人は一人では生きていけません。人間関係は社会生活を営む以上はなかなか切り離せないモノです。
最近では、いつも人間関係がうまくいかないことが原因で「人間関係をリセットしたい」と考える人も多く、人間関係リセット症候群という病名にも似た造語ができるほどです。
確かに人間関係をリセットすることで新たな出会いと関係の構築で上手く行くような気持ちを抱くこともできるでしょう。でも、その思い描く未来は錯覚であることがほとんどです。
なぜなら、人間関係の構築にはそれぞれが持っている「対人への距離感やアプローチ」のクセが必ずと言ってよいほどに存在しているからです。
そんなクセが変わらない限り、どれだけ周囲の環境が変わっても、結果は変わらないことでしょう。
この記事では、
- 人間関係でストレスを溜めやすい人の特徴とは?
- 人間関係の悩みにカウンセリングが効果的な3つの理由とは?
- 人間関係のストレスは放置してはいけない!
- やっぱり人間関係のストレスにはカウンセリングが効果的!
についてご紹介します。
人間関係でストレスを溜めやすい人の特徴とは?
人間関係でのストレスの大きな特徴は「同じ環境に身を置く人でもストレスの程度が様々」だということです。
例えば、「X」という会社の同じ部署に勤めるAさんとBさんがいます。Aさんは全くストレスを感じていないにも関わらずBさんはとんでもないストレスを抱えていることも珍しくありません。
つまり、同じ環境であったとしても人間関係のストレスは捉え方によって大きく異なるのです。ここでは人間関係でストレスを溜めやすい人の特徴をご紹介します。
所属集団とのミスマッチが原因になることもある
例えばあなたが働く価値観として、
- 「チームワーク」
- 「楽しむこと」
- 「自分らしくあること」
この3つを持っていたとします。一方で、あなたが所属する組織が「競争原理をもとに、目標の必達」を掲げていたとしたらどうでしょうか?
組織と個人は完全にミスマッチを起こしていることになるでしょう。
このように所属する集団やコミュニティとの価値観がミスマッチを起こしている場合には、厳密には人間関係のストレスではないため、転職などで所属する組織を変えることでストレスを解消することができるでしょう。
人間関係でストレスを溜めやすい人の特徴6選
ここからはストレスを溜めやすい人の特徴を見ていきましょう。人間関係ストレスを溜めやすい人には共通のスペックが備わってしまっています。
それが、
- 「空気」を読め過ぎる
- 感情を察知できてしまう
- 周囲に評価が気になる
- 自分の感情を出せない
- すぐに他人と比較する
となります。
「空気」を読め過ぎる
家族との関係でも、友人との関係でも、職場での関係でも、周囲の空気を読めてしまう人はストレスを溜めやすい人の特徴です。
空気を考えずにズバッと意見を言える人は言いたいことを言えるため、ココロにわだかまりを残しにくいものです。一方で、
- いま〇〇と言うと空気がおかしくなるな~
- あとで△△になる気がするけど、いまは言うべきじゃないな~
などと、どうしても空気を察知してしまうことで言いたいことが言えなくなるでしょう。
相手の感情を察知できてしまう
相手の気持ちを分かってしまうタイプはついつい無理難題を受け入れてしまいやすいため、ストレスを溜めやすいです。
また、相手の気持ちを汲み取れてしまうため、仕事などでも誰かに物事を頼むことが苦手なため、結局は自分自身で抱え込んでしまうことでしょう。
周囲の評価が気になる
- 〇〇をしたらAさんにどう思われるかな?
- △△な発言をしたらBさんはどう感じるかな?
など。周囲の評価がとにかく気になってしまう人も人間関係で悩みを抱えやすい人の特徴となります。
周囲の評価を気にすること自体は決して悪いことではありませんが、過度に気にし過ぎることで自分自身が窮屈な思いをしてしまうと、ストレスは大きくなっていってしまうでしょう。
自分の感情を出せない
- 空気を読め過ぎてしまう
- 相手の感情を察知できてしまう
- 周囲の評価が気になる
これらが原因で最終的には「自分の意見を言えない」など、感情を押し殺してしまうことになります。これこそが最大のストレス(=負の遺産)となってしまいます。
行き場のないストレスは当然、あなたの気持ちの安定に影響を与え、不安定なモノへの誘ってしまうことでしょう。
過度に周囲に気遣いをすることなく、言いたいことは言うといったバランスを取ることを心掛け、少しずつでも意見を放つようにしましょう。
責任感が強い
- 自分のやるべきことは自分でやらなければいけない
- 頼まれたことでも最後までやらなければいけない
など、「〇〇しなければいけない」と思い込むことのは責任感が強い人の特徴です。この「思い込み」のあまり「誰かに何か」を頼むことなく一人で抱え込んでしまいます。
結果、やるべきことで頭がパンクしてしまうことでしょう。責任感が強い人は周囲の協力を上手く得ることができずに、ストレスを抱え込んでしまうことにつながります。
完璧主義者
- 周囲の誰から見ても良い人だと思われたい!
