ほとんどのカップルはお互いの気持ちを確かめ合って、付き合い、すなわち交際を始めることでしょう。でも、気づけば、相手を思いやり好きだった気持ちは分からなくなり、相手の嫌な部分を強く感じるようになってきます。
そんな倦怠期はなぜやってくるのでしょう?この記事では、
- 恋愛での倦怠期とは?
- 倦怠期かも?倦怠期を感じるサインとは?
- 倦怠期を感じるカップルが持つべき心理
- 倦怠期を乗り越える方法6選
について解説していきます。
恋愛での倦怠期とは?
恋愛では多くのカップルに訪れる試練ともいえる状態、それが倦怠期です。
倦怠期とは、一般には“夫婦間”で使われる言葉で「相手に飽きてしまい、嫌になる」時期と捉えて良いでしょう。
「夫婦生活」では結婚何年目に訪れやすい?
結婚後、5年未満に離婚をしてしまう夫婦は全体の3割を占めると言われています。
離婚には倦怠期以外にも様々な理由があると考えることができますが、それでも相手を嫌になり始める時期は3年前後と考えて良いでしょう。
離婚は恋愛での「別れ」とは段取りが異なり、様々な手続きが必要になります。そこから逆算すると、夫婦での倦怠期は3年前後で訪れると類推できます。
「カップル」での倦怠期はいつ?
そんな「相手に飽きて嫌になる」時期は、もちろんカップルにも存在しています。では、カップルにも訪れる倦怠期の時期はいつごろなのでしょうか?
夫婦生活では3年ですが、カップルでは一般的には付き合って3カ月が一つの目安と言えます。
この時期になると確実に相手に対する「慣れ」が生じてきます。きっと初めての喧嘩が最も多い時期も付き合って3カ月~半年程度になるでしょう。
付き合い始めてから、高ぶっていた恋心は落ち着き、お互いのがお互いを冷静に見るようになることで「違和感」を抱くようになります。
新鮮味がなくなり、より冷静に相手を見るようになるため、どうしても悪い部分や気になる部分が目立つようになってくることでしょう。
倦怠期かも?倦怠期を感じるサインとは?
たとえば、
- 同棲しているのか?同棲していないのか?
- 遠距離恋愛なのか?近距離恋愛なのか?
など。カップルが置かれているそれぞれの物理的距離や環境によって倦怠期が来る時期は大きく異なります。先ほど記載した3カ月~半年はおよその目安と考えて良いでしょう。実際には、一緒にいる時間や触れ合っている時間に大きく左右されます。
時期は目安ですが、倦怠期かも?と思うサインは比較的共通しています。ここでは倦怠期かも?と感じるサインについてご紹介します。
カップルの倦怠期のサイン1:「新鮮さ」を感じなくなる
付き合い始めた頃は「手をつなぐ」だけでもワクワクやドキドキを少なからずとも感じていたでしょう。でも、気づけばそんな新鮮さは全くと言って良いほどに感じなくなってしまうものです。
ボディタッチやスキンシップをとっても新鮮さを感じなくなるころから、倦怠期がスタートしているサインと考えて良いでしょう。
カップルの倦怠期のサイン2:仕事などを理由にすれ違いが増える
「今日は忙しいからまた次回に」といったように理由をつけては予定を後回しにするようになってきたときも倦怠期のサインと言えるでしょう。付き合う前から仕事を最優先にしている人もいたでしょう。でも、明らかなに仕事などを理由に「後回し」にしているとお互いが感じ始めると倦怠期のはじまりかもしれません。
カップルの倦怠期のサイン3:相手の嫌な部分が目につき始める
付き合う前は「この人は本当に良い人だな!」なんて何度も思っていたことが嘘のように、相手の嫌な部分ばかりが目に飛び込んでくるようになったときも、倦怠期がスタートするサインと考えて良いでしょう。
カップルの倦怠期のサイン4:話しをする時間や機会が減る
お互いのことを知りたくて、会えれば色々な話しをしていた付き合う前とは全く真逆で、
- 何を話していいか分からない
- 話すことが特にない
と感じるようになれば、それも倦怠期のサインかもしれません。
カップルの倦怠期のサイン5:お互いにわがままが増える
付き合う前、あるいは付き合い始めた頃はお互いが気遣いを忘れずに相手の気持ちを最優先にしていたのに、気づけば主張がぶつかってばかりになってしまった。
これも「慣れ」から生じる主張、わがままだとしたら、倦怠期のサインと捉えることができるでしょう。
カップルの倦怠期のサイン6:一緒に居てもスマホを触ることが多い
これも倦怠期のサインの顕著な例と言えるでしょう。相手の顔をほとんど見ることなく、会っていてもスマホばかり触っているような状態では、会う意味もないと感じてしまうものです。少なくとも優先順位が変わってしまった現れですよね。
カップルの倦怠期のサイン7:デートのときの服装が適当になる
付き合う前のデートでは「気合」入りまくりだったデートも、倦怠期に入るとズボラさが目立つようになってきたと感じるときも倦怠期のサインと考えて良いでしょう。
カップルの倦怠期のサイン8:デートに行かずに家でダラダラ過ごすようになった
付き合う前は「ここにも行こう!」「あそこもいいね!」と行動力抜群だったのに、気づけばデート派家ばかりになってしまっているといった行動も、倦怠期のサインと捉えて良いでしょう。
倦怠期を感じるカップルが持つべき心理とは?
