恋愛では相手の気持ちが徐々に離れてしまっていると感じ、実際に別れ話になるという例もあれば、
- 恋人の転勤
- ライバルの出現
- ケンカ
などで、予兆はなく突然に別れ話に発展することもあります。
人には「(学習性)レディネス」という心理があります。
レディネスとは…学習が効果をもつためには、学習者の心身が一定の発達を遂げていることが必要であるが、このような学習成立のための準備性のことをレディネスという。
引用:有斐閣『心理学辞典』より
つまり、事態を把握するためには気持ちの準備が必要だという心理になります。
たとえば、お互いの気持ちが徐々に離れていると感じる場合にはココロの準備ができます。でも、突然切り出された別れ話には、(ココロに事態を把握するための一定の発達がないために)人のココロはついていけなくなってしまいます。
そのため、突然の別れ話しなどでは「すぐにでも復縁したい!」と決まって気持ちは焦ってしまうものです。でも、焦りから生じる行動や言動は状況をさらに悪くしてしまうものです。
この記事では、復縁の可能性を高めることができる恋愛での冷却期間の「期間」や「過ごし方」について解説しています。
そもそも恋愛に必要な冷却期間ってなに?
恋人同士がお互いに温和で平和主義、会話や性格の波長が合っていることで「ケンカなんて滅多にしません!」と言ったカップルもいることでしょう。
でも、恋人同士となれば、男女の感情が激しくぶつかり合うことも決して珍しくありません。どちらかにイライラのスイッチが入るとそのイライラは恋人という関係の近さゆえにすぐに伝わり、二人ともイライラしてしまう経験をしたことがあると思います。
このように恋人同士は心理的にも物理的にも距離が近いため、ときにネガティブな感情さえも必要以上に共有してしまいます。その結果、お互いが相手に対してネガティブな感情を抱きやすいとも言えます。
そんな距離が近すぎる男女が、お互いの感情や気持ちを共有することなく、お互いが冷静になって心理的にも物理的にも距離を置く期間が必要になります。
この距離を置く期間が恋愛での冷却期間になります。
【別れの原因ごとに解説】復縁に必要な冷却期間とは?
恋人の別れの理由は様々です。ごく単純なケンカもあれば、複雑に入り組んだ気持ちのすれ違いの結果、別れ話しに至る場合など、カップルの別れの理由は様々です。
別れの理由は様々ですが、一律にと言って良いほどに復縁したい人の気持ちには常に「焦り」という感情が潜んでいます。ただ、焦って動くと結果を悪化させてしまうことも珍しくありません。
まずは冷静に「必要な冷却期間」をみていきましょう。
ここではカップルの別れの理由のうち、「代表的な恋人との別れ」の理由に原因を分けた上で、必要とされる冷却期間をご紹介しています。
「価値観の違いで別れた」場合の冷却期間
復縁に必要な冷却期間:中長期間が必要=半年~1年ほど
価値観の違いで別れた場合には長い冷却期間が必要になります。価値観の違いを感じるに至るには一般的にはある程度の交際期間があったと考えることが自然です。
二人で多くの時間を過ごす中で「違い」を感じる場面が多かったからこそ、別れに至ったと考えることができます。
この場合は、復縁する際に、「お互いの価値観のすり合わせ」が必要になります。「〇〇については相手の意見を尊重できる」、「△△については私の言い分を理解して欲しい」など。こと細かくルールを決めないとまた別れ話にもなりかねません。
価値観の違いが原因で別れたのち、復縁する際にはお互いの価値観をすり合わせるためのルール作りが必要になると考えるようにしましょう。
「不満が蓄積したことによって別れた」場合の冷却期間
復縁に必要な冷却期間:中期間が必要=3カ月~半年ほど