- やることはすべて完璧にやりたい!
など、周囲の評価や自分自身のやるべきことも、とにかく何でも完璧ではないと気が済まない人も人間関係ではストレスを溜めやすくなります。
特に周囲からの評価については「誰から見ても完璧」だと思われることは非常に難しいです。また、人間関係では、相手がいる以上、誰とでも完璧に付き合っていけることはありません。
人間関係では「不完全こそ完璧」という認識に変換する必要があるでしょう。
人間関係の悩みにカウンセリングが効果的な3つの理由とは?
では、なぜ人間関係のストレスにはカウンセリングが効果的なのでしょうか?ここではカウンセリングが人間関係のストレスに効果的な理由について解説していきます。
客観的に自分を見つめ直すことができる
人間関係を構築する方法、他人との距離の詰め方やアプローチには必ずと言ってよいほど、それぞれがクセを持っています。
そんなクセは自分では気づくことができません。でも、カウンセリングで人間関係の悩みを話すうちに、「自分のどこかダメだったのか?」というクセを見つけれるようになります。
ストレスを正面から浴びているときは、そのストレスのことで頭がいっぱいになってしまい、視野は狭くなる一方です。でも、カウンセリングよって視野が広がることで、客観的に自分を見つめ直すことができるようになります。
同じ失敗を繰り返さなくなる
カウンセリングにおいて、客観的に自分を見つめ直す過程で自分自身の悪いクセに気づけるようになります。
人間関係を構築する上でのあなたの「悪いクセ」を見つけることができれば、人間関係の構築に失敗するリスクは一気に下げることができるでしょう。
つまり、何度も経験した人間関係での失敗の原因をつかめたことで同じ失敗は起こりにくくなります。もちろんクセは簡単に消えないため、多少の失敗は起きるかもしれませんが、それもクセに気づいていなかったに起きた同じような失敗は起こさなくなるでしょう。
話すことでストレスと距離を置ける
カウンセラーに話しをすることで一時的にでも人間関係のストレスと距離を置くことができます。
人間関係のストレスはココロに根付いてしまうことが多く、ストレスを感じ始めた頃にはもはや何がストレスの根底にあるかさえ、自分も分からなくなってしまうことがあります。
そんなときにカウンセリングを活用することで、一時的にでもストレスと距離を置くことでストレスから解放されることもあります。
人間関係のストレスは日々襲ってくるものが大半です。そのため、距離を置いてもすぐに元に持ってしまうことも珍しくありません。
それでも、一時的にでもストレスと距離を置ける時間はあなたにとって大切な時間だということを覚えておきましょう。
人間関係のストレスは放置してはいけない!
人間関係のストレスは放置しないことをおススメします。その理由が人間関係のストレスは、
連続性が高いため、ココロに住み着きやすい
からです。
あなたが感じている人間関係のストレスが家族との関係であっても、職場での人間関係であっても、あなたの日常には常に襲ってくるものでしょう。
決して単発ではないストレスだからこそ、ココロに根付いてしまう、それが人間関係のストレスになります。
連続性が高く、ココロに根付いてしまいやすいストレスだからこそ、放置することなく対応するように心掛けましょう。
人間関係のストレスを放置してしまうと、何がどのようなストレスになっているのかを説明できなくなってしまうものです。
やっぱり人間関係のストレスにはカウンセリングが効果的!
