ストレス基礎知識

ストレスと眠気は関係ある?|ストレスがあなたの眠気の原因

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職場での人間関係で思い悩むことが多くなったり、仕事が忙しくて疲れ切っているなど、明らかにストレスを感じるようになったときに、

  • なんだか最近、お昼に襲ってくる眠気がやばいな~
  • とにかくお昼が特に眠たい。

など。日中に眠たくなるといった症状を感じていますか?あるいは寝ても寝ても眠気が取れないといった症状に悩まされていることはありませんか?

実はストレスと眠気、この二つには大きな関係があります。ではなぜストレスと眠気が関係あると思いますか?

ここでは「自律神経の乱れ」からくる日中の眠気とストレスの関係を中心にストレスと眠気の関係を紹介します。

ストレスと日中の眠気は自律神経の働きを回復させることで解消されることもあります。あなたの日中の眠気を和らげるサポートになればと何よりです!

心理カウンセラー
あなたの日中の眠気対策を考えましょう!

 

ストレスが慢性化すると眠気が襲ってくる?ストレスと眠気の関係

  • 「眠気とストレスって関係しているのかな~」

答えはYESです。

眠気とストレスには大きな関係があります。もちろん睡眠不足や夜更かしが続いているなどの絶対的な睡眠不足では当然のように眠気が襲ってくるものです。

でも仕事でのストレスや家庭・育児でのストレスなど大きなストレスを感じることで日中に強い眠気にさらされることは起こります。

ストレスでなぜ眠気が襲ってくるのか?

私たちのカラダは強いストレスを感じることで身体面・精神面の両方にストレス反応が出ます。これは強いストレスに対して、ストレスホルモンである「コルチゾール」や「アドレナリン」といったホルモンが分泌されることで自律神経のうち「交感神経」が強く働き過度に活発な状態を作ってしまいます。

では、この交感神経の行き過ぎた働きによってなぜ日中に強い眠気に襲われるようになるのでしょう?その正体は「自律神経の乱れ」です。

自律神経の乱れとは?

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」が存在しています。

自律神経系の交感神経
→循環器・消化器・呼吸器なども含めたカラダの機能を活発にする

自律神経系の副交感神経
→循環器・消化器・呼吸器なども含めたカラダの機能を休める

この自律神経のうち不安や緊張、焦りと言った精神的なストレスによって交感神経が必要以上に活発に機能してしまうわけです。この交感神経の異常な働きはもちろん心身のいたるところに異常をきたします。

精神的な諸症状・・・行き過ぎた不安、判断力・集中力の低下、
身体的な諸症状・・・吐き気、頭痛、腹痛、下痢、胃痛、蕁麻疹(じんましん)、動悸、めまい、かたこり、食欲不振

そして、「自律神経が正常に機能しなくなる」とりわけ「副交感神経」が機能しなくなることであなたにカラダはリラックスすることを忘れてしまうのです。

結果、十分な睡眠を確保できなくなり、日中に強い眠気に襲われてしまいます。つまり、あなたのカラダは「ストレスによって眠気が生じる」ということにつながるのです。

ストレスは脳にも蓄積する?

本来確保すべきあなたにとっての休息である睡眠時間を確保できなくなると、睡眠によってなくなるはずの疲労物質が頭に残ってしまい、日中の眠気につながってしまいます。

また、仕事や家庭での強いストレスによって自律神経の乱れから寝つきが悪くなると同時に、特に強いストレスを感じた場合は、その記憶そのものを脳に残さないようにあなたの脳が「自己防衛」として睡眠を妨げることもあります。

記憶は長期記憶と短期記憶に分けることができます。

長期記憶=すぐに思い出すことが可能な記憶(あなたの誕生日や携帯番号など)
短期記憶=一時的に脳に残される記憶(ネットの記事で見た情報など)

脳が意図的に睡眠を妨げ強いストレスを感じた出来事を長期記憶に残さないためにあなたを守ってくれることもあります。

心理カウンセラー
あなたが活発になるときは交感神経優位!リラックスや安らぎのときは副交感神経優位!ということを覚えておきましょう!

