あなたは、
あなた自身がうつ病かも?
あるいは、
家族やパートナー、知人がうつ病かも?
と感じたことはありませんか?
周囲の人や自分自身に対して「うつ病かも?」と感じる人たち、そして実際にうつ病と診断を受ける人は近年増加し続けています。一方で、多くの人がうつ病そのものを正確に理解していないのが現状です。
では、実際にうつ病とはどのような病気なのでしょうか?ここではうつ病の代表的なサインやうつ病という病気がどの様なサインや症状を引き起こすのかを紹介します。
うつ病という病気のサインや症状をきちんと理解することで、あなた自身に、あるいは周囲の人にうつ病のサインが出たときにより敏感に気付くことが可能となります。
うつ病などの心の病気は、身体の病気(風邪やインフルエンザ)よりも、そのサインが分かりづらい現状があります。風邪では高熱が出たり、個人個人が風邪を引いたときに感じる体調の変化や違和感などのおよそのサインがあることで「風邪」だということを自覚します。
一方でうつ病では「“何となく”だるい」「“何となく”心身がおかしい気がする」というサインや症状はありますが、多くの場合はうつ病の初期のサインが曖昧なため自覚しにくい事実があります。
こちらの記事では、うつ病の初期症状やサイン、自覚しにくい状態などについて解説をしています。あなた自身があなた自身のうつ病のサインに、あるいは周囲の人のうつ病のサインに敏感になることでココロの変化に気付くようになりましょう。
うつ病のサインとは?
うつ病の症状、初期サインとはどのようなものでしょうか?
なお、厚生労働省のホームページでは、
『「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症であるときにうつ病と呼んでいます。』
引用:厚生労働省ホームページより
とされています。
うつ病の初期症状、サインとしては、
- うつ状態
- 悲観的な考え
- 憂うつで悲しく気落ちした気分
- 絶望
- 興味の低下
- 喜びの低下
- 食欲減退
- 不眠
- 不安
- 焦燥
- 思考停止
- 活動性の低下
- 疲れやすさ
- 気力減退
- 罪業感
- 集中力の低下
- 決断不能
- 死についての反復思考
などがあげられます。
活動的な面から精神的な面にいたる様々な面にうつ病のサインが生じるとされています。うつ病の初期症状を細かくチェックしたい人はこちらの記事を参考にしてください。
うつ病の自覚しにくいサインとは?
うつ病とは、気分障害のことであり、否定的な気分が極めて重度である場合にうつ病であるとされます。
この「極めて重症」の概念が難しいためうつ病の自覚は難しいとされています。
うつ病でなくても不眠や不安という症状になることもある
普段生活している中で、ストレスが根付いたり不安になることで、不眠になったり胃痛や腹痛、嘔吐や頭痛などになったりすることはあります。
でもあなたが抱えている不安が、「隣のデスクに座っているAさんよりも大きな不安を抱えている」、あるいは「前の席に座っているBさんよりは不安は大きくない」などといったように不安そのものの大きさを他人と比較したり数値にすることは非常に難しいです。
この数値にできなかったり他人と比較しづらい不安を感じる大小自体もうつ病のサインになっていることもあるで、うつ病のサインに気付くことは難しいとされます。
最近では、企業も働く人たちのメンタルヘルスに注力すべき時代となりました。事実、厚生労働省からの通達によって50名以上の事業所ではストレスチェックが義務化になるなど、メンタルヘルスへの取り組みが進んでいます。
それでも、やはり不安や悩みといった否定的な感情を視認することは極めて難しいと思います。ただ、不安や心配の大小や強弱、あるいはそれを感じる個人個人の気持ちが重症化しているのかどうかに気付くことは難しいでしょう。
実際に多くの企業が活用しているストレスチェックについて、どのようなチェック項目があるのか?ストレスチェックの項目を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
自覚しにくいうつ病のサインだからセルフチェックを
うつ病のサインには気付かない人も多いです。あるいは明らかにおかしいと感じていても「気のせいだ」と言い聞かせながらストレスを無理矢理にごまかしている人たちも多く存在しています。
ココロの不調では「何となく」ごまかすことも多いために、騙し騙し生活している人も多いでしょう。
そこでセルフチェックとしてお勧めできるのは、気持ちの推移に目を向けることに重きを置くのではなく、特に身体活動と関連する、
- 「食欲減退」
- 「不眠」
- 「活動性の低下」
- 「疲れやすさ」
- 「集中力の低下」
という内容に普段から目を向けることです。これらのなかで特に「食欲減退」や「不眠」というのはあなたも気づきやすいのではないでしょうか。
ちょっと前まで食べれていた量を今は全然食べることができない、あるいは睡眠だけは一定の時間確保できていたけど、最近は布団に入ってなから、なかなか寝付けないなどです。うつ病の症状は身体活動の異変と関係しています。身体活動に明らかな違和感が生じた時は、うつ病のサインであるこもあります。この身体的な変化であれば内面の変化(不安の増幅や焦燥感)などに比べて、より敏感に感じることができるでしょう。
また、内面の変化であれば周囲の人たちはそのサインになかなか気付くことはできません。でも、食欲減退や不眠などであれば周囲の人も比較的うつ病のサインに気付くことが可能です。
生活リズムの乱れはうつ病のサインをより分かりづらくする
サービス業が数多く存在している現代社会では不規則な生活リズムで働いている人も少なくありません。
そのような人は普段からの生活が不規則であることも多く、体の変調に気付き辛いということもあります。そのためうつ病のサインを特に自覚しにくくなってしまいます。
生活のリズムが乱れている人は、普段から少しでも規則正しい生活を送ることを強くオススメします。
また、生活リズムが乱れてしまっていると自律神経の働きもにぶくなってしまうものです。あなたの生活リズムのなかでも大丈夫です。可能な範囲で生活のリズムを整るようにしましょう。
うつ病のサインかなと感じたときは
うつ病のサインにはなかなか気付きにくいものです。それでもうつ病のサインに気付き、うつ病を早期発見することはとても大切です。
では、実際にあなた自身が「うつ病かも?」と感じたり周囲の人に「うつ病かも?」と感じた場合には、どのような対応をすれば良いのでしょうか?