不満が蓄積したことによって別れた場合にも価値観と同じように、すぐに復縁したとしても同じように「不満を蓄積する」ことは十分に考えられます。同じ失敗を繰り返さないためにも、やはり不満が溜まらないようにするためのルールなどが必要になるでしょう。
ただし「価値観の違い」とは異なって、問題が複雑に入り組んでいることはありません。不満を溜めたココロの箱を空っぽにすると同時に不満が溜まらない策を講じることが大切になります。
またお互いが不満を溜めた原因としっかり向き合えれば、復縁の可能性も高まり、復縁したのちも上手くいくことがるでしょう。
「お互いが感情的になって別れた」場合の冷却期間
復縁に必要な冷却期間:ド短期=2~3日間
お互いが感情的になって別れた場合には、お互いの感情が静まったらすぐにでも復縁のアプローチをしても問題ないと言えるでしょう。一時期の感情に流されただけなので、感情のおさまりとともに復縁のアプローチが可能と言えます。
むしろ早く復縁のアプローチをしないと原因が「些細なことでのケンカ」であっても、モヤモヤした気持ちを続かせてしまうと気持ちを頭のなかで複雑化させてしまうこともあり得ます。
お互いが「ごめんなさい」という相手を思いやる気持ちを持って接することができればすぐにでも元の関係に戻ることができるでしょう。
「(仕事や遠距離など)物理的距離が空いたことが原因で別れた」場合の冷却期間
復縁に必要な冷却期間:中期=1カ月~3カ月
- 仕事が忙しくて連絡が疎かになった…。
- 転勤になり、会える機会が激減した…。
などの会う回数の減少によって、すれ違いが増えた結果、別れに至った場合などには、まずはお互いの「仕事が落ち着く」あるいは「新しい環境に順応する」などの時間が必要になります。
そのため、お互いの気持ちではなくお互いの周辺環境が落ち着くことを待ちましょう。ある程度周辺の環境が落ち着いたのちに復縁のアプローチを始めることが理想と考えれます。
「忙しい」という漢字の「忙」は「りっしんべん」に「亡くす」と表記します。「りっしんべん」とは心を表わす部首であると考えると「忙しい」とは「ココロを亡くす」と示していることになります。
ココロにゆとりがないといい付き合いには至らないモノです。まずは環境が落ち着く時間を冷却期間と考えて良いでしょう。
「相手にフラれた」場合の冷却期間
復縁に必要な冷却期間:中期=最低でも3カ月以上
この場合の冷却期間は無理矢理にでも感情を一度閉じ込めてでも、「相手の気持ち」を考えることに専念しなくてはなりません。
- 自分のどこが嫌になったのか?
- 自分のどこがダメだったのか?
- 自分の何が至らなかったのは?
などなど。相手が別れを決断するに至った原因をしっかりと見つめ直し、改善策を提示する必要もあります。
「すぐにでも復縁したい!」という自分自身の感情を優先することなく、相手の考えや気持ちを最優先することが最も大切だと考えるようにしましょう。
相手を心底思いやる気持ちを持てれば復縁のアプローチでも可能性は高まることでしょう。
「自分からフッた」場合の冷却期間
復縁に必要な冷却期間:短期=1カ月前後
自分からフッた場合には「相手が大切な存在であった」ことを再確認できれば、復縁のアプローチを開始しても良いでしょう。ただ、あなただけが冷却期間も求めていて、相手が冷却期間を求めていなかった場合には相手のココロに傷を負わせていることもあります。
「自分でフッた後に自分が復縁を迫る」という一連の行動は、「自作自演」とまでは言いませんが、「すべてあなたの軸である」と相手の目に映ってしまうことも十分に考えることができます。
そのため、自分自身の行動を「わがままな部分があって、ごめんなさい!」とお詫びの気持ちを持って振り返るとともに、相手の気持ちを最大限に配慮した言葉も必ず必要になることを忘れないようにしましょう。
冷却期間に生じるメリット・デメリットとは?