カップルの倦怠期では、慣れからお互いの悪い部分が見えたり好ましくない行動や言動に目がいってしまい辛い気持ちにもなりがちですが、カップルの倦怠期は停滞期です。つまり、次に向かうための準備期間だと考えても良いでしょう。
カップルでの倦怠期は「心理的距離」が近くなった証
人のコミュニケーションは大きく2つに分かれます。それが「自己開示」と「自己呈示」です。
「自己開示」とは…ありのままの自分をさらけ出すこと
「自己呈示」とは…印象を操作して、魅せたい自分を創ること
人は人とのコミュニケーションをとるときに、相手との心理的な距離が遠ければ遠いほど、警戒心が生じます。そのため、初対面から自分のありのままをさらけ出すようなことはしません。
一方で、距離が近づけば近づくほどに「警戒心」は緩和し、徐々に自分のありのままをさらけだすようになります。
たとえば、倦怠期のサインにもあった「お互いがわがままばかり」言うようになったということはそれだけお互いの心理的な距離が近づいた証とも言えます。
カップルでの倦怠期は「居場所」づくりの始まり
特殊な事情を除けば、一般的には家族や家庭はその人にとって居心地の良い居場所のようなものです。もちろん安らぎがあるような居場所で家族と会うたびに「化粧をする」ような人はいないでしょう。
人とはパーソナルスペースが存在しています。身近な距離になればなるほど、気を許し、そして気を抜いてしまうものです。でも、気を抜いてしまうということは「味方意識」の現れです。
夫婦ではなくカップルであったとしても、お互いが、
- 安らげる
- くつろげる
- ココロが和む
自分の居場所として、相手のことを捉えるようになったからこその良いことともとれる緊張が緩和した結果を「倦怠期」のように感じてしまっているのです。
恋愛からスタートした恋はやがて結婚にたどり着き、家族になっていくことがほとんどです。
赤の他人が結婚して家族になるわけですが、そんな「家族」に求めている自分なりのスタイルやスタンスが言動や行動に出始めたときに「倦怠期」のように感じてしまうだけだと捉えるようにしましょう。
カップルでの倦怠期は次に向かう「停滞期」と捉える
カップルの停滞期には「マイナスの要素ばかりだ」と感じてしまう人も多いでしょう。でも、倦怠期は停滞期(プラトー=高原期)だと捉える心理を何よりも大切にしましょう。
ダイエットや筋トレ、スポーツや勉強などをしているときに必ずと言って良いほどに結果が伸び悩む時期がやってきます。この時期が停滞期(プラトー=高原期)と呼ばれる時期です。この時期に頑張る、踏ん張ることによって再び結果は大きく右肩上がりになると言われています。
カップルにおける倦怠期もまさに停滞期のようなものです。お互いがお互いのことを「居心地の良い居場所」になるよう、本能的に行動や言動から模索しているのでしょう。
倦怠期のサインに出てきたことのほとんどはココロを許した相手にしか見せない行動や言動です。そんなココロを許せる相手かどうかの確認を無意識のうちに人は行っています。
そして、倦怠期のサインのような行動、つまり自分自身のありのままの姿を見せた行動を取っても大丈夫だという安心感が改めて相手への恋心を加速させることにつながります。
倦怠期はストレスを溜めるただの憂うつな時期ではなく、お互いが「やすらぎ」や「安心感」でつながることができる、すなわち「さらに惹かれ合う」ための期間だと解釈しましょう。
倦怠期を乗り越える方法6選
倦怠期は乗り越えるべき価値のある時期だと思えた方には乗り越える方法をご紹介します。少しずつでもいいので、実践を繰り返すことで倦怠期を乗り越えましょう。
倦怠期を乗り越える方法とは?「気持ち」編
倦怠期を乗り越える方法1:笑顔を絶やさない
眉間にしわを寄せながら話しているとあなた自身もイライラしやすくなったり、相手へも悪影響を与えてしまうモノです。一方で、あなた自身が無理やりにでも笑顔でいることを心掛けておくことで、あなた自身の感じるストレスも低減されます。
