ココロのどこかでは、
- カウンセリングを一度受けてみようかな?
- カウンセリングを受けてみたいな?
- 疲れた心を元に戻すならカウンセリングなのかな?
など、日本でもココロが疲れた、悩みがある場合の一般的な「公式」、
👉 ココロが疲れている → カウンセリングに受けてみよう
は確かに存在しています。
でも、そんなニーズが表面化して、実際に足を運びところまでは至らないことがほとんどです。
そんな「needs(ニーズ)」がある一方「wants(ウォンツ)」にはならないのはなぜでしょうか?その理由が「カウンセリングへの抵抗感」にあります。
この記事では、
- 日本に根付くココロの文化とカウンセリングの関係
- カウンセリングに対する抵抗感をもたらす代表的な理由3つ
- カウンセリングの抵抗感を軽減する方法とは?
について解説しています。
日本に根付くココロの文化とカウンセリングの関係
アメリカやイギリスではカウンセリングは極めて身近なモノです。一方で、日本でのカウンセリングは一般の人たちにとては、恐ろしいほどに縁遠い存在です。
カウンセリングが身近なモノへと変化しない理由には日本のココロに根付く文化的な背景が大きく関わっています。
日本に根付くココロの文化とは?
日本に根付く、ココロの文化それはズバリ、
👉 我慢は美徳 = 我慢することを美徳とする
ココロの文化です。
もちろん「我慢が美徳ではない」とすべて否定はできません。「我慢」にもポジティブな面とネガティブな面が存在しています。
つまり、「我慢すべきこと」と「我慢すべきではないこと」が混在しています。この選択を見誤ってしまうことが多くなってしまう理由が日本のココロの文化として「我慢を美徳とする」ことが根付いているためです。
「我慢は美徳」は時代遅れ?
時代の変化とともに、時代に合わない文化は風化していくものです。実際に日本でも「我慢は美徳」は時代錯誤だという意見もあります。
ただ、例えば大学の就職活動では「体育会学生」と言われる層には未だに人気があります。体育会学生、通称「体育会系」に人気がある理由は、
- 先輩の理不尽な要望に「我慢」してきた
- 集団生活の中で「我慢」することを覚えている
- 指導者の厳しい指導にも「我慢」できた
- しんどい練習も「我慢」して乗り切った
などなど。日本社会ではまだまだ「我慢できる人材=優秀」といった判断が下されていることも事実でしょう。
つまり、我慢できるスペックは優秀な人材であるという解釈は存在しています。ココロの文化として根付く「我慢は美徳」は時代錯誤であると言われながらも、社会にはまだまだ根強く残っていると言えるでしょう。
もちろんビジネスでは「我慢できる」ことで開花することもあるでしょう。それゆえに「我慢スペック」を全否定することはできませんが、我慢を強いることを前提とした風潮が社会全体にまだまだあることの証明なのでしょう。
「我慢は美徳」文化はカウンセリングへの抵抗感を大きく高めている
「我慢」に類似した言葉に、忍耐や辛抱と言った言葉もあります。これらの言葉には肯定的なイメージが多々あります。例えば「忍耐」には「忍耐力」といった表現があるように、我慢できるといった要素はスペックとして評価されています。
でも、やはり我慢には、
- 我慢すべきこと
- 我慢すべきではないこと
この2つが混在しています。そんな混在するすべてを我慢することでココロは崩壊していきます。我慢すべきことは我慢して我慢すべきではないことは我慢する必要はありません。
でも、日本に根付く「我慢は美徳」という文化が「我慢すべきこと」と「我慢すべきではないこと」の線引きを曖昧にしてしまっているのです。
カウンセリングは「我慢」の対極に位置づけられている
「我慢は美徳」であるとすればカウンセリングを受ける人は「我慢できない人」となってしまい、日本の文化からは外れてしまうのです。
そして、我慢せずに「悩み」や「辛さ」をカウンセラーに相談することは「弱い人間が取る行動」といった誤った解釈が社会全体にはびこってしまうのでしょう。
日本の我慢を美徳とする文化にあっても、万事の物事で大切なことは「バランス」です。ポジティブな側面を持つ我慢には我慢を重ね、ネガティブな側面しか持たない不要な我慢はココロの負債であるため、積極的に手放すことが大切になります。
「我慢を美徳とする」文化から捉えた場合、カウンセリングには、どうしても自己否定や劣等感といったネガティブな要素が入ってしまいます。
👉
我慢できる人間 = どんな状況でも耐え抜く = 優秀な人間
我慢できない人間 = カウンセリングに行く人間 = 優秀ではない人間
このようなイメージが社会全体に「何となく」存在しているため、日本ではカウンセリングには大きな抵抗があるのでしょう。
カウンセリングに対する抵抗感をもたらす理由とは?
社会問題がアプローチすると日本に根付くココロの文化的な背景が「無意識のうちに」カウンセリングへの抵抗感を高めている事実はあるでしょう。ただ、もちろんカウンセリング自体にも抵抗感を生じさせる理由が存在しています。
ここでは、カウンセリングに抵抗を持つ主な理由を紹介します。
抵抗感をもたらす理由1:効果が分からない
カウンセリングの効果が分からない、効果がない、無意味などの理由をして、カウンセリングに対して抵抗感を抱いている人たちもいるでしょう。
カウンセリングでは、カウンセラーと話しをするだけに心が楽になることもありますが、それはカウンセラーとクライアントとの信頼関係があってこそ生じる効果です。
カウンセラーと信頼関係が築けない限り、効果的なカウンセリングには至らないこともあるため、カウンセリングを受けても効果を感じることができなかった人たちがいることは事実でしょう。
抵抗感をもたらす理由2:料金が高い
カウンセリングは一般的には、60分で10,000円前後が相場となります。
医師以外によるカウンセリングは、通常保険が効きませんので、相談機関によりますが、1回(60分)当たり10,000円前後かかります。また、1回限りということではなく、継続する必要がありますので、経済的な負担が大きくなりますので、患者の経済的状況もカウンセリングを適用する際には考慮に入ります。
引用:厚生労働省「こころの耳」より
カウンセリングでは、1回あたりが10,000円前後かかる上に通常は週に1度はセッションを行うペースが理想になります。単純に計算をしてみても、費用は月に40,000円程度かかってしまうことになります。
カウンセリングの料金が高いこともカウンセリングへの抵抗を高める主要な理由と言えるでしょう。では、カウンセリングはなぜ高いのでしょうか?