すぐにできる!日中の眠気への予防と対処方法

強いストレスにさらされることで眠気を感じるようになっているなら予防や対策を講じるように試みましょう。

ここではストレスからくる日中での強い眠気に対して行える「予防」と実際に強い眠気にさらされているあなたがいますぐにできる「対処法」について紹介します。

ここで紹介する内容を実践することであなたの眠気が緩和されると何よりです。

ストレスからくる眠気への予防法

まずは予防法となります。過去に強いストレスにさらされたことで日中に強い眠気にさらされた辛い経験をしたことがある人は必見です。もう二度と日中の強い眠気に悩まないようにしましょう。

ストレス“状態”に敏感になること

予防法で何より大切になることはあなた自身があなたのココロときちんと向き合い常日頃から「ストレス状態」に敏感になっておくことです。

これは「ストレスそのものに敏感になる」ということではありません。あくまでもあなた自身の「ストレス状態」に敏感になっておくことです。

私たちは意外にもカラダの疲れには敏感ですがココロの疲れには敏感ではありません。そのためカラダをメンテナンスすることと同じようにココロも定期的にメンテナンスしなければなりません。

いまあなた自身にはどのようなストレスがどの程度あり、そのストレスはやがて解決するモノなのか?あるいは何かをしないと解決しないモノなのか?など。

とにかくあなた自身の「ストレスの“状態”」に敏感になるようにしましょう。

呼吸法による自律神経の機能改善

ストレスによって乱れる自律神経を整えるためには「呼吸法」が大きな力を持っています。

もしあなたが呼吸法によって自律神経の機能改善を試みる場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

ストレスで乱れた自律神経を2つの呼吸法で改善してうつ予防

また、ストレスと自律神経の関係では「マインドフルネス」といった瞑想もメジャーになってきています。マインドフルネス瞑想について詳しく知りたいあなたは以下の記事を参考にしてみてください。

ストレスを解消するためにマインドフルネスを取り入れる

私たちが生きていく上で心臓が動いていることは不可欠です。同時に呼吸をして酸素を取り込むことも不可欠になります。そんな私たちが生きていく不可欠なことのなかで、あなたに「心臓をとめてみてください」といっても無理ですと答えるでしょう。一方で「呼吸を止めてみてください」というとほとんどの人は一定時間呼吸を止めることができます。

つまり、あなたはあなた自身の力で呼吸をコントロールすることができます。この呼吸をコントロールする力を使うことで自律神経にあなた自身で働きかけを行うことが可能となるわけです。

運動による自律神経の機能回復

強いストレスにさらされてしまうと交感神経が活発になりすぎてしまいます。そのことが結果的には自律神経が上手く機能しなくなる原因となり、日中の強い眠気を引き起こしてしまいます。

一方で運動などによる適度な交感神経の働きは脳内の「セロトニン」の分泌を促します。このセロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれるホルモンで精神状態の安定と関係します。

ほどよい運動は適度に交感神経を活性化すると同時に副交感神経も効果的に機能することになります。

運動が苦手だという人はヨガやストレッチなどの単純なエクササイズでも問題ありません。まずは手軽に始めれる運動から行い、自律神経の働きを回復させましょう。

交感神経・副交感神経が適度に機能することによって、ストレスによる日中の強い眠気を押さえることができるようになるでしょう。

いますぐにできる!眠気への対処方法

呼吸法や運動を行うことはあくまでも予防としての側面が強いです。即時効果と言うよりは時間をかけてトレーニングするものだと言えます。
一方でここで紹介する対処方法はいますぐにできる方法になります。
日中の強い眠気を根本から解決するわけではありませんが、眠たすぎて辛すぎるあなたがすぐに実践することで一時的にも眠気から解放されれば何よりです。

眠気対処法1,  光を浴びる!