また、あなたの笑顔に相手の感情もおだやかになり、結果的には喧嘩を減らすことができます。いつも笑顔でいることは簡単そうに見えて難しいものです。でも、笑顔でいる価値はあるので、いつでも笑顔でいるように心掛けましょう。
倦怠期を乗り越える方法2:感謝の気持ちを思い出す
付き合う前には簡単に言えていた「ありがとう!」という言葉はなぜか距離が近くなればなるほどに言いづらい言葉に代わってしまうものです。
それでも、
- 感謝の気持ちを持つこと
- 感謝を伝えること
を意識するようにしましょう。言葉でなかな言えない場合はSNSや手紙を使っても良いでしょう。あなたの「ありがとう」にはきっと相手からも「ありがとう」が返ってくることでしょう。
倦怠期を乗り越える方法3:相手のポジティブを探す
倦怠期にはどうしても相手の悪い部分が目立って見えてしまうものです。それは付き合う前を含めて、見えていなかった部分だからです。
でも、付き合う前あるいは付き合ったときから変わらずに良い部分も持っているでしょう。そんな相手のポジティブな部分にフォーカスし続けることも大切です。
確かに今まで知らなかったネガティブな部分が強く見えてしまうことは事実です。でも、きっとネガティブな部分が強く見えているだけでポジティブな部分がなくなったわけではないでしょう。
相手の良い部分、ポジティブな部分を探す気持ちを持ち続けることでネガティブな部分が気にならなくなることもあるでしょう。
倦怠期を乗り越える方法とは?「行動」編
倦怠期を乗り越える方法4:旅行する
倦怠期に限らず、気分を変えたいときには旅行はおススメです。旅行に行くことによって「慣れ」や「慢心」といった感覚はきっと薄れます。
また、旅行では新しい刺激が多いため、思考が変化することも期待できます。些細な思考の変化であっても倦怠期を乗り越える手助けにはなります。
気分を変えたいときは積極的に旅行に出るようにしましょう。
倦怠期を乗り越える方法5:二人の思い出の場所に行く
付き合う前、あるいは付き合いたてのころの思い出がよみがえるような場所があるのであれば、積極的に訪れるようにしましょう。
普段の生活では思い出そうとしても思い出せない感情や気分も、二人の思い出の詰まった場所に行くことで思い出すことができます。
当時の感情と比べて、何が変わったのかなどを当時の感情に触れることができる場所でもう一度思い出しながら、冷静に判断し、倦怠期を乗り越えるヒントを見つけに行きましょう。
倦怠期を乗り越える方法6:心理カウンセリングを活用する
倦怠期は停滞期、すなわちプラトー期である以上、乗り越える価値はあります。倦怠期をどうしても自分の力で乗り越えれないと感じた場合はココロの専門家に頼ってみても良いでしょう。
プロのアドバイスを聞くことでより客観的な視点からアドバイスをもらうことができます。そんなアドバイスがあなたの倦怠期の悩みを解消してくれることもあるでしょう。
カウンセラーという心の専門家に相談してみることでのメリットは存在しています。こちらでは、47都道府県の心理カウンセリング機関を紹介しています。あなたの住むエリアに恋愛を得意にしているカウンセラーがいる場合は上手く活用してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
いま私たちは倦怠期なのかな?と悩みを抱えてしまう人も少なくありません。
でも、倦怠期はあくまでも停滞期であり、次に向かうためのステップのようなものです。倦怠期は決して「気持ちの良い」状態ではありますが、カップル同士が距離を縮めた証でもあり、さらにお互いを大切に思うための準備期間だという気持ちを持つようにしましょう。
- わがままを言う
- 思っていることを言う
- 自由気ままに過ごす
など。男性女性を問わずにカップルに出現している倦怠期のサインは、そのほとんどがお互いがお互いを自分のパーソナルスペースにいれた安心や安らぎという心理から生じている行動です。
倦怠期に現れている行動や言動は心理的距離は家族のような距離に縮まったサインだと捉えて、前向きに対応するように心掛けましょう。