復縁の冷却期間に生じるメリット
まずは冷却期間に生じるメリットになります。こちらはそのほとんどが「内面の成長」と言えます。
客観的に二人の関係を見れる
付き合っているときは、良くも悪くも感情をぶつけ合うことでしょう。それが恋人同士だとも言えますが、ときに感情が邪魔をして、冷静な判断を鈍らせてしまうものです。
人は感情的になると冷静に物事を判断できなくなってしまいます。でも、冷却期間を置くことでお互いがお互いの良さを冷静に認識できることがあります。
マインドをセットし直せる
付き合いが継続していると、付き合った頃の気持ちを思い出すことは意外に難しいものです。でも、冷却期間を置くと、初めて付き合ったころの気持ちに戻れることもあります。
そして、初めて付き合ったころに感じていた想いや感情を思い出し、もう一度、
- 一緒に幸せになりたい
- 楽しいことを一緒にしたい
- とにかくデートにいきたい
などの初々しいころの気持ち思い出し、付き合ったころのマインドにセットし直すこともできます。
ポジティブな気持ちを再燃できる
付き合いが長くなればなるほどに、お互いへの「安心」は「慢心」へと変化しやすくなってしまうものです。
そうなるとどうしても相手のネガティブな面ばかりが際立って見えてしまいます。でも、冷却期間を置くことで、相手の良い部分を思い出すことが増え、結果的にお互いが相手のポジティブな面を見直せるようになり、ポジティブな気持ちが再燃することも珍しくありません。
感情的ではない冷静な判断で取り戻したポジティブな気持ちは簡単には消えないことでしょう。
復縁の冷却期間に生じるデメリット
復縁の冷却期間では「内面の成長」といった気持ちの成長というメリットがあります。一方で、復縁の冷却期間で生じるデメリットは「伴わない結果」になってしまうこともあります。
新たなライバルが登場する
お互いが同じ気持ちを持って冷却期間に突入したわけではありません。
相手の気持ちのどこかに「次の恋愛に向かってもいいのかな?」という気持ちがあるなかで、あなたの代わりともなるような異性の存在が出現することもあるでしょう。
相手の気持ちが離れてしまう
冷静になったことで、気持ちが離れてしまうこともあります。冷却期間に頻繁に連絡を取るようなことは考えられません。
冷静に考える中で、気持ちのなかで「あなたの存在」が大きくなることもあります。でも、冷静になればなるほどに存在が薄れてしまうこともあります。
そうなると相手の気持ちが完全に離れてしまうこともあるでしょう。
冷却期間の過ごし方で結果は変わる!冷却期間を上手く過ごすコツとは?
冷却期間の過ごし方であなたの未来は大きく変わります!その結果とは「復縁できるかどうか」ではなく「あなた自身の未来」です。
辛いと感じる気持ちがあるからこそ、人は大きく変われます。そのチャンスがいまあなたに来ていると、とにかくポジティブに捉えることがとても大切です。
おススメは「未来の輝く自分」に集中すること
人が変わるときは大きな衝撃が起きたときです。恋愛における好きな人との別れはきっとあなたにとっては大きな衝撃でしょう。でも、大切なことは「大事なところで目を開いている」強い気持ちです。
〇〇との出会いがあり、別れもあったからこそ、△△な自分になれた!
近い将来にそう言えるように、今からでもすぐに自分磨きを始めましょう。もちろん「復縁を信じて」アクションを起こし始めて問題ありません。
きっと、ふと一人になる時間にも相手のことを想い出し、不安に襲われる時間もあるでしょう。でも、「冷却期間という時間があったからこそ、自分は変われた!」と思えるような時間にとくかくこだわることです。
魅力ある人間になることを目的に自己成長に集中して、毎日を過ごすことが未来を大きく変える可能性を高めるコツだと思うようにしましょう。
絶対にNGは「結果だけ」を追い求めること
「復縁したい!」気持ちが強ければ強いほどに、大きな不安が襲ってくることでしょう。そうなると早く結果を知りたいと気持ちは焦り、空回りを始めることでしょう。
恋愛の復縁、あるいは恋愛そのものでは「結果をどうしても手にしたいときほど、結果にはこだわらない」ことです。
恋愛は一人で完結するものではなく「相手の気持ち」があって初めて成立するものです。つまり、相手の気持ちや感情が結果を大きく左右するからこそ、結果にこだわるとしんどくなるものです。
「自己成長」にマインドをセットして、結果はどうあれ自分は変われたと思える未来の自分だけを意識しましょう。そんなあなたの新たな魅力が相手に伝わることもあるでしょう。
冷却期間の終了|復縁へのアプローチ方法
自分で「頑張れることは全てやり切った!」と思えるような冷却期間を送れたのなら、いよいよ復縁へのアプローチになります。
ただし、どれだけあなたの感情が高ぶっていても、相手には相手の感情があります。高ぶる感情を抑えて、相手軸でのアプローチを心掛けましょう。
STEP1:LINEやメールをする
借りていたモノの返却や相手の得意分野への質問なども返信が返ってくることもあるでしょう。
何か理由をつけて連絡を取る手段もありますが、まずはシンプルに、
- どうしてる?