カウンセリングと聞くと「うつ病」や「精神疾患」などのワードとリンクしやすいものですが、カウンセラーごとに様々な得意分野があります。
そして、「人間関係の改善」を得意としたカウンセラーも存在しています。あなたがもし人間関係の悩みを一人で抱え込んでしまうようであれば心理カウンセリングを活用することで人間関係のストレスから解放されたり、人間関係のストレスを解決するヒントを得ることができることもあるでしょう。
ここでは各都道府県の心理カウンセリングの料金や専門分野などを確認できます。あなたの住むエリアの心理カウンセラーを探す上で、参考にしてみてください。
※スマホの方は横スクロールでご覧ください。
北海道エリア | 北海道 |
東北エリア | 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 |
北陸信越エリア | 新潟県 長野県 富山県 石川県 |
関東エリア | 東京都 神奈川県 埼玉県 群馬県 千葉県 茨城県 栃木県 山梨県 |
中部エリア | 愛知県 静岡県 岐阜県 三重県 福井県 |
近畿エリア | 大阪府 京都府 兵庫県 奈良県 滋賀県 和歌山県 |
中国エリア | 広島県 鳥取県 島根県 岡山県 山口県 |
四国エリア | 香川県 徳島県 愛媛県 高知県 |
九州エリア | 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 |
沖縄エリア | 沖縄県 |
【補足】人間関係のストレスを溜めない方法
人間関係の改善を専門としたカウンセラーも存在するほどに人間関係のストレスにはカウンセリングをおススメします。
でも、カウンセリングは日本では身近ではないためにカウンセリングに行くことにに抵抗がある人もいるでしょう。
カウンセリングへの抵抗を無くしたいと考えている方はこちらを参考にしてみてください。
それでもやっぱりカウンセリングに抵抗がある人には、自分でできるストレスの軽減方法をご紹介します。
自分の時間を確保
趣味の時間やボーとする時間でも大丈夫です。張りつめたあなたのココロを少しでも和らげることができるよう自分の時間を確保するようにしましょう。
疲れ切ったココロと脳が少しでも休まる時間を確保するこで少しでも気持ちを充電できることでしょう。
睡眠時間をしっかり確保
人間関係のストレスは日々襲ってくるものがほとんどです。連続的に生じる人間関係のストレスで疲れ切った脳を休める唯一の手段と言っても過言ではないものが睡眠です。
しっかりと睡眠時間を確保することで脳は休まり、感情のコントロールがしやすくなるものです。睡眠時間が確保できていないとイライラしやすくなったり不安定になりやすいモノです。
脳の疲れは感情のコントロールと大きく関係しています。人間関係のストレスで脳が疲れているときほど、積極的に良い睡眠を取るように心掛けましょう。
運動する
運動と聞くと苦手意識を持つ人もいるでしょう。でも、運動と言っても軽めに歩くウォーキングなどでも問題ありません。
まずはウォーキングから始めようと考えている人は「ウォーキングとストレス解消」についてまとめた記事を参考にしてみてください。
旅行に行く
最後にまとまった休みを取れる人には旅行がおススメです。あらゆるストレスでも旅行はおススメですが、人間関係のストレスでは旅行はさらにおススメです。
旅行に行くことで、新たな場所で新たな出会いがあり、非日常感は強まります。人間関係のストレスが連続的に日常のなかで生じているからこそ、思い切って遠出をしてみるのも良いでしょう。
旅行によって日常との関係を一時的にでも断ち切ることで、リフレッシュした状態で日常に戻ることができるでしょう。また、非日常に自分自身の身を置くことで、新たな発想や想いを抱くことができることもあります。
まとめ
人間関係でストレスを溜めやすい人には特徴があると同時に、人間関係でのストレスを溜めやすい人には人間関係を構築する上での「クセ(悪いクセ)」が存在しています。
一時的なストレスの解消も大切ですが、それ以上に大切になることは「人間関係を構築する上での悪いクセ」を見つけることです。悪いクセを早い段階で見つけることができれば、今後の人生においても非常にプラスに働くことでしょう。
人は社会生活を営む以上、人とのつながりは簡単に切れるものではありません。むしろ社会生活を営む以上、次々と今まで出会わなかった人たちと出会っていくことでしょう。
これからの新たな出会いがあなたにとって、プラスに働くかどうかはあなたの人間関係を構築するスペックにかかっています。
そのため、人間関係のストレスにはカウンセリングが効果的となります。
カウンセリングを行っているカウンセラーも様々な専門分野に分かれており、人間関係の改善を得意とするカウンセラーもいます。