日中なのに室内にこもっている、特に職場などで地下にいたり職場のカーテンやブラインドが閉まったままになっている環境にいる人は「日を浴びる」ようにしましょう。

日焼けの問題などで日を浴びることに抵抗がある人もいるでしょう。ただ、日を浴びることで睡眠ホルモンを減少させることができます。

また、あなたにも幼いころからカラダと記憶に蓄積された明るい場所・明るい時間帯に活発になるサーカディアンリズムが備わっているはずです。

日を浴びることで眠気を改善することで多少の改善はできるでしょう。

眠気対処法2,  ガムを噛む

昔ながらの方法ですが、ガムを噛むことで脳の周辺の筋肉が活発に動きます。この脳に近い筋肉が活発に動くことで神経細胞が活発に機能します。

脳に近い筋肉を動かすことで脳が活発になり、眠気を押さえることができます。

眠気対処法3, ストレッチを行う

職場で作業を行っているときなどはパソコン作業をしているときなどに強い眠気を感じてしまうものです。

パソコンをしているときは多くの場合は、画面に向かってしまうため、背筋が前傾に曲がってることも多いでしょう。実は背筋が曲がっていたり猫背になってしまっていると自律神経の働きはとても悪くなってしまいます。

人の背中には「やる気スイッチ」が本当に存在しています。背中にある脊髄を刺激することで交感神経が活発となり、眠気を和らげてくれるでしょう。

あなたを襲う日中の強い眠気は「ナルコレプシー」かも?

 

ここまで「強いストレスにさらされることで日中に眠気に襲われること」を紹介しました。
ただ、日中の眠気にはナルコレプシーという疾病があります。

ナルコレプシーとは、

夜ではなく日中に強烈な眠気を感じ、眠りに落ちてしまう疾患

のことを言います。

またナルコレプシーには「情動脱力発作」と言われる喜怒哀楽で感情が高ぶったのちにカラダが脱力するという症状があります。

ただし、日中の強い眠気については「慢性的な睡眠不足」や他の「睡眠障害」と区別することが難しい面もあるでしょう。

あなたが「ナルコレプシー」かも?と思ったら

日中に襲われる耐えがたい眠気に危機感を感じたらメンタルクリニックを受診するようにしましょう。

またナルコレプシーではないにせよ、自律神経の乱れを感じている場合は、心療内科や精神科に相談することもとても大切です。

一般的には身体的な症状(吐き気、頭痛、腹痛、下痢、胃痛、蕁麻疹(じんましん)、動悸、めまいなど)を感じているときは心療内科を受診し、精神的な症状(漠然とした不安や抑うつ感など)を強く感じている場合は精神科となります。

47都道府県|全国の心理カウンセラー情報

心療内科や精神科に行くことに抵抗がある人も多くいます。もしあなたが心療内科や精神科に抵抗があるような場合は、最寄りの心理カウンセラーに相談してみても良いでしょう。

特に睡眠障害に強い心理カウンセラーやマインドフルネス瞑想の基盤になっている認知行動療法に強い心理カウンセラーも数多く存在しています。

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「ストレスと眠気は関係ある?」のまとめ

日中に強い眠気にさらされて、うとうとしてると周囲の人からは、

  • 「なまけている」
  • 「たるんでいる」

といったネガティブな評価を受けてしまいます。そんなネガティブな評価がさらにあなたの強いストレスになることもあるでしょう。また、周囲の評価と同時にあなた自身が辛い眠気に襲われるたびに辛い経験をすることになります。

ストレスによって強い眠気にさらされないためにも、まずは普段からストレスの状態に敏感になり、ココロのメンテナンスに努めるようにしましょう。

私たちはカラダの変化には比較的敏感ですが、ココロの変化には「まだ大丈夫」「まだ大丈夫」と蓋をしてしまうモノです。

頑張ることは大切ですが、あなた自身があなた自身のキャパを超えてしまうと身体的にも精神的にも様々な症状を引き起こしてしまいます。

心理カウンセラー
ココロのメンテナンスを怠らないように心掛けましょう!

 

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