- 元気にしてますか?
程度の連絡に留めるようにしましょう。
あなたの感情が高ぶっていても相手の感情は未知数です。あくまでも相手軸で相手の気持ちを尊重したやり取りを心掛けましょう。
STEP2:「会う」段取りをする
ある程度「やり取り」が続くと感じれたら、ダラダラとやり取りを繰り返すことなく、実際に会う段取りに移行しましょう。
その際は、
- 「久しぶりにお会うよ!」
と、明るく伝えて見ても良いでしょう。
あるいは
- 「気持ちを伝えたいから、少しでも時間をもらえないかな?」
と、時間を欲しい気持ちを伝えて見ても良いでしょう。
いずれにせよ会う段取りが成立するあなたのキャラクターや相手のタイプを考えながらアクションを起こしましょう。
STEP3;実際に「会って」気持ちを伝える
実際に会うことができれば、あとは成長したあなたの姿をしっかりと見てもらいましょう。そして、
- 言葉を選ぶ
- 相手の気持ちを尊重する
- 最も伝わりやすい伝え方
を意識して、復縁のアプローチを行いましょう。
言葉で大きく結果が変わることももちろんあります。言葉選びはとても大切になるでしょう。素直に想いを伝えることが苦手な人も多いです。そして、素直な気持ちを言葉に乗せて伝えることは難しいことも事実です。
あなたが言葉選びに迷うようなら、友人などに言葉の選び方を手伝ってもらっても良いでしょう。あるいはココロの専門家に言葉選びを手伝ってもらっても良いでしょう。ココロの専門家であれば「素直に言葉を伝える」ことの大切さと難しさを知っているはずです。
一度きりでのカウンセリングでも良いので、上手くカウンセラーを活用してみても良いでしょう。あなたの住むエリアに恋愛を得意にしているカウンセラーがいる場合は上手く活用してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
恋愛での冷却期間とは恋心を冷却する期間ではなく、あくまでも冷静さを失った感情を冷却する期間になります。
あなたの相手を好きだという気持ちが強ければ強いほどにより大きな不安が襲ってくることでしょう。そして、「恋心」と言う得体の知れない感情に「メンタル」がやられてしまっていることもあるでしょう。
でも、その「メンタル」は「マインド」をセットすることによって、再び正常さを取り戻すことができます。
「メンタル」と「マインド」には違いがあります。二つの違いが分からない方はしっかりと把握しておきましょう。
- 自分に〇〇な魅力があったらな~。
- 自分が△△な人間だったらな~。
と、過去の自分の足りないモノが分かっているなら、それを手にすることこそが、あなたが恋愛の冷却期間にすべきことなのかもしれません。
未来の魅力的な自分を意識しながら、冷却期間を過ごすことができればあなたが復縁に苦しんだ意味を見出すことができるでしょう。
変わりたい気持ち × 努力への覚悟 = 未来の魅力的な自分
という座標軸にマインドをセットして、崩れかけたあなたのメタルをあなた自身の努力で復活させましょう。
恋愛での冷却期間をフル活用し、新たな自分を手に入れた上で、復縁のアプローチをしてみてはいかがでしょうか?