カウンセラーの先生は、回数を重ねてきちんと治療をすることを、当然のように理想にしています。

例えば、歯医者の治療と同じようなニュアンスで、噛み合わせを確認しながらカウンセリング行います。

でも、先生の立場ではなく、クライアントの立場からすると、1回、2回話しを聴いてもらうだけでいいのに、、、と。何度も通うことに否定的な思いを持つ人もいることでしょう。

 

短期間での問題解決は根本的な問題解決にならないこともありますが、カウンセリングが明確に医療行為ではない以上、期間を決める権利はクライアントであるお客様にあるかもしれません。

カウンセラーの先生が判断することではないという意見を持っている人もいるでしょう。

 

期間については、経済的な負担や時間的な負担もあるので、「このくらいの期間にこのくらいの回数で」といった合意が取れそうな先生を選ぶ必要があるでしょう。

些細なことでも気軽に相談してください、というカウンセラーの先生から長く時間をかけてでも根本的に自分自身を見つめなしましょう、というカウンセラーの先生まで、カウンセラーの先生ごとに設定している期間も様々です。

 

先ずは、より気軽に相談に乗ってくれそうな先生を選ぶと良いかもしれません。

まとめ

ここでは、物理的な相性と心理療法の相性を中心に記載をしましたが、まとめを書くと極めてシンプルです。

それは、カウンセラーの先生の、

・声のトーン

・話し方

・見た目

がしっくりくるかどうかを判断することですね。

 

直観的にこの人になら「話してもいいかな~」と思えるかどうかは最大のポイントです。

“感性”や“感覚”がしっくりくるのかどうかですね。

 

ここまで記事を記載してきて「結局はフィーリング!?」と言われそうですが、相性という“感性”や“感覚”を理論がオーバーラップすることはない、と私たちは考えています。

 

理論がきちんとしていれば誰に対してカウンセリングは実施できるという見解のカウンセラーの先生もいるでしょう。

ただ「相性が良い」ことは少なくともクライアントであるお客様にとっては最も大切なことになります。

 

カウンセリングを医療行為ではなく、あくまで対人援助におけるサービスだと捉えるのであれば、クライアントに「相性が良い」と判断してもらえるよう努めているカウンセラーの先生が、最も良い先生なのかもしれません。

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