うつ病のサインを感じたら心理カウンセラーを活用しよう
身体活動にかかわる症状である食欲や睡眠をあなた自身で振り返ってみて、身体に変化がないとしても不安やストレスがあなた自身のなかで肥大化していると感じる場合には、心理カウンセラーに相談してみても良いでしょう。
不安や悩みを専門家に相談することで客観的な視点を得ることができ、あなたのマインドに変化が起きることもあるでしょう。
うつ病には分かりづらいサインも多く、悩みを抱え続けることでストレスがストレスを呼び込んでしまうため、早めに相談することが良いでしょう。
ここでは全国のおすすめ心理カウンセリング情報を掲載していますので、あなたがお住いの都道府県の心理カウンセラー探しの参考にしてみてください。
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体の異変を感じたら心療内科等の医療機関の受診を
身体に異変を生じている場合は、心理カウンセリングではなく心療内科等を受診することをオススメします。ただ、カラダの異変にもココロの異変にも定期的なチェックが大切になります。
カラダのチェックでは多くの場合は、会社での定期検診があります。ココロのチェックでも最近ではメンタルヘルスに関する取り組みも加速しています。
体の健康にも気を配るように心の健康にも気を配る時代に少しづつ変化してきました。不安や悩みが頭から消えない場合あるいはうつ病の「サインかも?」と感じたときは誰かに「相談するクセ」をまずは徹底するように心掛けましょう。
人目を気にするよりうつ病の症状改善を優先しよう
「心理カウンセラーに相談する」ということはまだまだ日本で浸透していないです。
悩みを抱きカウンセラーなどに相談に行くと周囲の人たちから
- あの人は病んでいる
- ココロが弱い
- 気持ちはたるんでる
などと揶揄されたりすることも珍しくはありません。それでも最も大切なことはあなたの心身の健康となります。
人目を気にせず心理カウンセリングを活用する時代に
カラダの健康については予防と言う観点からパーソナルトレーニングを行うなどの存在も身近になったように感じます。多少、高いお金を支払ってでも自分自身にパーソナルトレーナーをつけてカラダを健康に保つという時代になってきています。
カラダの健康と同じようにココロの健康についても、少しずつココロのメンテナンスやうつ病の予防がが重要視される時代になっていくこともあるでしょう。
うつ病のサインに気付くためにもメンテナンスという概念
日本の文化の変化とともに時代も大きく変わってきています。
かつては日本の教育を象徴するモノに「体育会」の軍隊的な指導というモノがありましたが、最近では「時代遅れ」感もあるように、日本の文化には変化が起こり、一人ひとりのココロの在り方も大きく変わってきています。
日本での「常識」も少しづつ変化し、ココロの異変やサインを感じたら心理カウンセラーやセラピストに相談することが「当たり前」の時代はやってくるでしょう。日本でもうつ病かな?とうつ病のサインを少しでも感じた人たちが当たり前のように心理カウンセリングを受ける時代がくるかもしれません。
カラダもココロも健康である重要性は言うまでもありません。カラダの健康は、良好な人生を生きるためには不可欠です。同時に、ココロの健康も良好な人生を生きるためには不可欠です。
It is not until we lose our health that we appreciate its value.
not until ~は「~までのことではない」、つまり「~になってようやく」です。カラダの健康もココロの健康も、失って初めてその大切さに気づきます。
でも、失ってはじめて気付くのではなく、カラダもココロも健康を損なわないように常日頃からメンテナンスを行うことが大切になります。普段からカラダのメンテナンスを行っている人はココロのメンテナンスもするように心掛けましょう!
まとめ
こちらでは、分かりづらいうつ病の症状、うつ病のサインについて紹介しました。
うつ病はサインや自覚症状が分かりにくいものです。さらに、実際にうつ病かな?と感じいていたとしてもうつ病のサインはわかりづらいものです。
さらに心理カウンセリングはもちろん、精神科・心療内科等のメンタルクリニックに行くことに抵抗がある日本人も少なくありません。
でも、うつ病のサインを無視して、放置してしまうとますます症状は悪化します。そして、溜め込めば溜め込むだけ誰かに相談しづらくなってしまうものです。
うつ病のサインに敏感になり、うつ病かもと感じた場合は騙し騙し生活をするのではなく、ココロのメンテナンスを意識するようにしましょう。