カウンセリングが高い理由を知ってみたい!と思う方はこちらの記事を参考にしてみてください。
抵抗感をもたらす理由3:怪しい
カウンセリングと一言で言っても、その方法や療法は様々です。
もちろん学問的なバックグランドを基にした心理療法である精神療法や認知行動療法などもあります。一方で、スピリチャルな考えや宗教的な考え方を基にした方法も、広義にはすべてカウンセリングに位置づけれます。
つまり、カウンセリングと言ってもその内容が多岐にわたるため、怪しいという気持ちから抵抗感を抱いてしまうのでしょう。
また、方法論が様々である上に効果も様々です。悩みを聞いてもらってココロをスッキリさせることもカウンセリングであり、行動の変容を及ぼす効果もカウンセリングです。
文化的な背景として否定的な見解を持つ層が一定数はいる上に、その方法論や効果が多岐にわたるカウンセリングには、やはり「怪しい」という感情が生じ、それが抵抗感につながってしまうのでしょう。
カウンセリングの抵抗感を軽減する方法とは?
では、カウンセリングへの対抗感を軽減するにはどのような方法が効果的になるのでしょうか?
抵抗感を軽減する方法1:カウンセリングは「百聞に一見に如かず」の精神で!
日本には「我慢は美徳」といった文化があり、その文化がカウンセリング自体への大きな抵抗をもたらしている事実もあります。
確かに、日本には「我慢は美徳」という言葉がありますが、「百聞は一見に如かず」といった言葉も日本にはあります。
百聞は一見に如かずとは…誰かに聞くよりも、自分の目で確かめることではっきりとしたことが分かる
という意味です。
カウンセリングには否定的な意見もあれば、実際にカウンセリングを受けたことで楽になったという肯定的な意見があることも事実です。
カウンセリングはカウンセラーとクライアントの協働によって成立する部分もあります。つまり、カウンセリングを受けることに向いているタイプか向いていないタイプかといったあなた自身の持ち合わせている性格や性質も非常に大切です。
結局のところ、自分で受けてみないと分からない側面もあるため、迷ったら一度カウンセリングを受けてみてあなた自身がカウンセリング自体を自己評価してみることも大切になります。
抵抗感を軽減する方法2:カウンセリングは「習うより慣れよ」の精神で!
「百聞は一見に如かず」といった言葉以外日本には「習うより慣れよ」という言葉も存在しています。
習うより慣れよとは…誰かに物事を教えてもらうよりも、自分で経験を積み重ねた方が自分自身の身になる
このような意味があります。
抵抗感をなくすためには、経験してみることも非常に大切です。もちろんカウンセリングやカウンセラーの情報を収集することで抵抗感を軽減することもできるでしょう。でも、結局のところ、一度のカウンセリングで激変はありません。
継続してカウンセリングを受けることでカウンセリングの効果を実感できることも多いでしょう。そのため、誰かの教えを優先するよりもカウンセリング自体にあなたが慣れることも価値があると言えるでしょう。
抵抗感を軽減する方法3:「占い」感覚で行ってみよう!
カウンセリングは60分で10,000円程度の費用がかかるため、多くの人は「高い」と感じることでしょう。でも、類似した金額設定に「占い」があります。
占いは30分で5,000円程度ですが、多くのお客さんが抵抗なく占ってもらっています。占いもその方法論は様々です。四柱推命やタロット、手相占いなどもあります。
でも、どんな方法論であったとしても「抵抗なく」占いを受ける人は多くいます。
カウンセリング自体の「敷居が高い」と感じている人は、カウンセリング自体の敷居を下げても良いでしょう。占いを受けるようにカウンセリングに行こうと考えることで、ちょっとした「ワクワク」や「ドキドキ」が生じるのであれば、身近なモノに感じることができるでしょう。
イメージとして「敷居の高い」モノとせずに、占いのような楽しみのある場所だとカウンセリングを捉えることが出来れば、カウンセリングへの抵抗感は低減することでしょう。
まとめ
ここでは、カウンセリングが日本では身近ではない大きな理由として日本に根付くココロについての文化や実際のカウンセリングに対する抵抗感について解説しました。
カウンセリングは一部の人のためにある「閉ざされた場所」ではありません。また、我慢ができない弱い人が行く場所でもありません。
悩みや不安を抱えた人たちがココロを少しでも、楽にする、あるいはココロを充電する場所のように捉えることをおススメします。
社会全体に潜むカウンセリングへの抵抗感は文化的な背景を基にしています。でも、時代は変化しています。もっと楽な気持ちでカウンセリングを活用してみてはいかがでしょうか?
最後に、各都道府県の心理カウンセリングを紹介します。カウンセリングへの抵抗感が少しでも軽減し、カウンセリングを受けてみよう!と考えた場合は、あなたの住むエリアの心理カウンセリングを探す参考にしてみてください。
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